Without you

韓国ドラマ"赤と黒(나쁜 남자)"ファンサイト
 나쁜 남자ストーリー紹介

 

 




赤と黒 나쁜 남자  第9話
 


【ネタバレ注意!!】

先をお知りになりたくない皆様はご注意ください。

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【コヌク 建設現場へ】

チャン監督らの助けを借り、夜間建設現場に向かったコヌクは、その場で資材盗難に関わったグループを捕え、事件は解決へとつながる。テソンはコヌクから連絡を受けるが、面倒だと言い警察には同行しない。

【コヌク ホン会長の元へ】

テソンからの連絡で、ヘシンのホン会長の元を訪ねたコヌクは、資材盗難事件の解決に貢献したことを認められ、ヘシンで働かないかと打診を受ける。思惑通りの展開に、コヌクは冷たい微笑みを浮かべながら、ホン会長の下で働くことを受け入れる。

【ギャラリーDIDIN オープン記念 仮面展示会】

仮面展示会に参加したコヌクは、テラの姿を見かけると、目線をそらさず彼女だけ見つめ続ける。コヌクに気づいたテラは、コヌクに手話で語りかけられるが、意味が分からずに戸惑い、目をそらしてしまう。パーティに退屈したテソンに、面白いゲームをしないかと誘われたコヌクは、テソンと二人で人の目を避け別室へ向かう。服を脱げというテソンの言葉に一瞬戸惑うコヌク。

テソン:悪くないだろう?少しの間、ホン・テソンになるのも、悪くないと思うぞ

テソンの着ていたスーツを身に着け、一人鏡に向かうコヌクは「ホン・テソンか・・・久しぶりに聞く名前だな」とつぶやくと、ホン・テソンとして振る舞い、コヌクとしての自分を隠すための仮面をつける。

会場へ向かったコヌクは、テソンがガラスの仮面を粉々に割ったように、グラスを手に取り、シャンパンを全て床に開けた後、グラスを床に落とし、割ってしまう。コヌクをテソンだと勘違いしたシン夫人は、テソンを非難し始める。シン夫人やテラの言動を全て見ていたジェインは、テソンが家族に疎まれていることを一層感じて胸を痛める。声を出さないままふざけた仕草でその場を後にしたコヌクは、建物の2階の部屋へ身を隠す。

コヌクがソファーで横になっている部屋に、テラがストッキングをはき替えるためにやってくる。誰もいないとばかり思っていた部屋で、電話の着信が響き、テラは物音のする方へ視線をうつし、起き上がるコヌクに気が付く。

−誰?テソンなの?ここで何してるの?電話に出るなり、出ていくなりしてよ・・・

振り向きかけたコヌクに「じっとしてて」と続けるテラ。電話を鳴らす相手はモネだった。会場にコヌクの姿が見えず、2階へと向かいながらコヌクに電話をかけ続けていたのだ。着替えを終えたテラは、立ち上がったテソンが、手話を始めた途端、目の前にいるのはコヌクであることを察する。

−今日のあなたは、この会場で一番美しい

手話の意味を伝えたコヌクに見つめられ、テラは身動きできなくなってしまう。コヌクとテラのいる部屋の入り口で物音がした途端、咄嗟にテラを抱き寄せ、身を隠すコヌク。モネの問いかけに答えないまま、コヌクはモネが部屋を出るまで、テラの髪に優しく触れ続ける。

−あなたの心臓の鼓動が聞こえる・・・

コヌクの言葉に我に返ったテラは、慌ててコヌクから離れようとするが、もう一度コヌクに抱き寄せられると、それ以上拒むことができなくなる。

夫と妹モネの前に姿を見せたテラは、立つのもやっとの状態でありながらも必死で平静を装うと、「あなた、いついらしたの?」と夫に語りかける。テラの表情がいつもと違うことを察した夫は、「顔色どうした?」とテラを気遣う。少し前に自分が入った部屋から姉が出てくることを不思議に思うモネの前に、テソンを装ったコヌクが出てくる。テソンの振りをしたまま、コヌクはその場を離れていく。

