トップヘストーリートップへ


春の日 韓国版第5話


チョンウン(コ・ヒョンジョン):あなたは私を泣かせてくれて、弟さんはしきりに私を笑わせてくれるのね

당신은 나를  울게했는데,

タンシヌン ナル
   ウゲヘデ 

동생은 자꾸 나를 웃게 만드네요.

  ドンセンウ
ン チャック ナル   ウッケ マンドゥネヨ


ベッドに横たわるウノに向かって嬉しそうに語りかけるチョンウン。
看病を続けるチョンウンの心の支えはウノに語りかけることと
ウンソプが笑顔にしてくれることだった

 
 
 ウノの病室で看病を続けるチョンウン、大きな事故により多数の負傷者が運び込まれてきたことを知り、ウノの世話をしながら話しかける。
「人生って、一瞬で違ってしまうことがあるのね。あなたもお母様に会いに行っただけなのに、どうして一瞬でこんなことに...」
放送でウンソプの名前が何度も呼ばれる様子に、心配になったチョンウンは「弟さんを探しに行ってきますね」と病室を出る。そこでチョンウンは非常階段へ向かうウンソプを見つけて後を追う。

 屋上で涙を流し、パズルを放り投げるウンソプを見つけたチョンウンは厳しい表情でウンソプの手を掴み、無理やり引きずりだして階段まで連れて行った。まるで駄々をこねている子供をたしなめる母親のように。「放せ!」と騒ぎ続けるウンソプに
「あなたは医者でしょう!?たくさんの人が血を流して死んでいくのよ!」と叱咤する。
幼い頃からのウノに対しての劣等感をチョンウンに対して吐き出したウンソプは
「兄さんなんか嫌いだった」

 と話す。チョンウンは「嘘。だったら何故泣いてい たのよ!」と問い詰める。それでも頑なに心を閉ざすウンソプにあきれたような表情を浮かべたチョンウンは冷たい口調で「申し訳ありません。そのガウンを着ているなら、医者ではないですか?そうでないなら脱いでください。勘違いするでしょ」そして何か一言ウンソプに対して言い放ちその場を去るが、ウンソプには最後の一言が理解できなかった。

 諦めたようにウンソプは急患が運び込まれた病室へ入る。けが人の血を見て具合が悪くなるウンソプだったが、人の命を救うために初めて真剣に患者に向き合っていた。そんな様子を見ていた父のヒョンジンは初めてウンソプに優しい言葉をかけ、褒められたウンソプも嬉しそうに静かに微笑んでいた。
 
 病院に派手な服装で花を持って現れたヒェリム。ウノの病室にいるチョンウンには目もくれず、ベッドに横たわるウノに話しかける。看病人であるチョンウンの存在が気になって仕方がなかったヒェリムはチョンウンに対して冷たい態度をとり、様子を見て病室を出て行った。

 ウンソプはジャズバンド仲間で年上のヒェジンに会いに行き、幼い頃の話を始める。両親に小言を言われたり、強く叱られたときは頭の中が火のように熱くなったけれど、今日ある人に叱られたが、それほど頭の中が熱くはならなかったと話し、チョンウンのことを思い出していた。ヒェジンは「感動したのね、あなたの心が。愛が始まったのよ・・・」と嬉しそう
話す。

 思わずチョンウンのいるオフィステルに向かうウンソプ。チョンウンが戻ってくると、走って逃げようとするが「持っていくものがあったんじゃないですか?」と呼び止められ、恥ずかしそうな笑顔で戻ってくる。チョンウンの手提げ袋の中の食材をみて、「それ、夕食?」と一言。台所に立ち、チゲを作ったウンソプ。出来上がったチゲを 前に楽しそうに食事を取る二人。ウンソプは「階段で自分に最後に言った言葉、日本語?僕は日本語分からないんだ」とチョンウンに尋ねる。あれは日本語じゃないわ、チェジュド語。どんな内容か知りたくて何度も聞くウンソプ。「駄々っ子みたいね」とチョンウンに一言言われて突然腹を立てて帰っていく。

