ウェディングドレスを身にまとい、テファに手をとられて病院からソンジュの待つ式場へ向かうチョンソ。どこへ向かっているのかテファにたずねても、テファは「秘密だ」と微笑むだけ
【結婚式場】
式場にやってきたミラとユリはパーティの盛大さに驚き、ユリは不安そうにミラに「少し変じゃない?ママ」と話すがミラは「明日あなたの結婚式なのよ。心配しないの」と疑いもしない
式場にソンジュが現れ、来賓の前で挨拶を始める
ソンジュ「本日この席にて、ハン・ジョンソと私の結婚式を行います」(ざわめく会場)
チョンソは、病気で目が見えません。5年前の交通事故が原因で目を痛め視力を失い、目の癌を発病したのです。この先どうなるか分からない人との結婚は無茶だと思われるかも知れません。チョンソも同じように考えています。それでも、目が見えなくても、チョンソ
でなければならないのです。
(中略)一番重要なのは、私がチョンソを愛していることと、これ以上は待つわけにはいかない、ということです」
テファがチョンソの手をとり、式場へとゆっくり歩いてゆく
ソンジュ「今、彼女はここへ向かっています。ここまで来るのにとても時間がかかります。ここまで来るのに、とても遠い道のりとなりました。(中略)本日ここにいらっしゃる皆さんの誰もが
邪魔をしないでいただきたいのです」
チョンソがテファと式場へ入場する(stairway to
heaven スタート)
テファ、チョンソを父親の元へ
チョンソ「パパ?」
ハン教授「そうだよ。今日、一番愛する人のもとへ送ってあげるよ」
チョンソをソンジュの元へ送り届ける父。ソンジュ、チョンソの手を取る
ソンジュ「ハン・ジョンソ、お前の結婚式だよ」
テ・ミラが悔しさのあまり暴れ始める
ミラ「こんなのだめよ!人をばかにして!チャ・ソンジュ、一体何をしようとしてるの!」
「ミン会長もあなたも知っていたのね!」とハン教授にも掴みかかる
ユリも驚いた表情でソンジュに「 オッパ、どうして 私にこんなことができるの!」と怒りをあらわにする
テファが式場にゆっくりと現れる
テファ
「お前がそんなことを言う資格はないんだ!ユリ、お前も同じだ。チョンソの目をこんなにしたのは全部お前のせいだ!5年前の交通事故、お前が車でチョンソを轢いたせいで、チョンソは視力までなくしたんじゃないのか!」
一同ざわめき、衝撃を受ける
テファ「今まで隠していたお前も共犯だ!」
ミラ「あんたの話を信じる人はいないのよ!」
ハン・ピルスが式場に現れる
ハン・ピルス「俺がいる!」(AveMaria スタート)
自分はユリの実の父親だと来賓に向かい話し始める。「5年前突然現れたと思ったら、死体を押し付けようと・・
」この言葉に思わず「死んでいなかったわ!」と口を滑らせてしまうユリ。「もうやめて
!お願いやめてください」と涙を流すチョンソをソンジュは大丈夫、というように抱き寄せる
ピルス「いや、チョンソも聞かなきゃだめだ。血まみれになって倒れているお前を連れて現れて、隠してくれと、刑務所に私が行ってもいいのね、と言ってきたんだ。(中略)チョンソを見てください、人をこんな風にして・・
お前たち(ミラとユリ)は人間じゃない!」
全て来賓の前で事実を明かしたことで、特にソンジュの母親(ミン会長)は驚愕の表情を浮かべていた。暴れだしたミラは会場から追い出されるが「嘘よ!嘘!」と叫びながらカメラマンに殴りかかる。ユリは「ママ、ママ」と後を追い会場を出ていく
ようやく平静を取り戻した式場で、ソンジュは母親に許しを請う。どうか私たちのことを認めてください、と。ソンジュの母は涙を流し無言で拍手の祝福をする。会場にいる全員が拍手をし、ようやく二人の結婚式がとり行われる
チャン理事が神父となり、誓いの言葉
「新郎チャ・ソンジュは健やかなる時も病める時も、生涯新婦ハン・ジョンソを愛することを誓いますか?」
ソンジュ「はい」
「新婦ハン・ジョンソは健やかなる時も病める時も、生涯新郎チャ・ソンジュを愛することを誓いますか?」
チョンソ「・・・」
ソンジュ「答えて。だめならだめと、答えてくれ、チョンソ」
もう一度チャン理事からの同じ問いかけにようやく「はい」としっかり返事をするチョンソ
幸せになるチョンソを見届け笑顔で拍手するテファ。指輪の交換をするソンジュとチョンソ
