「한정서, 오빠 가 있다~~~!!!」 ハン・ジョンソ、オッパガイッタ〜〜!!! お兄ちゃんがついてるぞ〜!!
チョンソのために自分の身を犠牲にしたテファは事故後病院へと搬送される。
ちょうどその頃ソンジュの隣で眠っていたチョンソは何か悟ったかのように飛び起きると「テファオッパ!オッパ!」と泣き出す。驚いたソンジュはチョンソの肩を抱き優しくなだめるがチョンソは泣き止まない。そこへ病院から「角膜の提供者が現れた」と電話が入る。
【病院】
すぐに病院へと向かったソンジュ。チョンソは手術室へ向かうストレッチャーの上で「見えるようになるよね?」とソンジュの手を握り締めた。ソンジュはチョンソに頬を寄せ「ああ、そうだよ。行っておいで」と話す。チョンソが手術室へと入るとソンジュは安心したように微笑んだ。
そこへ警察がやってきて「チャ・ソンジュさんですか?ハン・テファさんをご存知ですよね」と事故にあったテファが臓器移植カードを持っていたためこの病院に搬送された、と知らせる。自殺のようだと聞かされたソンジュはテファの居場所を警察に尋ねると警察から受け取った血のついたテファからの手紙と臓器移植(寄贈)カードを握り締め走り出す。
【上の手紙の内容が テファの声で流れる】(AveMaria スタート)
白い布がかけられたテファの元へよろよろと歩み寄りそっと布をめくり上げテファ本人と確認するソンジュ。立っているのも精一杯のソンジュは衝撃を受け嗚咽しながら歩き出す「どうしてだ!どうしてこんなことを!」
手術が終了し医者から手術がうまくいったことを知らされるソンジュ、チョンソの手を握り締める。
チャン理事へ電話をし「棺をひとつ用意してください」と伝えテファを天国へと送る準備をするソンジュだった。
【テファの遺影前】
チョンソ「ありがとうございます。どなたか存じませんが・・あなたへの感謝の気持ちはこれからずっと忘れません。あなたの目で私は愛する人の顔を見ることができるのです」
チョンソはもっと近くへ行きたい、とソンジュに頼み、テファの遺影に手を触れながら続けて話す
「あなたにも愛する人がいたでしょうね・・その人を残して旅立つ気持ちはどんなにつらかったでしょう。あなたのこの目で美しいものだけ見ることを約束します」
【病室】
チョンソの目の包帯がはずされる
ソンジュ「僕が見える?」 ゆっくりと目をあけるチョンソ
ソンジュ「僕が見える?」
しっかりとソンジュを見つめ涙を目に浮かべながらうなずくチョンソ
ソンジュは安心して体の力が抜け落ちたようにチョンソの膝へと倒れこみ涙を流す。
チョンソ「オッパ、私を見て。オッパの顔をどれほど見たかったか」
ソンジュ「そうだ、僕も見つめ合いたかった」
チョンソ「ありがとう。オッパが私の目を見えるようにしてくれたのよ」
ソンジュ「いや、僕じゃない。角膜を下さった人だよ。僕は何もしていない・・」
チョンソ「あの人の目で美しいものを見るわ。私とても幸せよ、オッパ」
ソンジュ「お前の目の中に居るあの人も幸せだろう」
【二人のマンション】
退院したチョンソ、ソンジュと共に新居へ戻り、リビングを見て本当に何もないのね!と驚き、ここにソファを置いて・・と嬉しそうにはしゃぐ。そんなチョンソを見つめるソンジュもチョンソの回復を心配しながらもチョンソを抱き上げ幸せそうに笑っていた。
外出から戻った二人、チョンソは急ぎ足で郵便受けに向かいテファからの手紙を見つけて喜ぶ。全てを知るソンジュは曇った表情で横から手紙を取って自分が先に読もうとするが「私が読むの!」とチョンソが取り返し、チョンソは声に出してテファからの手紙を読み始める
「チョンソ、幸せか?」『うん、幸せ!』
「チャ・ソンジュが側に居るなら俺も安心だ。(中略)この子むこうで知り合ったんだ、可愛いだろ?」
同封されていた女性とテファが仲よさそうに写る写真を眺めるチョンソ、にっこりと笑って『可愛い!』
