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第15話  希望そして愛

ソンジュ :俺からの最後の贈り物だよ。一番、大きな愛

내 마지막 성물이야. 제일 큰 사랑

ネ マジマク ソンムリヤ チェイル  クン   サラン

【人称代名詞】 私、俺
마지막 【名】 最後
성물 【名】 プレゼント、贈り物
이야 〜だ
제일 【名】 第一、一番
큰=크다【形】大きい+은
사랑 【名】

貝殻の中から可愛らしい指輪二つを取り出し、チョンソへ贈るソンジュ。

最後の贈り物は「一番大きな愛」。

 

 5年前の交通事故で角膜を痛めたことが原因となり、視力が低下していることを医師に告げられたチョンソは、詳しい検査をすすめられる。眼鏡をかけることになったチョンソは、母親の病気のことが胸をよぎる。ソンジュに気持ちを話そうとするが、心配しすぎだと一笑されるだけだった。会社を去ったソンジュだったが、新聞にあった自分の記事を見て胸を痛める。2人でテーマパークでデートをしていると、ソンジュはたまたま母親とチャン理事を見かけてしまう。チョンソに促され母親へと駆け寄るが、あなたには関係のないこと、と突き放される。財布の中身が残り少なくなってしまったソンジュは、お腹が空いてきてレストランに入ろうというチョンソに本当のことが話せない。そんな2人をそっと見ていたチャン理事は、友達としてソンジュの宿に2人への豪華な食事をプレゼントするのだった。ここで、ソンジュはチョンソに二つ目の心のプレゼント、希望 (소망/ソマン)を贈る。

 ソンジュからの電話で海辺の家に向かうチョンソ。チャン理事に会社の様子を聞き、ソンジュが戻らなければ、会議がうまくいかないことを知る。あの海に向かったチョンソは海辺にいるソンジュの元へ走ると、ソンジュは貝殻を用意していた。開けてみて、というソンジュにそっと貝殻を開けるチョンソは中にある、高価とはいえないけれど、愛のこもった可愛らしい指輪を見て涙をながし、ソンジュに口づけをする。最後の贈り物は사랑/サラン=愛だった。チョンソからの連絡で、海辺にソンジュを迎えに来たチャン理事。ソンジュは戻らない、と拒むが、ずっとそばにいるから、約束したから大丈夫、戻らないと後悔する、私を信じてというチョンソの言葉に会社へ戻ることを決意する。無事に会議を終えたソンジュは再び社長としてグループを守ることになる。

 ユリは、ソンジュが戻ったことで自分のことを選んだと勘違いするが、ソンジュにきっぱり「愛していない」と言われてしまう。悔しくてたまらないユリはソンジュの母に訴え、ユリを可哀想に思ったソンジュの母は、独断でマスコミに2人の結婚を発表する。新聞を見たテファは、父親にチョンソの結婚を見届けたら戻る、とあの家に向かう決心をし 、荷物をまとめる。ソンジュはチョンソが記事を見ても気にしていない様子に安心し、デートの約束をする。ソンジュとの約束のカフェに向かうチョンソ、ソンジュを見かけ駆け寄ろうとするが、急に 目がくらみ、路上に倒れこんでしまう。ソンジュはチョンソのためにドレスを選びにでかけた。

 病院に運ばれたチョンソは、自分の目が、事故が原因で失明する可能性が高いことを知る。医師に、母親の病気(目のガン)を伝えると、精密検査がおこなわれる。そして、悪性腫瘍が見つか り、完全に取り除くことは、目を摘出するしか方法がないと知る。絶望したチョンソは、まず父親に会いに行き、母はどうして手術を受けなかったのかたずねる。母は目が見えなくなるまで、愛する人を見ていたい、と延命のための手術を選ばなかったのだ。

 5時間もの間、自分を待つソンジュを外から見守りながら電話をかける。おこったふりをするソンジュだったが、チョンソが現れるとうれしそうに微笑み、何かしたいことは?ときいてくる。チョンソは、思いっきり悲しい映画が見たいと話し、2人はソンジュが用意したシネバスに乗り込む。絶望しているチョンソは、映画を見て涙を流しながら「私が死んでも悲しくないの?ちっとも?」とソンジュに語りかける。何も事情を知らないソンジュは「天国で会えるだろ、全然悲しくないよ」と答え、その言葉を聞いたチョンソはソンジュのこの先の人生を想い、涙を流し続ける。