(그것만은/クゴンマヌン スタート)
皆に祝福され、会場を出る二人。ようやくソンジュの母はチョンソを優しく抱きしめる。そして父とも抱き合い、ソンジュとチョンソはウェディングカーに乗り込む
【ハン家】
呆然と座りこむミラ、そこへハン教授が戻る
ミラ「あなたどうしてこんなこと!ユリをどうするのよ?私たちの娘・・明日結婚式なのに!」
ハン教授「今まで何も知らずに、騙されていて愛する人がつらい目にあっているのに気づかない馬鹿みたいな父親だったよ!」とミラに怒りをぶつける
そこへテファとハン・ピルス、そして警察が現れミラは半狂乱になる。
ハン・ジョンソさんの事故の件でハン・ユリさんにお話を伺いたい、という警察にミラは「ユリはここにはいません」と必死で娘をかばおうとする。そこへ2階からユリが降りてきて、警察に連行される
ミラ「明日結婚式なのよ、どこへ行くの?行っちゃだめよ」
ユリは母親の普通でない様子に驚きながら警察に連れられてゆく
【ソンジュとチョンソ、新居】
車が到着した場所はソンジュが用意していた二人の新居となるマンションの前。嬉しそうにチョンソを抱きかかえ、階段を上るソンジュ。「僕たちの家だよ」というソンジュ、目の見えないチョンソのために広いリビングには
キッチンの他には何も家具を置かずにいた。
オッパが不便でしょう?というチョンソに「チョンソさえいてくれればいい」と微笑むソンジュ。二人はようやく夫婦として、同じ道を歩み始めることになる
翌朝、眠っているチョンソを見つめるソンジュ。「目が覚めたらお前が隣にいて、夢じゃないかと思ったよ」と幸せそうに笑う。会社に行きたがらないソンジュ。
チョンソは子供の頃父にしてあげたようにソンジュのネクタイを結ぶ。「本当の夫婦になったんだね」とチョンソを抱きよせ微笑むソンジュ。
ソンジュはチョンソを1人にするのが心配でテファを呼んでいた。チャイムが鳴りテファがやってくる
テファ「幸せそうだな」
チョンソ「うん!幸せよ。世界で一番幸せ!オッパも幸せ?」
テファ「うん、幸せだよ」
ソンジュ「僕が一番幸せだ!」3人肩を寄せ合い幸せそうにする。
ソンジュが出かけたあと、テファに正直な気持ちを話し始めるチョンソ
チョンソ「ごめんね、オッパにもソンジュオッパにも心配ばかりかけて。何もしてあげられない」
テファ「おまえが側にいるだけで十分なんだよ」
チョンソ「私もソンジュオッパの側にいるだけで幸せなのに。人間って欲が出てしまうのね。側にいるから余計顔が見たくなるの。もう一度だけ、もう一度だけ
ソンジュオッパの顔を見られたらいいのに」涙を流すチョンソ、テファも涙があふれ出る
【新居でのパーティ〜病院】
ソンジュとチョンソは友人や職場の同僚を呼び、パーティを開く。皆のリクエストに答え、二人で歌を歌い始めると、チョンソが突然倒れてしまう。(AveMaria スタート)
救急車で病院に運ばれるチョンソ、横で祈るようにチョンソを見つめるソンジュ。癌の転移かどうか検査をすることになり、結果をまつことに。意識を取り戻し、ソンジュを探すチョンソに近寄るソンジュ
ソンジュ「ここにいるよ。水を飲むかい?ちょっと待っていて」
チョンソ「どこにも行かないで」
ソンジュ「どこにも行かないよ」
チョンソ「私、大丈夫よね?」
ソンジュ「ああ、大丈夫だよ」
チョンソ「見えなくても大丈夫よね。だから心配しないで、オッパ」
ソンジュ「心配してないさ。明日から一緒に会社へ行こう」
チョンソ「ほら、心配しているじゃない」
ソンジュ「一緒にいたいだけだよ。いつも側でお前を見ていたいだけだよ」
【社長室】
チョンソを連れて会社へ出社したソンジュ。社長室にチョンソを待たせるのが心配でいつまでもその場を離れようとしない。仕事に行って、というチョンソに「行ってくる」とようやくその場を離れる
【テファの家】
テファがチョンソと約束した絵を描いているところに、ソンジュが現れる。テファに、チョンソが前日に倒れ病院で検査を受けたことを話す
。不安でたまらないソンジュは「チョンソは大丈夫だよ」とのテファの言葉に少し安心していた
【病院】
ソンジュは担当医を訪ね、自分の片方の目の角膜をチョンソに移植してもらいたいと話す。生きている人からの提供は無理だ、出来ません、と話す医師に「お願いします!先生!