「もうお前がいなくても俺は大丈夫だからな・・料理だってできるし、掃除だってできるぞ。だからお前は何も心配するなよ」こらえきれず泣き出すチョンソ
「病気も良くなって、今お前の目で読んでいるんだろう?そうか、良かった。そうだと思ったよ・・チョンソ、幸せになれ」
声をあげて泣き出すチョンソを抱き寄せるソンジュ。ソンジュもまた泣き出したい気持ちでいっぱいだった。
「俺たち、ちゃんと生きていこう。幸せになろう」というソンジュに同じように「ちゃんと生きていこう。もっともっと幸せになろう」というチョンソ。二人はそれぞれのテファへの思いを胸にしっかりと抱き合った。
【セーフモール】
ソンジュとともに会社へ出勤したチョンソ、セーフモールの入り口でピルスを見かけて「おじさん!」と元気に話しかける。ソンジュに職を与えられたピルスは制服姿をほめられて嬉しそうに微笑み「これもテファの・・」といいかけソンジュにさえぎられる。
【社長室】
ミン会長とソンジュ、チョンソ、チャン理事、セーフモールの利益の一部を障害者福祉のために寄付することを話す。これはチョンソからの提案だった。
ミン会長から「どうしてセーフモールの名前ではなくテファ福祉財団なの?」と聞かれたソンジュは「その名前が気に入っているんです」と答える。
【障害者福祉基金 後援の夜】
設立のためのパーティ会場にはたくさんの来賓がやってくる。入り口で案内するチョンソに近寄るソンジュ。チョンソの肩に手をかけ来賓に「まだ足りないところがありますが、どうぞよろしくお願いします」と挨拶をする。「お似合いですね」と声をかけられ「私の方がもったいなくはないですか」とふざけるソンジュ。
チョンソはソンジュのプレートにお寿司を取り分けながらめまいがして手元が震えてしまう。ソンジュが心配すると「オッパ、朝ごはんも食べてなかったでしょう。たくさん食べて」と明るく話すが、気分が悪くなりバスルームで薬を飲むが良くならない。心配したソンジュがチョンソの異変に気がつき病院へ連れて行く。(AveMaria スタート)
【病院 検査室】
検査の結果、癌が脳へ転移していることを知らされ愕然とするソンジュ。
ソンジュ「どんなことでもやります。手術すれば助かるんでしょう?」
医師「転移が見つかった以上、どんな手術をしても・・」
失意のソンジュ、病院内をあてもなく歩くが溢れる涙が止まらずにチョンソの姿を見つけても側に行くことができず、壁に寄りかかりそのまま崩れ落ち、泣き続ける。そこへチョンソから電話が入る。
チョンソ「オッパどこなの?」
ソンジュ「うん、トイレだ。もう行くから」
チョンソ「早くね!」
【カフェ】
チョンソ「どうして黙っているの?チャ・ソンジュ社長!」決意したようにチョンソを見つめるソンジュ
ソンジュ「チョンソ・・・」
チョンソ「どうしたの?」明るく聞くチョンソ
ソンジュ「転移したそうだ」(그것만은/クゴンマヌン スタート)チョンソの表情がみるみる曇っていく
ソンジュ「治療を受けよう。抗がん治療をうければ・・」
チョンソ「嫌よ」
ソンジュ「ハン・ジョンソ!」
チョンソ「抗がん治療を受ければ助かる っていうの?助かるわけじゃないでしょう!」涙が溢れるチョンソ
ソンジュ「チョンソ・・・」
チョンソ「私、病院で死ぬのは嫌」
ソンジュ「やれることは全てやって見なければだめだ。やってみなければわからない、今までだって頑張ってきただろう」
チョンソ「私生きられるって思ってた。すっかり良くなったって思っていたの。これからオッパを見ながら幸せになれると思っていたのに。それなのにどうして?生きたいと思わせておいて!こんなことになるなら、どうして角膜移植をしたの?どうして!」
ソンジュ「ハン・テファがくれたんだ。チョンソの角膜は、ハン・テファがくれたんだ」静かな声でしっかりとチョンソへ事実を話す
チョンソ「うそ・・・」
