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第17話  時間

チョンソ:私、死ぬのはちっとも怖くない。
でも見えなくなることがすごく怖いの。

나 죽은건 하나도 안 무서워.

ナ チュグンゴン ハナド  アン ムソウォ

근데 안 보인는건 너무 무섭다.

クンデ アンボインヌンゴン ノム  ムソプタ

【人称代名詞】 私、俺
죽은=죽다【動】死ぬ+은
건=것+은 〜こと
하나  【数】 ひとつ
【接尾】 〜も
【否定】 〜ない
무섭다 【形】ㅂ変則 怖い、恐ろしい
근데 【副】 ところが
보인 【動】 見える
너무 【副】 あまりに、ずいぶん

テファにようやく本心を話し始めたチョンソ。治療を受けよう、と説得するテファへの一言。

 

  ソンジュに別れの手紙と指輪を残し、チョンソは姿を消す。探しても見つからないチョンソを追い、チョンソの家へ向かうソンジュ。ちょうどその頃、テファは荷物をまとめてあの家を出て行った。すれ違いで到着したソンジュ、家にはもうテファもいないことを知る。ミラは二人で逃げたのだ、と決めつけ、ソンジュの母にも報告に行く。海辺の家にやってきたテファは1人きりで呆然としているチョンソの肩に優しく手をかける。「帰って」と言うチョンソに、テファは「一緒にいるから。ただここで絵を描いているだけだ。」と彼女を支えようとする。それでも帰って、と意地をはるチョンソだったが「俺はお前のオッパだ!」とチョンソをしっかりと見つめ、受け止めようとするテファにチョンソはついに「本当は怖かった、怖いよ・・ ・」と泣き崩れる。

 チョンソが転んで足を切ってしまったところに、テファが心配して走り寄る。そこでテファが自分の病気のことを知ってしまったとチョンソは気が付く。戻って病院で治療を受けなければ、目が見えなくなってしまう、命さえ危ない、治療を受けようとテファは説得しようとする。どうせ助からないの、と拒むチョンソ。ソンジュに話さないで欲しいと懇願し、外へ飛び出していく。視力がかなり落ちてしまい、まっすぐ歩くことができない。ようやくたどり着いたのは電話ボックスだった。ソンジュに電話をかけてしまうチョンソ、気配を察したソンジュは「ハン・ジョンソ!今、どこにいる!チョンソ!」と叫ぶがチョンソは一言も話さず受話器を離してしまう。発信元が公衆電話と知り、たまらず海へ向かうソンジュ。

 チョンソが家へ戻ると、テファが家の中の家具をチョンソに危険のないよう並べかえていた。ソンジュが来てこれを見たら気づかれてしまうとテファに思わず怒鳴ってしまうが、テファの優しさに気づき、「ごめんね。ありがとう」と話す。ソンジュがやってきたことに気がついてテファは家からそっと出る。チョンソは物置に隠れてしまい、誰もいない部屋で「どこにいる」と落ちていたチョンソのヘアクリップを拾うソンジュ。チョンソがいることに気がつかず、外へ出てしまう。車を走らせるソンジュの後を追い、ソンジュの名を呼び続けるチョンソだった。戻ったテファにソンジュオッパに会いたいよ、と話すチョンソ。「お前がつらいのと同じくらい、彼もつらいんだぞ。でもどこがそんなに好きなんだ?足は俺の方が長いぞ!」といってチョンソを笑わせる。バスに乗り、ソンジュの顔を一目見に行くことにしたチョンソ、テファに「自信なくなっちゃった。どうしよう?でも見るだけだから・・・」子供のように話す。チョンソと別れ、病院に向かうテファ。医師に、チョンソの病状を聞き、手術費用はどれくらいなのか、目はあとどのくらいで見えなくなってしまうのかたずねる。手術には多額な費用が必要、そして失明の直接の原因は5年前の交通事故だと知る。ユリの元へ向かい、ユリをビルの屋上に連れて行き、ユリもミラも人間じゃない、お前はもう妹なんかじゃない、チョンソは許しても、俺は許さない!と思わず妹を突き落とそうとしてしまう。この件で、ユリはもしやチョンソに何かあったのかと察する。テファは手術費用のためにレプリカを書き高額を得ることを思いつき売買ブローカーに連絡をとるのだった。

 チョンソとテファをみかけたソンジュ、二人を乗せた車を追うが、追いつけない。いつか必ず戻ると信じているのだった。海辺の家で絵をチョンソの手術のための絵を描くテファ。チョンソに「どうして治療を受けない?何を考えてる?」と詰め寄るが、チョンソは手術をして少し長く生きられたとしても、見たいものが見えなくなることが怖いと話す。出来上がった絵を手に、約束の場所へ向かうテファ。すぐ戻るから、と不安がるチョンソを置いて家をでる。地下鉄のホームの受け渡し場所では、売買ブローカーだけではなく、テ・ミラの密告によって警察も 来ていた。必死で逃げるテファだが、チョンソに電話を入れた直後、捕まってしまう。チョンソを一人残してきたテファは連絡を受けてやってきたソンジュに全てを話すのだった。「今、チョンソと一緒なのか?」というソンジュにチョンソの病名、そして彼女の目がもう見えなくなりかけていることを話してしまう。嘘だ・・・とショックを受けたソンジュにテファは彼女は今あの家にたった一人でいる、どうかチョンソを助けてくださいと訴える。

 テファを探し海辺をさまよい歩くチョンソ、そこへソンジュが向かう・・・。