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春の日 登場人物
 

 

■ソ・ジョンウン(コ・ヒョンジョン)

幼い頃に親から捨てられたチョンウンは飛揚島(ピヤンド)診療所所長の家で暮らしていた。心の底ではいつも寂しさを抱えながら...。以前ピアノを教えてくれた先生の褒め言葉から本格的にピアノ学び始め、成人したら音大に進学しようという夢を持っていた。しかし、その夢は叶わない。チョンウンはすべてのものをあきらめて島へ戻り、心を貝のように閉ざして一言も言葉を話すことなく生活する。ただ静かに...。以前島に来た医師が再びやってきて、チョンウンの心を開こうと様々な努力をする。彼女の心は次第に温まり始める。

■コ・ウノ(チ・ジニ)
病院の院長の息子として生まれ、医者としての運命が決まっているウノ。幼い頃、突如母親が消えてしまい、その後突然現れた継母(イ・フィフャン)と弟のウンソプ(チョ・インソン)に戸惑い、 特に継母を受け入れることができない。厳格な父親の下で表面は礼儀正しい振りをしながら、心の底ではさびしさに震えながら育ってきた。成人して医大に進学してからは、父親が二つの家で生活をして来たことと、実の母は気苦労ばかりで結局追い出されたことを知る。医療奉仕活動で行った島で音大に行きたいという 少女チョンウンとの出会いがあったが、母の手がかりを得るために訪れた島で再会した少女は自分を憶えておらず、希望を失ったまま言葉さえも失っていた。人事に思えない彼女のためにウノは様々な努力をし、次第に彼女を愛するようになる。ウノはこの島で生きていくことを 心に決め、荷物をまとめて母親に会いにいくことに。

■コ・ウンソプ(チョ・インソン)
病院の院長である父の顔色ばかり伺い、いつ戸籍に入れてくれるのかとせがむ母の下で育った ウンソプ。父と一緒の家に暮らし始めると、そこには兄さんと呼ばなければならないウノがいた。父に対して愛情を持てずにいたウンソプは、母からいつも「兄さんのウ ノより百万倍立派になるのよ」と言い聞かされ続け、結局はウノと一緒に父が運営する病院のインターンになるように言われ、その言葉に従うことになる。 病院の臭い、患者、血に対して恐怖感、嫌悪感を感じているウンソプだったが母親に対して、良い息子を演じ続けるため、言うとおりにするしかなかった。ある日、父を通じて ウノの事故を知ってから、あれほど憎かったウノのために病院に入り浸るウンソプだった。“帰って来ると約束をしたのに彼が来ない”と涙を流す女性が目の前に現れる。兄 ウノの愛する女性にいつの間にか心を奪われていく。
 
タルホ
飛揚島の診療所所長でチョンウンの祖父。鶏を育てながら自然の中で人に温かい医療を施していた。

■ヒェリム
ウンソプの母親。息子ウンソプを一流の医師に育て上げ、前妻の息子でありウンソプの兄であるウノを超えさせようと息子の意思を無視して自分の思う通りにしようとしていた。夫に対して必要以上に愛嬌を振りまき、必死ですがりつく。

■ヒョンジン
ウノの父親。ソウルの大病院の院長。自分が犯した罪の重さに苛まれながら、前妻を想い続ける。病院の跡継ぎとしての息子二人が自分の思うとおりにならないことにいらいらするが、ウノの事故をきっかけに父親として息子を無条件に愛する大切さを思い出していく。

■ミンジョン
ウノの小学校の同級生。ウノが記憶を取り戻したとき、思い出したのはミンジョンだった...。ウノとの再会を機に、彼をいつの間にか愛し始めてしまう。