ジェインに近づいたコヌクは、テソンと入れ替わったことをジェインに打ち明け、「チャンスじゃないか。思う存分料理してみろ」とジェインに語りかける。ジェインはコヌクの助けを受け、テソンに接近するために、あえて気づかないふりをして「コヌク!シム・ゴヌク!」と気さくに語りかける。パーティ会場からテソンを連れ出したジェインは、階段に腰掛けると、テソンに心を開いてもらうため、何気なくテソンの話題を持ち出す。テソンがあんな振る舞いをするのは、全て母親の関心を引きたいためなのではないか、そして家族に自分を受け入れてほしいだけなのだろうと話すジェインは、彼が気にかかり、一人にしちゃいけないような気がすると続ける。

−家族の一人だけでも優しく受け止めて、「ご飯食べた?食事を抜かずにちゃんと食べるのよ」そんな言葉をかけてあげたらいいのに・・・

ジェインの言葉に心が揺れたテソンは、何も言わないまま立ち上がると、一人会場内へと戻っていく。ジェインが自分に関心を抱いていることを知ったテソンの心は躍っていた。コヌクの姿を見たテソンは、話しかけずにいられない。

テソン:何かしでかしたな?何をしたんだ?

コヌク:・・・・叩き割って・・・・粉々にしました。

テソン:そこまでしたのか?シン夫人はさぞお怒りだろうな。ところで、どんな女だ?ギャラリーの・・・

コヌク:ジェイン?

テソン:親しいんだろ?

コヌク:ええ

テソン:まとわりつくなよ。お前がうっとおしいってさ!


【ジェインとコヌク 会場の後片付け】

パーティが終わり、広い会場の中でジェイン一人が後片付けをしていると、コヌクが姿を見せる。ゴミ袋を手に、ジェインの手伝いを始めるコヌク。

−ありがと・・・

ジェインをじっと見つめるコヌク。

−何見てるの?

−ムン・ジェイン、ずいぶん成長したな。俺の服にコーヒーこぼした時は、ぎこちなかったのにな・・・

コヌクの言葉にふっと笑いながら、「ホン・テソン、何か言ってた?」と問いかけるジェイン。

−お前をどんな女かって聞いてきた

−他には?

−それだけだ

−そうなの?それだけだった?もっと何か言うべきだったかなぁ・・・

疲れ切ったジェインは「ああ、足が痛い」と床に座り込み、しゃがみ込んで片付けをしていたコヌクの背に寄りかかる。疲れた様子のジェインを気遣うようコヌクも座り込み、二人は背中を寄せ合う。

−ねぇコヌク、ホン・テソン、何が好きかな

−それが俺にどうして分かる

−毎日一緒にいるじゃない

−何が好きか、そんなに大事?

−もちろん

−お前が好きなこと、好きにさせたらいい

−もしあんたがホン・テソンなら、何をしてもらったら嬉しい?答えてよ。あんたも男でしょう?何がいい?

−手料理

−ハハハ、何言ってるの?あの人たち毎日一流シェフの料理を食べてるのよ、何?手料理?あんたが食べたいものじゃなくてさ。ハハハ。あんたに聞いた私がバカだったわ。

コヌクの背中の温かさに安心感を抱くジェインは「は〜、とっても安らぐ。これ、いつになったら片付くかな・・・」とつぶやきながら、眠ってしまう。コヌクもまた、ジェインの温かさを感じながら、目を閉じる。

【コヌク ヘシンへ出勤】

コヌクはヘシンの企画室職員として出勤する日の朝、狙いの人物の元へと向かう。その男性は、ホン家長男のテギュンが、裏金管理を任せている人物カン・ユンチョルだった。カン・ユンチョルの乗り込む車に故意に自分の車を接触させたコヌクは、嘘の名刺を手渡し、高級車を台車として用意し、相手に信頼を得るステップを成功させる。

ヘシンのビルに向かったコヌクの視界に、エレベーターを待つテラの姿が映る。コヌクと二人きりでエレベーターに乗ることになり動揺するテラ。

−会社に何の用なの?答えて・・・会社にどうして?テソンもいないのに

テラの問いかけに答えないまま、エレベーターの扉を閉めたコヌクは、テラの正面に立ち、彼女に一歩一歩近づいていく。

−ここまできてどうするつもり?

−何を心配しているんです?今日からヘシンで働くことになりました。よろしくお願いします。ホン・テラ専務・・・

テラの心を揺らす仕草を繰り返すコヌクに、テラは何一つ言葉を返すことができない。エレベーターの扉が開き、コヌクの視界にジェインの姿が飛び込んでくると、コヌクは凍りついたようにその場を動けなくなってしまう。テラが降りていくと、何も知らないジェインがコヌクに語りかけてくる。

−コヌク!モネのお姉さんでしょう?上で会ったの?

