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「カインとアベル」韓国版DVD
韓国語・英語字幕付

 
 




カインとアベル 第3話
 



내 한국 가면, 나를 만나주겠슴까?
ネ ハングク カミョン ナルル マンナジュゲッスム

내 한국 가면,진짜 나를 만나주겠슴까?
ネ ハングク カミョン チンチャ ナルル マンナジュゲッスム


オ・ヨンジ:私が韓国に行ったら、私に会って下さいますか?
私が韓国に行ったら、本当に私に会ってくださいますか?
 



チョインは病院へ行くのを拒むヨンジの事情に配慮し、腸閉塞を起こしかねない危険な状態であることから、劣悪な環境の中で最大限の努力をし手術をすることを決意する。痛みが激しく、不安感が強まるヨンジに対し、チョインは手術の準備をしながらヨンジを安心させるように言葉をかけ続ける。

−歌を3曲だけ聴きますよ。それまでに終わります。分かった?

適切な処置を終え、中国の小さな病院へヨンジを連れて行ったチョインは、ヨンジにレントゲン写真を見せながら、安心して二日間ゆっくり休むようにと話す。手術で命を救ってくれた上に、入院費も支払ってくれたチョインの優しさに、ヨンジはチョインがチェ社長から聞いていた詐欺を働くような人物ではないとの確信を持つ。

一方ポソン病院では、ソヌが父チョンミンの脳手術をスケジュールに入れていることを知ったヘジュとオ理事がソヌを止めようとしていた。院長であるチョンミンが意識を取り戻すのは脳医学センター開設に悪影響を及ぼすことになるためだった。オ理事は、院長が意識を取り戻す可能性を視野に入れ、チョインを拉致する計画を水面化で進める。

オ理事にチョインの拉致を急ぐように言われたチェ社長は、ヨンジに連絡を取る。病院に入院中のヨンジがチョインは詐欺をするような人ではないと訴えると、腹を立てたチェは、ヨンジが脱北者であることを知られてもいいのかと脅し、ヨンジからチョインが病院へ向かったことを聞き出す。

一方、ヘジュはソヌに父の手術を断固反対だとし、倒れる前もチョインしか目に入らず、この病院すらチョインに譲ろうとしていた父なのにと続けるが、ソヌは黙ったまま母の話に耳を傾けていた。父が目覚めれば脳医学センターの話は全て水の泡にな り、ソヌの夢も、自分の願いも全てがなくなるという母の言葉を聞いたソヌは、顔色を失い、父親のいる病室へ向かう。

−このために...私を勉強させたんですか!父さんに言われた通り、神経外科専攻で7年もの間...1日も欠かさず毎日17時間手術室で過ごしました!これがその 代価ですか?これが生涯父さんを信じて愛した代価ですか?

悔しそうに涙を浮かべ、ソヌは父の病室を後にする。

その頃、チョインは再び訪れた中国の病院で、意識不明になった術後の患者を不安な面持ちで見つめていた。担当医から患者が脳死状態となった事情(腫瘍を完全に取り除いたことで脳内の他の部位を損傷を引き起こした)を聞き、父の状態が 脳裏に浮かび、チョインは愕然とする。

ポソン病院の同僚との電話で兄ソヌが父の手術を予定していることを知ったチョインは、ソヌに危険を知らせようと何度もソヌの携帯電話に連絡を取るが、ソヌは一向に電話に出ない。

その頃、チョインの身に危険が迫っていることを察したヨンジは、病室を飛び出し、チョインのいる病院へとタクシーで急ぐ。痛みを抑えながらチョインを探しまわるヨンジの前に、チョインがふと姿を現す。安心したように微笑むヨンジを見て驚くチョイン。

チョインには何も伝えられずにいるヨンジに、チョインは夕方の飛行機で韓国に戻りたいと伝え、ヨンジは旅券を渡すためにチョインに同行する。船で移動しながら、カメラを手にするチョインの姿を見つめるヨンジは、チョインの無事を心から喜んでいた。二人は互いの写真を撮り合い、チョインのカメラには二人が微笑む姿が残される。別れ際、チョインから礼金と手紙が入った封筒を受け取ったヨンジは、韓国に来る時は連絡してくれと明るく笑うチョインに深く感謝し、頭を下げる。チョインを乗せた船が発つと、ヨンジは手渡された封筒の中にあるチョインの手紙を開き、読み始める。

