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「カインとアベル」韓国版DVD
韓国語・英語字幕付

 
 




カインとアベル 第1話
 



이초인이한테 이선우는 우상 같은 존재 거든.
 イ・チョイニハンテ   イ・ソヌヌン ウサンガットゥン チョンジェゴドゥン

キム・ヒョンジュ:イ・チョインにとってイ・ソヌは、偶像のような存在だから
 


【中国国境地帯砂漠】

イ・チョインは銃弾を頭部に受け、意識を失いかけていた。

−私の名前は...イ・チョイン...中国で頭と脇腹に銃弾を受け、今死にゆこうとしている...呼吸も速く、弱くなってきて 、手足は青くなり始めている。もう限界だ。こんなふうに犬のように捨てられて死ぬことが...恐ろしい...だけど本当に恐ろしいことは、私の頭の中の記憶たちが砂のように1つ、2つと消え落ちているという事実だ

【韓国行き 飛行機機内】

イ・ソヌが搭乗した航空機内で急患が発生すると、事態に気がついたソヌは患者の状態を的確に判断し、応急措置を終える。さらに到着した空港でソヌによる緊急手術後、 ソヌの両親が運営するポソン病院へ患者は移送される。

【ポソン病院】

一方、ポソン病院救急医療科ではソヌが移送してきた急患と同じような症状の患者がいるにもかかわらず、ソヌの手術のためにポソン病院内の神経外科医すべてが手術待機状態に入り、医師が不足した状態になってしまう。そこで救急医療科医のイ・チョインが直接手術を引き受ける事態になり、手術室へ向かったチョインは7年間一度も連絡がなかった兄のソヌが手術している姿を見ることになる。手術を終えたソヌの姿を追うチョイン。

(弟チョインが兄ソヌを追うように歩きながら)

−イ・ソヌ!たかがそんな程度の手術をするために戻ってきたのか?

−脳動脈を破っておいて何が神経外科医だって?やめちまえ!


固い表情のまま病院の両側に分かれた廊下を別々に、しかめっ面のまま速度を上げて歩き続ける二人。

−私が頭皮剥離の手術をしたのは4年目のときだったぞ!インターンからやり直せ!

−何だって?

駆け出した二人の表情が徐々に明るくなる。

〜子供の頃の二人の回想〜

−兄さん!俺が勝ったら兄さんのメンコ全部もらうからな!

−お前が俺に勝てるのか?

−くっそ〜、今度は絶対負けないぞ!

−足の短い奴がふざけるな!

廊下の終わりについた二人は病院の階段を駆け上る。

〜回想ここまで〜

−ソヌ兄!イ・ソヌ!兄さん!

屋上に先にたどり着いた兄ソヌは、チョインの方へ振り返り、優しい微笑みを浮かべる。

イ・チョイン!

駆け寄り、お互いを力強く抱きしめあうチョインとソヌ。

−どれだけ会いたかったか分かるか?死んで戻ってこないかと思ったよ!

−生きて戻ったよ、こうして。

ソヌ、チョインを見つめながら笑顔で頭をなでる。

−頭をなでるなよ。俺がまだ子供だと思ってるのか?

−そうだ、お前がどんなに大きくても俺にとっては子供だ、分かるか?

−背だって180cm程度はあるんだけどなぁ

−ずいぶん大きくなったなぁ...

−もともと兄さんより大きいけど?


兄との7年ぶりの再会を心の底から喜ぶチョインは、兄ソヌの手を取り、父のいる病室へと急ぐ。

−父さん!兄さんが来たよ!7年間も姿を消していた悪い息子、イ・ソヌ選手、登場で〜〜す!!

はしゃいで父チョンミンに話し続けるチョインの隣で、ソヌは静かに微笑んだまま父を見つめていた。

−兄さん、今夜は父さんの隣で一緒に寝ようか?

チョインがこう言ってチョンミンのベッドの隣に無邪気にもぐりこむと、母ヘジュが姿を見せる。

−お前、何のつもり?

慌ててベッドから起き上がるチョイン。

−神経外科専門のお前が...父さんの状態がどうなのか知らずにそうしてるの?

−ごめんなさい...申し訳ありません、お母さん...

−私を“お母さん”と呼んでいいと言ったことはないわ...

ソヌがヘジュの冷たい言葉に表情を曇らせ、“母さん”と言葉を遮ると、ヘジュはチョインに冷たい眼差しを向けたまま、ソヌに“疲れているでしょう?家に帰りましょう”と声をかけ、その場を後にする。

かつでそうだったように、チョインに冷たく接するヘジュの態度に胸を痛めるソヌは、暗い表情になるチョインに“気にするな”と声をかけ、母の後を追う。

−母さん!今日のような日はチョインとも一緒に夕食を食べてもいいじゃないですか...。今もチョインが憎いんですか?

−いいえ、初めから好きだったことなどないわ。

−母さん...

−あなたの父さんが一方的に連れてきた子よ。父さんと私たちの仲がこんなふうになったのも、全てはあの子が家に来てからなのよ...

−誰がどう言おうと、チョインは私にとってたった一人の弟です。

−あの子が来てから、父さんがあなたに一度でも温かく接してくれたことがあった?あの子を抱きしめる胸などこの母にはないの...

その頃、チョインはチョンミンの病室で父の手を握りしめていた。

−父さん...母さんがですよ..僕を憎むことも、父さんの病気のようなものであればいいのにと思います...。それなら兄さんと僕と一緒にすっかり切り取ってしまえばいいじゃないですか。そうでしょう?

父が倒れて以来意識を失った状態のままであることで常に胸を痛めているチョインは、自分を実の子のように育ててくれたチョンミンのため、中国へ脳神経手術の視察へ向かうことになる...。


 

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