 入院中のヤクザの親分につくメンバーたちに気に入られているウンソプは、彼らにチョンウンを振り向かせるための作戦に協力を求める。練習をしたのち、打ち合わせどおりに1人で歩いているチョンウンにからむヤクザたち。ウンソプが出て行こうとしたそのとき、チョンウンは1人の男を厳しい表情でにらみつけた後、平手打ちをして足早に去っていった。あっけにとられたヤクザたちとウンソプ。チョンウンはウノの病室へ戻ると
「怖くて死にそうだったわ。私世界で一番怖い人に初めて会った」と涙を流す。

 そんなチョンウンの気持ちも知らず、ウンソプは次の作戦を練っていた。「彼女が笑ったところを見たことは?」と聞かれたウンソプ。チョンウンをなんとか笑わせるための作戦を練る。変な顔をして驚かせたり、笑わせようと必死であの手、この手を使うが、なかなかチョンウンはウンソプの前で笑顔を見せない。煮詰まったウンソプが外を歩いていると、ふと目に入った卵売りのトラック。チョンウンが卵料理が好きだと聞いていたウンソプは良い考えを思いつき大量の卵を買ってくる。

 オフィステルに戻ったチョンウン、部屋に入ると見かけないスリッパが置いてあることに気づく。可愛らしいふわふわとしたスリッパに足を入れてみて一歩、二歩と歩き出すと
「ピィ ピィ」と音が鳴った。思わず噴出すチョンウン。声をあげて笑ったのは久しぶりのことだった。ふとテーブルに目をやると、卵がひとつ。手に取ってみるとユニークな顔が描いてあってこれにも思わず笑顔になるチョンウンだった。冷蔵庫を開けると・・・そこにはウンソプがペイントした卵の数々がチョンウンを笑顔にしようと待っていた。翌日チョンウンはウンソプにその卵を小児科病棟へと届けさせる。子供たちが嬉しそうにウンソプの周りに集まってきて、病棟は楽しい雰囲気に包まれる。その様子をヒョンジンが見守っていた。

 チョンウンがウノにいつものように語りかけていると、ウノが大きなあくびをする。今までチョンウンの前では全く動かなかったウノが。急いで医師に伝えに行き、検査が行われる。心配そうに見つめるヒョンジンとウンソプ。だが、検査の結果は良いとはいえなかった。

 屋上で気を落とすチョンウンの元へウンソプがやってくる。「少し期待していたの・・・」と話すと、ウンソプはたまらずにチョンウンにウノとの関係を尋ねる。

「コ・ウノの恋人なのか?」
「あの人は私に言葉をくれた人なの。話すことも出来なかった私に話をしたいと思わせてくれた」

「愛しているのか?」

この一言になかなか答えられず、回りくどい表現をするチョンウン

「そうね、愛・・・しています。でも、弟さんがどうして気にするの?あの人を愛しているのか、どうして聞くの?私が不足だと思っているのね?お兄さんに似合わないって。分かっているの・・・」

「そんなんじゃない!」

「心もだめ?心も持っていかれちゃだめなの?」

チョンウンが去り、1人呆然とするウンソプ。その後、ヒェリムが病院にやってくる。ヒョンジンが彼女を見かけて「病院に来るなと言っただろう」と叱るが、「どうして来てはいけないの?息子が二人いるというのに、何か訳があるのね?ウノの母親には同じことを言ったの?私を人に見られたくないのでしょう?あの女でしょ!私が聞いてくるわ!」くだらないことを言うなというヒョンジンを振り払い、たまらずウノの病室へ向かう。様子を見ていたウンソプはショックを受ける。ウノの病室から出てきたチョンウンにいきなり掴みかかり、髪を引っ張り殴りかかるヒェリム。ウンソプがあわてて駆け寄り、チョンウンを庇い、彼女の手をとり走り出す。ウンソプは白衣を病院の前で脱ぎ捨て、助手席にチョンウンを座らせ、車を走らせ病院を後にする。

 その頃、ウノの病室から大きな声が聞こえてきた。
「オンマ!オンマ!(お母さん、お母さん)」

急いでヒョンジンがウノの病室へ向かうと、ウノが目を覚ましていた。

「ここはどこ?おじいさん、僕、病気なの?」