−オ・ヨンジさん。私についてきて病気になったのに、良い環境で手術してあげられなくてごめんなさい。手術の傷口は毎日消毒、3週間ほど経ったら糸くずだけ取ってしまえばいいですよ。 〜中略〜そして、かかるかもしれない疾患に関していくつか注意を。症状があらわれた場合に参考にしてください。1人でいるとき痛むと本当にわびしいじゃないですか? 〜中略〜ヨンジさんが病気にならず、健康でいることを願っています。これらが少しでも助けになれば嬉しいです。ヨンジさんはしっかりしているから、全てちゃんとできると思います。そして、韓国に来る時は必ず連絡してください。分かりましたか? −イ・チョイン

手紙を読み終えたヨンジは、チョインの優しさに胸がいっぱいになり、部屋を出るとチョインを追って走り出す。

−先生!先生!!

走って船を追ってくるヨンジに気がついたチョイン。

−オ・ヨンジさん!そんなに走ったら盲腸の傷がまた開くじゃないか!

橋の上で止まったヨンジは、息を切らしながらチョインに叫ぶ。

−韓国に行ったら、会って下さいますか?本当に私に会ってくれますか?

チョインは船の上で立ち上がり、笑顔で両手を上げ、丸をつくって答える。遠ざかるチョインの姿を見つめら、“ありがとうございます”と言いながら、ヨンジは溢れる涙をぬぐ う。

ヨンジと別れ空港へ向かうチョインは、ようやくソヌと電話がつながり、父の手術をやめるようにと伝える。中国で見た脳死患者の状態を伝え、兄さんの手術は危険だと続けるチョインに、ソヌは自分が手術した患者の92%は目覚めたと淡々と答える。絶対にやめるべきだと主張するチョインに、ソヌはやるかやらないか決めるのは私だと声を荒げる。ところがチョインは自分も神経外科専門医であり、十分に(反論する)資格があると続け、夕方の飛行機で帰ると話すが、ソヌは戻る頃にはすでに手術は終わるだろうと答え、電話を切ってしまう。

手術室に父を運び、準備を着々と進めるソヌの前に、イ理事とヘジュが姿を見せる。院長の手術は理事会で脳医学センター設立が決定した後にしてくれと主張するイ理事に、ソヌはこれは家族の問題だと答え、 イ理事の態度に憤りをあらわにする。イ理事が腹を立ててその場を後にすると、ソヌは母に、自分の望みは病院の経営権などではなく、世界最初の人間脳マップを完成させる ことだと訴える。事態を重くとらえたイ理事は、中国に連絡を取り、イ・チョインを戻れないようにしてくれと指示を出す。

家に戻ろうとしたヨンジは、警察の姿を目にして自分の身に何が起こったのか把握する。しばらくしてから部屋へと戻ると、いつか会えるかもしれない両親と兄のために用意した旅券が消えてなくなっていた。絶望感に包まれながらも、身を隠すしかないヨンジは、次の場所を求めてその場を去ることになる。

その頃、チョインはイ理事の陰謀により数名の男たちに拉致され、1台の車の中で意識を失いかけていた。砂漠に向かう車の中で、チョインの意識は朦朧と する。砂漠の中で車から降ろされ、跪いた状態のチョインは、自分の身に何が起こっているのか、必死で把握しようとする。

−あなたたち...何が望みですか?金ですか?

質問に答えず銃口を頭に突き付ける男に向かって叫ぶチョイン。

−金かと聞いてるだろう!(心を静めながら)...私になんでこんなことをするのかは分かりませんが、私は韓国へ帰らなければなりません!父の手術のために韓国へ帰らなきゃならないんだ!

男の1人が“頼まれたとおりにするだけのことだ、恨まないでください”と言い、引き金を引こうとした瞬間、チョインは相手を転倒させ、腕を縛られたままの状態で走り出す...


 

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