【クァク班長とイ・ボム】
「背中に傷跡がありました」
ムン・ジェインの証言から思いがけない糸口を得たクァク班長は、ホン家から離縁された人物である、もう一人のホン・テソンが生きていることを確信する。
イ・ボム:ホン・テソン、生きているのは確かですね。チェ・ソニョンと会っていたのも・・・
クァク班長:あの子が生きている・・・それなのになぜヘシンでは簡単に“死んだ”と?傷跡さえ確認できれば、必ずたどり着けるはずだ。テソンという名を知るのはチェ・ソニョンだけだとすると・・・、他の名前を使ってるのか?
【ジェイン テソンのマンションへ】
酔いつぶれたテソンを連れ、彼の住むマンションへと向かったジェインは、部屋に入ると、見たこともないほど豪華で広々したその特別な空間を、しみじみと見回す。好奇心からキッチンへ向かったジェインは、用意されていたフレッシュジュースに手を伸ばし、グラスに注ぐと、ソファーで横たわったままのテソンに声をかける。
−テソンさん、飲んでみて・・・
ジェインがジュースを差し出すと、テソンは朦朧としながらその手を払いのけ、ジェインのワンピースにジュースがこぼれてしまう。ジェインはテソンの部屋のクローゼットから、彼のワイシャツを選び、袖を通すと、目を覚ましたテソンに語りかける。
−シャツしか見当たらなくて・・・服が乾くまでこうしてるね。
テソンが座るソファーの隣にさりげなく座ったジェインは「大丈夫?」とテソンを気遣いながら、彼の額に手を伸ばす。
−つらいでしょう?具合が悪いのね。待っていて、薬局に行って薬買ってくるわ
−いらない・・・
−ああ、服のこと気にしてるの?ここ、はちみつはある?
−いらないって!・・・俺に優しくするな。すればするほど君が傷つくだけだ。俺は元々こういう奴だから
−どうして自分を卑下するの?
ジェインの言葉に咄嗟にシン夫人の言葉が浮かぶテソン。
「あんたがそんなだから自分の恋人まで死なせるはめになるのよ!」
−俺が突き放した・・・彼女を。彼女を守り抜く自信がなかった。こうして親しくなると、また同じことをするかもしれない。このへんでやめておこう。
−テソンさん・・・
−俺に優しくするな。俺に優しくして何になる?こうして君と付き合っていても、どうせまた捨てるから・・・捨てるんだって!
−部屋で休んだ方がいいわね
苛立った様子のテソンに、ジェインは寝室へ行くよう促すと、彼女の手を強く振り払うテソン。
−俺は変わらない!俺の家族も変わると思うか?俺は会う人会う人傷つける、そんな男だ
テソンのワイシャツ1枚だけ身に着けた状態のジェインの手を引き、マンションの廊下に追い出したテソンは、そのまま部屋の鍵をかけ、ジェインを締め出してしまう。
シャツ1枚に靴下を履いただけの姿で締め出されたジェインは、なすすべもなくロビー階に向かうと、背の高い植物に身を隠し、周囲の目線を避けながら、コヌクに連絡を取る。ジェインからの突然の呼び出しで、慌ててテソンのマンションへ向かったコヌクは、ロビーの片隅でそっと身を隠すジェインの姿を見て、瞬時に状況を察する。何も言わず、何も聞かずに、自分の上着を脱ぎ、ジェインの腰に巻き付け、靴を脱ぎジェインに履かせると、彼女の手を引いて街へ出る。ブティックに向かうまでの間も、ブティックでジェインのために洋服を選ぶ間も、コヌクはジェインを責めることも、何か問いかけることもせずに、じっと黙ったままだった。コヌクがジェインの洋服代を払うため、会計へ向かうと、店員の女性はジェインが身に着けていたテソンのワイシャツについて尋ねる。
−お客様、この服はどうされますか?
−捨ててくれ
−はい?でもブランド品のようですが・・・
−捨てろって・・・
怒りに満ちたコヌクの表情に圧倒された店員の女性は、コヌクの申し出を受け入れる。
【コヌクとジェイン 食堂へ】
湯気の立ち上るチゲと、温かいご飯を、黙々と口に運ぶコヌクは、向かいに座るジェインがまだ一言も話さないまま食事にも手を伸ばせないほどショックを受けていることを察し、ようやく重い口を開く。
−ここまで来て終わりにするのか?つらいなら、飯でも食って踏ん張れ・・・
コヌクの言葉にようやくスプーンを手に取り、食事に手を伸ばすジェインは、一口一口、悔しさや恥ずかしさを耐えるようにしっかりと噛みしめる。その頃、酔いから覚めたテソンは、自分がジェインにしてしまったことを思い出し、悔やんでいた。
ジェインに会おうとギャラリーへ向かったテソンだったが、ジェインが同僚の女性と話していたため、声をかけられないままその場を後にする。
【ヘシン社内 テラ テソンの理事室へ】
資料を手にしたテラが企画室に入ってくると、テソンが理事室にいないことを知るコヌクが咄嗟に声をかける。
コヌク:ホン・テソン理事は席を外していらっしゃいます。
テラ:帰ったの?