−うん、偶然会ったんだ・・・

一番見られなくない人であるジェインに、自分の醜い部分を見られたようで戸惑うコヌクの心情に、ジェインはまったく気が付かない。コーヒーを手に、ジェインは素直にコヌクの就職を喜ぶ。

−出勤したの?それなら正社員なのね!ヘシン建設企画チーム?

−うん

−わ〜、おめでとう!あの一家に受け入れられないとばかり思ったけど、会社に席まで用意してくれるなんて、気に入られたのね。それなら、モネと結婚するの?

−・・・いや、モネとは関係ないことだ

コヌクはジェインに渡そうと用意しておいた封筒を胸元から取り出し、ジェインに差し出す。

−これ、就職先

−何?ジムのメンバーズカードじゃない?

−ホン・テソンが行く場所だ。今日から仕事帰りに毎日通うだろう

−ねぇ、これって高級ジムよ!

−真っ向勝負するんだろ?・・・じゃあな
 

【コヌク 理事室へ】

企画室に向かい、職員たちに挨拶を終えたコヌクは、理事の部屋からテーマパークの資料を持ってきてくれとの指示を受け、テソンの部屋に入ると、テソンの椅子に座り、計画がうまく運んでいることに満足そうに微笑む。

【クァク班長とボム シン夫人の元へ】

東部署のクァク班長とイ・ボムは、チェ・ソニョン転落事故に関する捜査のため、シン夫人からもうひとりのホン・テソンについての話を聞きだす努力をする。刑事の話から追い出したホン・テソンと、チェ・ソニョンという女性に関わりがあったと知ったシン夫人は、思わず「あの子は死んだはず・・・死んだと聞きましたわ」と口走る。死亡届は出ていませんとのクァク班長の言葉にも耳を貸さず、20年前に死んだはずと断言するシン夫人に、クァク班長らは眉をひそめる。

【テソン 理事室へ】

出勤したテソンは、自分の席にいるコヌクを見て不快感をあらわにし、朝なぜ迎えに来なかったと問いかけ、就職しても運転手は続けるようにと一方的に指示する。理事室から出ようとしたコヌクが物音に振り返ると、テソンは袋からロボットを取り出す。見覚えのあるロボット、それはコヌクが幼い頃、お気に入りのロボットだった。懐かしさが込み上げ、切なさで胸が締め付けられるコヌク。

−子供の頃遊んでいたロボットなんだ。ロボットテーマパークでさ、これがシンボルになったらどうだろうな・・・。どうだ? なぜ返事をしない?泣いてるのか?

黙ったまま涙ぐんでいたコヌクは、慌てて気持ちを切り替えると「いいえ」とつぶやく。

−そうだ、ミリャンへは行ってきたか?

−はい、特に新しい情報はありませんでした

−分かった。出ていいぞ
 

【ジェイン 高級ジムへ】

コヌクから受け取ったメンバーズカードを手に、ジェインは早速ジムに足を運ぶと、運動を始める。テソンが来たことを意識しながら、気づかないふりを続けるジェインは、テソンに呼ばれた途端、ウォーキングマシンから落ちてしまい、足を痛めてしまう。テソンの助けをかりて病院に行ったジェインだったが、軽いねん挫をきっかけに、テソンの思いがけない一面に触れることになる。病院で「保護者の方」と呼ばれたテソンは、自分が誰かを世話することに喜びを感じ、優しくジェインを気遣いながら、家まで送り届ける。二人は一気に距離を近づけ、テソンは帰り際、ジェインに口づけをする。

【コヌク 自宅へ】

憔悴しきったコヌクが自宅へ戻り、ソファに体をうずめた途端、ジェインからの電話が入る。

−もしもし、私よ。ジムのメンバーズカードありがとうね。でも当分通えそうにないわ。怪我をして病院に行ったの

ジェインが怪我をしたと知ったコヌクは、驚いて身を起こす。

−病院?