ソンジュ「彼は、お前のために死んだんだ。だから、お前は 何があっても 生きなきゃならないんだ」強い口調でチョンソへ言い聞かせる
チョンソ「うそ、うそよ!」泣き叫び席を立つチョンソ
激しく動揺し、泣き叫ぶチョンソの腕を掴むソンジュ
チョンソ「ほっといて、私、テファオッパのところへ行ってくるんだから!ほっといて!テファオッパのところへ行くんだから!」
泣きながらカフェを飛び出したチョンソ、呆然とするソンジュを置いてテファを求めて走り出す。ショーウィンドーにうつる自分の目の中にいるテファを想い「テファオッパ!テファオッパ・・」と泣き崩れる
【マンション 夜〜朝】
膝を抱え、真っ暗な部屋でがっくりと座り込む二人。そのまま朝を迎えてしまう。チョンソはふと決心したように立ち上がり、ソンジュの元へ歩み寄り、ソンジュの手に触れる。
チョンソ「私たちに残った時間はあとどのくらい?テファオッパが私たちにくれた贈り物・・大切にするわ。
(stairway to heavenスタート)オッパをもう一度見られただけで十分なのよ。(中略)美しいものを見るってテファオッパと約束したの。手伝ってくれる?美しい思い出を作ったらオッパにつらい思いをさせてしまうの?」
ソンジュ「いや。お前がいなかった間、思い出が僕を支えてくれた」
チョンソ「私たち、今日だけ泣こうか?」
ソンジュ「そうだな、今日だけ泣こう・・」
抱きしめ合い泣き続ける二人
【雪原】
残された時間を惜しむように二人は雪の上で戯れる。美しい記憶をチョンソの目に、テファの心に、そしてソンジュに残すように。
【シネバス】
二人で以前見た映画を見ながら
チョンソ「愛するもの同士は生まれたときから決まっているのよね」
ソンジュ「そうだよ。お前と僕みたいに。生まれたときから出会うって決まっていたんだ」
チョンソ「別れることも決まっているのね。だから、喜んで受け入れなくちゃ・・」
ソンジュ「別れても、また会えるから」
チョンソ「また会えるよね」
チョンソの容態が悪化し、病院へ連れて行くソンジュ
【病院】
鎮痛剤が効いて必ず良くなるからと話すソンジュに「家へ帰ろう」というチョンソ。「これだけ終わったら帰ろう」と話すソンジュ。甘えるチョンソに添い寝をするソンジュ。
チョンソ「オッパが抱いてくれたら眠くなっちゃってきた・・」
ソンジュはチョンソを抱きしめながら涙があふれ出る
ソンジュ「お前が本当に好きだよ。すごく小さかった頃から、お前をはじめて見たときから、大好きだった。お前はどうだった?僕をはじめて見たとき」
チョンソ「秘密よ。その答えは、天国で会えたらするから。それまで待てるよね」
ソンジュ「待つよ...」
頬を寄せ合い涙を流す二人
【刑務所 ユリとの面会】
チョンソ「あなたに、ありがとうって言いたくて来たのよ」
ユリ「ふざけないでよ。あなたには悪いことしたって思っているわ」
チョンソ「わたしもあなたに悪いことしたと思っていることがあるのよ。(中略)でもあなたはこれから人生をやり直すことができるじゃない」
ユリ「私が憎くないの?」
チョンソ「私も人間だから憎いわ。人間なら心の中に嫉妬があるものよ。ユリ、自分を責めないでいいのよ」
ユリ「馬鹿な女」
チョンソ「悪い女」
ユリ「ハン・ジョンソ、ごめんね・・」
ユリの目からはチョンソへの憎しみや妬みが消えていた。
【病院】
ミラの入院する病院を訪ねるチョンソ。ミラは心を患い、すっかりと生気を失っていた。
チョンソ「テファオッパが死んだんです。私のために・・私の目を見えるようにするために死んだんです。私、もうすぐテファオッパのところへ行くんです。パパをどうか宜しくお願いします」
ミラはチョンソの顔に手を伸ばしチョンソの瞳の中のテファを見つめ、人間らしい表情に戻っていく。そして静かに泣きながら歩き出す。
ミラの入院する病院から出てきたチョンソにチャン理事は「大丈夫ですか?病院へ行きましょうか」と体を心配するが、もうひとつ手伝って欲しいことが・・と話すチョンソ。