同じものを見て、一緒に生きていきたいのです」と訴えるソンジュだが、受け入れてはもらえず、落胆した様子で病院を後にする。ソンジュを見かけたテファもまた担当医のもとを訪れる。
「生きている人からはできないんです」と角膜移植について医師から聞いたテファは、チョンソの言葉をふと思い出す。「もう一度だけ見られたら
・・」
そして「死んだ人からはいいんですね?」と優しく微笑む
この後、テファは移植センターへ登録に向かう。登録カードと指輪をネックレスに通し、首にかけるテファ。空を見つめ、「俺がこの空になる。愛する人の顔も
見られるようにしてあげるから」とつぶやく
そして、チョンソへの手紙を書く
「チョンソ、幸せか?俺はフランスへ行く。チャ・ソンジュが側にいるなら大丈夫だよ。この手紙、お前の目で見ているんだろ?俺は幸せだよ。お前がいなくても大丈夫だ、心配するな。後で、いつか、また会えるから心配しないで、それまで幸せでいるんだぞ」
(途中略)
【テファと両親】
父親と仲良く背中を流し合うテファ。フランスに行く、と打ち明ける。ピルスは様子がおかしいと感じたが、テファの決意に、元気でやれ、と涙を流す。父さんも元気で、と笑うテファ
心を病んで入院している母親のミラを訪ねるテファ。自分を見ても息子だと気づかずに「ここから出して」と泣く母親をつらそうに見つめ
「オモニ/母さん」と一言搾り出すようにつぶやき涙を流す。そして病院を静かに去る
【メリーゴーランド、天国の絵の前】
テファ「チョンソ、幸せにならなきゃだめだぞ」
チョンソ「オッパもね」
「俺も幸せになるから、なんだか最後の言葉みたいだな」と言うテファに「最後じゃないわ。また会える」
と微笑むチョンソ。愛しそうにチョンソを見つめ涙を流す。オッパ、泣いてるの?とテファの様子がおかしいことに気づいたチョンソに、テファは「写真を撮ろう」と二人で以前のようにプリクラを撮る。チョンソの頬にキスするテファ。
「チャ・ソンジュには秘密だぞ」というテファに笑うチョンソ。二人の写真を大切に握り締めるテファだった
【夜、車に乗り込むテファ】
チョンソから子供の頃誕生日にもらったマフラーを首にまく。
「チョンソ、俺、お前がいてくれて幸せだった。笑顔でいることができたよ。お前のためなら死んでもかまわない。初めての贈り物だ。オッパもお前にプレゼントするから」
(천국의기억/チョングゲキオク スタート)
車を走らせるテファ、マフラーに顔を寄せ昔を思い出す
ハンドルから手を離し、大切そうに目を両手で覆うテファ
「한 정서, 오빠 가 있다~~~!!!」 ハン・ジョンソ、オッパガイッタ〜〜!!!
お兄ちゃんがついてるぞ〜!!