コヌク:いいえ、外出されたようです。お急ぎの用ですか?
テラ:いいえ、インチョン百貨店の資料を持ってきたの。テソンが見るべきだと思って・・・
風邪を引いた様子のテラが、咳き込む姿を見たコヌクは、「どこか具合でも?」と気遣う。
テラ:あなたが心配することじゃないわ。ちょっと話があるの、シム・ゴヌクさん。
そのとき企画室に戻った同僚の女性に、チーム長からの退勤するようにとの指示を伝え、テラの待つ理事室の扉を開くコヌクは、モネが企画室に向かっていることには気づかないまま、理事室に入ると、その扉を閉める。 警戒した様子のテラに、少し離れた場所に立ち、彼女を見つめるコヌク。
テラ:モネがハーモニカ習っていること、知ってる?
コヌク:ハーモニカ?
テラ:覚えてもいないのね。あなたが覚えてもいないことを、あの子はあなたから貰った初めてのプレゼントだからと、練習し続けてるの。モネは習い事が1月以上続いたことがないのに、あなたに聞かせるために練習してる。あなたに見せたくて・・・
つまらなそうに歩き出し、椅子に腰掛けるコヌクは、「それで?」と問いかける。
テラ:それで、ですって?こんなのいけないわ、シム・ゴヌクさん。モネの気持ちを知っていながら・・・モネに本気じゃないなら、
離れて・・・。
コヌク:離れることを、願ってる?本心かい?
テラ:なら、私と本気でどうにかしようとでも?
コヌク:できませんか?
ちょうどその時、モネが企画室にやってくる。企画室の職員の女性にコヌクの席を尋ねたモネは、花を持たせていた男性に、コヌクの席に置くよう指示し、職員にコヌクの居場所を尋ねると、理事室にいることを知り、ドアノブに手をかける。モネが理事室のドアを開きかけると、姉テラの声が聞こえてくる。
テラ:私はモネの姉なのよ。夫もいて子供もいるの。私の妹は、あなたの言葉ひとつに、行動ひとつひとつに、胸を躍らせるほどあなたを想っているの。「愛してる」って・・・
コヌク:テラさんは?
座っていた椅子から立ち上がったコヌクは、彼女の答えを求めるようにテラに一歩一歩近づいていく。
コヌク:モネの話はやめて、テラさんの話をして。あなたが好きなこと、好きな人は誰なのか、今はどんな気分なのかを・・・。俺が聞きたいのは、あなたの本心だ。あなたの問題が何なのか分かるかい?どんな状況でも自分を抑えて、自分の感情のない抜け殻で、家族と会社が全てだということだ!・・・お願いだから、この瞬間だけは、自分を一番大切にできないか?
テラ:・・・シム・ゴヌクさん、よく聞いて。私にとって一番大切な人は、家族なの。万が一、あの時間に戻れるなら・・・あんなことは絶対にない、絶対に!
コヌク:絶対という言葉・・・それがどんなに危ない言葉だと思う?時間はただ過ぎ去るものだ。後戻りも先に進むこともできない、ただ瞬間でしかないから。だからその瞬間の本心が重要なんだ、だからその瞬間に!
テラ:やめて・・・あなたに一瞬でも揺れた私自身を、許せない・・・
コヌク:俺に揺れたのが、それがあなたの本心だ。
テラ:あの日のことは、過ちだと言ったでしょう
コヌク:時には過ちが、その人の本心にもなり得る・・・
テラ:シム・ゴヌクさん、二度と会いたくないわ・・・
動揺を抑えながら理事室を後にしたテラもまた、モネが全て聞いていたことに気づいていなかった。コヌクは突然冷たい表情に戻ると、デスクにあるモネからの花束に気づき、添えられているカードに手を伸ばす。モネからだと悟ったコヌクは、つまらなそうにため息をつき、カードを投げ捨てると、オフィスを後にする。机の陰に隠れて様子を伺っていたモネは、思いがけないコヌクの姿を目にしてしまい、衝撃に震えていた。
【ジェイン、コヌクに電話】
コヌクに救われたジェインは、コヌクのために手料理を作ろうと、以前訪れたアパートの一室の前に立っていた。ジェインからの電話を受けたコヌクは、「家の前にいるわ。開けて」との言葉に、自分の住まいを知らないはずのジェインがどこにいるのか察すると、チャン監督に連絡を取り、「俺が行くまでお願いな」と伝える。食材の入った買い物袋を手にしたジェインは、アパートのドアを開けた男性が見知らぬ男性だったことに驚き、次第にその場がコヌクの住む部屋ではないことを悟ると、チャン監督の部屋を出て再びコヌクに連絡を取る。
−近所まで来てくれる?あんたの家汚いわ。外で食べよう
ジェインのメッセージを受けたコヌクが、さっそくジェインの家の近所へと向かうと、ジェインに連絡を取るが、「ごめん、用事が出来た。また今度ね
」と言われてしまい、引き返す。
コヌクの本当の住まいはどこなのか気になったジェインは、引き返していくコヌクの後をそっとつけていく。コヌクがジェインの家の近所の建物の2階の部屋に入っていく姿を目にしたジェインは、黙ってコヌクの部屋のドアを開き、声もかけず中へと入っていく。着替えていたコヌクは、人の気配を感じ、警戒して身を隠すが、相手がジェインだと知ると、姿を見せる。
−どうして来た?