【マンション】
ソンジュのためにステーキの夕食を用意するチョンソ。手伝いをしてくれるチャン理事のステーキの焼き方を横で嬉しそうに眺めるチョンソ。
チョンソ「チャン理事がいてくださるから安心です。オッパのこと、よろしくお願いします」
心配しないでください、と笑顔でこたえるチャン理事。
二人を今まで見守ってきたチャン理事は二人にとっての”父”であり”友”でもあった。
【食卓】
部屋に戻ったソンジュは美しいドレスに身を包んだチョンソと二人、テーブルのキャンドルに炎をともす。
キャンドルの炎を前に「今日は何の日だった?」とたずねる。
チョンソ「妻として夫のために初めて夕食の準備をした日よ」
ソンジュ「僕は何も準備していない」
赤い箱を取り出すチョンソ
チョンソ「オッパがくれた信じる心、希望そして愛は私が持っていくね」
ソンジュが赤い箱を開くとチョンソが中へと何か入れる仕草をする。前にソンジュがそうしてくれたように・・
ソンジュ「これは何?」
チョンソ「感謝。私オッパから誰ももらうことができないほどの愛をもらったわ。オッパのおかげで私の人生はとても幸せだった。ありがとう」
ソンジュ「僕からもありがとう。お前に会えたこと、愛することができたこと・・」
チョンソ「さぁ、美味しく食べてね」
「美味しいよ」と答え泣きながらステーキを食べるソンジュを愛しそうに見つめ涙をながすチョンソだった。
【展覧会】
「天国の階段」ハン・テファ 大賞
大賞をとったテファの絵の前でしっかりとチョンソの肩を抱くソンジュ。テファの描いた絵の中に、天国へと続く階段の下には肩を寄せ合う男女がまるでソンジュとチョンソのように立っている。
チョンソ「これでもういいわ。テファオッパが国展で大賞をとること、ソンジュオッパの顔を見ることが夢だったの。全部かなった・・私みたいに幸せな人、他にいるかしら」
チョンソ「テファオッパも見ているかしら?私海まで行きたい」
今日はもう疲れているだろうから明日行こうというソンジュ
チョンソ「オッパ、今すぐ行きたい」(stairway
to heavenスタート)
車で海辺へと向かう二人
力をなくしていくチョンソに必死で語りかけながら運転するソンジュ
【海辺】
チョンソの手をしっかりと握りしめるソンジュ、二人は海に向かい歩き始める
チョンソ「この先に何があるのかな」
ソンジュ「なんだっていい。お前と一緒の場所はどこでも天国だ」
チョンソ「天国・・そこには苦しみも、悲しみも、別れもない世界なのよね」
ソンジュ「今そこに向かっているのか?先に行っても僕を待っていられるか?僕がお前を待っていたみたいに、今度はお前が僕を待っていられる?」
海辺に座りチョンソを優しく抱くソンジュ
チョンソ「オッパ・・私が天国に行ったら本当にオッパを愛することが出来るのよ。そこは愛だけあるところなの。だから今から私たちの本当に美しい愛が始まるのよね」
ソンジュ「そうだ。俺たちの愛は今から始まるんだよ。俺がお前を待っていたみたいに、今度はお前が先に行って俺を待っていられるかい?待っていてくれる?」
ソンジュの腕の中で、生きる力を失っていくチョンソ、呼吸が乱れて意識が薄れてくる。
ソンジュ「今一緒に行ってあげられなくてごめん・・」やっとの思いで言葉に出すソンジュ
(보고 싶다/ポゴシプタスタート)
ソンジュ「僕を忘れたらだめだぞ」
ソンジュ「チョンソ、愛してる。ハン・ジョンソ、愛してる・・愛してるよ」
ソンジュの腕の中でチョンソが天国へと旅立つ
ソンジュ、チョンソを強く抱きしめ「チョンソ・・気をつけて」
【海辺 エピローグ】
海辺で1人純白のピアノを弾くソンジュ
ソンジュ「もしかしてあの人は僕より彼女をもっと愛していたのかも知れない。だからと言って僕が彼女をあの人より愛していなかった訳じゃない」
(AveMaria スタート)
天国の階段 最終話 fin