−足をねん挫しちゃった。私がホン・テソンを世話したいのに、ホン・テソンに世話させちゃってどうしよう。でも、私を気遣ってくれたわ

−良かったな・・・

−ちょっと、何がいいのよ!私のせいで面倒かけたわ。薬に会計、レントゲンの時の補助までしてくれて。最後までそばにいてくれたの

−だろうな・・・自分が初めて世話した相手は、忘れられないから。まさに怪我の功名だな

−何?どうしてそんな嫌味な言い方するのよ

−切るぞ

ジェインがテソンと親しくなることに苛立ちを感じるコヌクは、乱暴に電話を投げつけてしまう。

【ホン・テジュン 帰国】

長男テジュンの帰国にホン一家が賑わう中、シン夫人はソニョンの一件を口に出し、テソンを傷つけ、雰囲気は一気に悪くなってしまう。モネの恋人としてその場にいたコヌクもまた、シン夫人の口からソニョンを軽蔑するような言葉が聞こえる度、胸を痛め、涙があふれるのを必死でこらえていた。テソンは「二度とソニョンのことを口に出さないでくれ」とシン夫人に警告すると、一人ホン家から飛び出していく。コヌクは悲しみをこらえたまま、会長あてにテギュンの不正を暴く書類が届くのを待ち続ける。協力者に要請し、テギュンが会長に隠すエンターバイオ社の監査報告書が届くよう、手配してあったためだ。予定通り、会長のもとに資料が届くと、顔色を青くしたテギュンが慌てて“私が預かりますよ”と書類を持って行ってしまう。

【コヌク テラと庭で】

モネとともにソダムを庭で遊ばせているコヌクの姿を、テラは複雑な思いで見つめていた。モネとソダムが部屋に戻ると、コヌクはテラに近づいていく。

−ソダムはママに似て本当に可愛いですね

−・・・あの日のこと、過ちだったわ

−過ち・・・ですか?

部屋に戻ろうとするテラの手を握りしめ「本当に?」と問いかけるコヌク。

−家族がいるのよ!もう帰って

−聞かせてください

−どんな答えが聞きたいの?

−テラさんの本心・・・

−本当にしつこいのね

この言葉にすっとテラの手を離し、悲しそうな目を浮かべたまま「帰ります」と出ていくコヌクの姿を、テラは涙を浮かべながら見送る。

【街角でウォニンを見つけるコヌク】

恋する先輩を遠巻きに見つめるウォニンの姿を見かけたコヌクは、からかうようにウォニンに自分のサングラスをかける。

−何見てる?

−おじさん!おじさんってば、静かにしてよ!

−何を見てた?恋愛したいのか?あいつと?

−違います!

−お前の顔に書いてあるぞ〜

−私の顔は黒板?

−手伝おうか

−おじさんは自分のことでもしていて

ウォニンとふざけ合うコヌクの耳に、携帯電話の音が聞こえてくる。マンションの管理者からの電話に出て、礼儀正しく話すコヌクの様子に、目を丸くするウォニン。テソンが泥酔してマンションの前で動けなくなっているとの連絡を受けたコヌクは、すぐジェインに連絡を取る。

−俺だ。ホン・テソンがマンションの前で倒れてる。行って介抱してやれよ

−何?どこなの?

−泥酔して動かないそうだ。チャンスだろ?住所はメールする

−そんな言い方する必要ある?

ジェインとの通話を終えたコヌクに、そばで聞いていたウォニンが問いかける。

−どこかで聞いたことのある声なのよね・・・ガールフレンド?まぁ、嫌なら答えなくていいけどさ。おじさん、本当に助けてくれるの?人生で、一番難しいのは恋だと思うのよ

−勉強は、上手くいってるか?

−とっくにあきらめました!協力、してくれるの?

−愛なんてものは、信じるな。それでも信じたければ、相手に自分を愛させろ。自分が愛さずにな・・・

−自分勝手ね。お互い愛し合わないと!自分だけ愛されるなんてつまらないわ。案外悪い人なのね

−またな!

【ジェイン テソンの元へ】

自宅に戻って着替えを済ませたジェインは、タクシーに乗ってテソンの元に向かう。酔いつぶれたテソンを車に乗せ、車を走らせようとエンジンをかけた途端、ジェインは誰かが車のドアをたたく音に気づく。見覚えのある男性が、ギャラリーであった刑事であることを思い出したジェインは、車を降りて挨拶する。クァク班長らがある女性の転落事故について捜査しているとしったジェインは、自分はその夜現場を通りかかったと、当時の状況を話始める。ジェインの話が、目撃者の話と一致する部分があることから、クァク班長は他に特に記憶に残っていることはないかと続ける。

−背中に、傷痕がありました・・・

ジェインの言葉に、その人物がホン家から追い出された、もう一人のホン・テソンであることを、クァク班長は確信する。

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