−素敵ね・・・こんなに素敵な場所に住んでいながら、私を他人の家に呼び出して洗濯させたのに、ここはキレイね。写真家なの?何これ?
−以前スタジオとして使われていた場所だ。
−家のことだけじゃなく、私に他に隠してることは何?あんた何してる人なの?いい暮らしをしているところを見ると、あんたもお金があるみたいね。財閥の隠し子とか?
−だったらこれからはホン・テソンじゃなく、俺と付き合わないとな・・・
−何ですって?あんた誰なの?私の知ってるシム・ゴヌクよね?ああ、シム・ゴヌクという名前も・・・本名なのかしら?
−俺が誰なのか、それがお前にとって重要なのか?
−私、あんたにとって何なの?
−それなら俺はお前にとって何だ?
−何?あんた私を騙したでしょ?謝るべきじゃないの?
ジェインに背を向けたまま、あえて冷淡に返事をするコヌク。
−俺が何故謝らなくちゃならない?俺が誰だろうと、どこに住んでいようと、関心なかっただろ。初めから今までな・・・
−ちょっと、シム・ゴヌク!・・・そうね、私はあんたにとって大切な人でもないし、私たち何の関係もないものね。私はあんたに関心ないから謝る必要もないし、でもあんたの言うとおり、関心もない人間がなぜここにきてこうしてるのか分かんない。分かった、帰るわ。二度と来ないから
外に出ようとしたジェインの視界に、公園で写した自分との写真が飛び込んでくる。大切そうに飾られている写真の笑顔に胸を痛めながら、ジェインは涙を浮かべて部屋を後にする。一旦コヌクの家を飛び出したジェインは、コヌクにも事情があることを察し、ふたたび戻ってくると、キッチンへ向かう。ジェインとの関係に深いヒビが入ってしまったことで気落ちしていたコヌクは、ジェインが戻ってきたことに驚きを隠せず、彼女を遠くから見つめたまま、なかなか近づくことも、話しかけることもできない。
−手料理食べたいんでしょ?
黙々と料理をはじめるジェインに、恐る恐る問いかけるコヌク。
−ジェイン・・・俺を信じる?
−突然何の話?
−俺を信じるかって
−私がどうしてあんたを信じるの?いつも嘘ばっかりじゃない!
−そうだな、信じるな。俺みたいなやつは絶対信じるな
−信じる・・・信じるよ、あんたを。手を洗って来てくださいね。
ジェインの言葉に、コヌクはこみ上げる喜びを隠せずに、 笑顔を浮かべて洗面所へ向かう。支度が出来て、コヌクを洗面所に呼びに行ったジェインは、着替えをしていたコヌクの背中の傷を見て息をのむ。ショックを受けている様子のジェインを気遣い、笑顔で「飯食おう」と声をかけるコヌク。
テーブルについたコヌクは、ジェインの手料理を嬉しそうに見ながら、静かなままのジェインの気持ちを軽くするように語りかける。
−男が脱ぐの初めて見たのか?それほどいい体でもないのにな・・・
−何があったの?いつ怪我したの?すごく痛かったでしょう?手術したの?
−もう治ったよ
−それでも、傷が大きいわ・・・
−気持ち悪いだろ?
−ううん・・・痛くないの?
−うん、もう痛くない?ただその時痛かったこと、思い出すだけさ。おいしそうだな、いただきます!
コヌクが手料理に手を伸ばした途端、ジェインの携帯電話にテソンからの着信が入る。
−出ろよ
−いいの、ご飯食べよう
続いて届いたメールの文章から、テソンがジェインの家の近所にいると知り、ジェインは慌てて立ち上がる。
−誰・・・
−うん、妹よ。学校で何かあったみたいなの
−そうか
−ごめん・・・
咄嗟にコヌクに嘘をつき、ジェインはコヌクの部屋を出ようと歩き出す。
−ジェイン!
−何?
−ありがとう、美味しく頂くよ。
罪悪感で胸を痛めながらも、ジェインはテソンとの関係を優先してしまう。また一人になったコヌクは、束の間の温かい時間を思い出しながら、 ジェインが食べずに出て行った彼女の分の食事にも手を伸ばし、涙をこぼす。
【テラからコヌクへの連絡】
モネから「ヤンピョンの別荘に来て」との連絡を受けたコヌクは、モネを探しているテラに連絡を取り、彼女が別荘にいることを伝えると、テラの声の様子から、彼女が体調を崩していることを知る。テラがモネを迎えにいくことを察したコヌクは、ヤンピョンに車を走らせる。コヌクとテラより一歩早く別荘に到着したカン運転手は、モネが籠っている部屋にトイレの窓から入ると、ショックから酒を飲み、酔いつぶれて眠ってしまったモネを抱き上げ、車に乗せると、ソウルへと戻っていく。モネが車に乗せられる様子を、遠くから見ていたコヌクは、テラの到着を待ち続ける。別荘に到着したテラは、コヌクを見て驚く。
−ここにどうして?
−声の様子がおかしかったので、心配で来ました。
−心配?誰の?モネ?
−いいえ、あなたです・・・
−私の心配をどうしてあなたが?
沈黙を破るように別荘の電話が鳴る。母からの電話に、すぐに戻りますと答えたテラが、コヌクを無視して歩き出すと、コヌクが彼女を引き止める。
−こんな状態で運転は危険です。私が運転します。
−どいてちょうだい。自分のことは自分で出来るわ。
耳も貸さずに歩き出すテラの手を強く掴むコヌク。
−頼むから話を聞いて!
コヌクの言葉に振り返るテラ。
−あなたは病気だ。つまらない意地を張ってないで、車に乗って。
−あなたこそ、つまらない意地を張ってないで帰って。どうして私がシム・ゴヌクさんの車に乗らなきゃならないの?どうして私があなたと一緒にいなきゃならないの?どうして?どうしてなの?
高熱を出していたテラは、感情の高ぶりが抑えられず、そのまま意識を失い倒れてしまう。コヌクはテラを支え、抱き上げると、部屋の中へ運び込むと、カン運転手に「体調が悪いのでここで眠って明日の朝出ます」とテラの携帯からメールを送る。テラを夜通し看病しながら、コヌクは彼女のためにグリューワインを準備すると、目を覚ましたテラに穏やかに声をかける。
−大丈夫ですか?
−大丈夫です・・・
−心配しました。意識を失って倒れられたとき、病院に行くべきかどうか・・・。
笑顔を浮かべ、温めたワインをテラに差し出すコヌク。
−ワインにオレンジと砂糖を入れて煮ました。シナモンがあったら良かったんですが、見つかりませんでした。温かいうちに飲んでください。風邪に効果があるそうですよ。
コヌクの作った温かいワインに手を伸ばしたテラは、コヌクに対する警戒心を解いたように、ワインを口に含む。
−夜明けね・・・寝てないのね?私のために・・・
テラの隣に座り、額に手を当ててみるコヌク。
−良かった。熱も下がったし、顔色もいいみたいですね。
素直にコヌクの申し出を受け入れ、コヌクの運転する車でソウルへ向かうテラは、見晴らしの良い場所に車を止めたコヌクに、本心を打ち明ける。
−あの日・・・過ちじゃなかったわ。あの瞬間だけは、あの時、あの瞬間だけは・・・
テラの手を優しく握りしめたコヌクは、彼女の心が自分に傾いたことを確信し、冷たい微笑みを浮かべる。
【新聞 テギュンの不祥事】
ホン家の長男テギュンの不祥事が新聞に掲載されたことで、コヌクは計画が予定通りに進んでいることを実感していた。一方会長秘書は、この一件がずいぶん前から準備されていたことを悟り、テギュンに恨みを買うような相手はいないかと問いかける。
【ジェインとコヌク】
コヌクがロビーで窓にもたれかかり、居眠りする姿を見かけたジェインは、疲れた様子のコヌクを覗き込む。
−寝てるみたいね。夜何してたのかしら、こんなところで寝ちゃって。
歩き出そうとしたジェインの手を掴んだコヌクは、自分の隣にジェインを座らせる。
−寝てないの?
−うん、疲れて目だけ閉じてた
−夜は何してたの?
−仕事・・・
−何の?
−ただの仕事。
−他の仕事してるの?
−うん・・・
ジェインの肩に寄りかかるコヌク。
−ちょっとだけ、こうさせて
−誰か見たらどうするの?
−心配するな、ホン・テソンなら外出中だ。1分だけ・・・
−コヌク、昨日はごめん。この次は絶対一緒に食べようね。
目を閉じて自分の肩にもたれかかるコヌクを見つめながら、ジェインは彼の頬に手を伸ばしかける。