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「カインとアベル」韓国版DVD
韓国語・英語字幕付

 
 




カインとアベル 第7話
 



최치수
...
내가 다시 기억을 잃는다 해도
チェ・チス ネガタシ キオグル インヌンダヘド

  이름 최치수...절대 잊지 않는다.
ニ イルム チェチス チョルテ  イッチ アンヌンダ

 
그리고 잊지마라...
  반드시 내손에 죽는다.
   クリゴ イッチマラ  ノン パンドゥシ ネ ソネ チュンヌンダ

 
イ・チョイン:チェ・チス...俺がまた記憶を失ったとしても...
お前の名、チェ・チス...絶対に忘れない
そして忘れるな...お前は必ず俺の手で殺す
 


【韓国 国家情報機関】

韓国へ入国したチョインは、オ・ガンホとして国家情報機関で取り調べを受けていた。そんなチョインの前に思いがけない人物が証人として姿を現す。 国境付近で姿を消したはずのチェ・チスだった。チェ・チスの嘘の証言により、チョインは兄オ・ガンチョル殺害容疑をかけられてしまう。激しく否定し、事実をありのまま話すチョインだったが、証拠が何一つないまま追い詰められていく。


【ヨンジ ポソン病院へ】

その頃、韓国の生活に徐々に慣れてきたヨンジは、兄カンチョルに会うことを心の支えにしながらアルバイトに励み始めていた。束の間の休憩中に食事を取っていたヨンジは、姿を消した 子供を探しながらビラを貼って歩く女性の姿を目にした瞬間、チョインを同じ気持ちで探していたはずのチョインの婚約者ソヨンの事が頭をよぎる。 罪悪感を感じ、怯えていたヨンジだったが、決意したように仕事を途中で投げ出し、ポソン大学病院へ向かう。病院で真っ先に目に入った男性医師に声をかけるヨンジは、その医師がチョインの兄イ・ソヌであることを知る。平静を装いながらヨンジを自分の部屋へと案内するソヌ。

−オ・ヨンジさんと言ったかな...中国でチョインをガイドしてくださった...

−ええ、そうです

−ところで...どんなご用件です?

−...え?...ああ...それがですね...イ・チョイン先生に関することで申し上げたいことがありまして...( 迷いを振り切り)イ・チョイン先生、拉致されたかも知れないんです。

−拉致ですって?何が気になって、そんな話をされるんです?

−中国で私にお金をくれて...イ・チョイン先生を監視しろと言った人たちがいました...その人たち、銃まで持っていて...先生を捕まえるとか...私はイ・チョイン先生を船に乗せて、韓国行きの飛行機のチケットを渡しました...なのに、イ・チョイン先生、韓国に戻ってい らっしゃらないと聞いて...あの人たちが拉致したのではないかと、それで尋ねてきました。キム・ソヨンさんにお会いした時、言うべきか迷いましたが...でも、なんだか怖くて...それでも、イ・チョイン先生がど のようにして亡くなられたのかも分からず、ご家族はもちろん、イ・チョイン先生はどれほど悔しいことかと...それで...

−チョインを...拉致しようとした人たちの...名前は覚えていますか?

−はい、名前も電話番号も全部覚えています。中国にいるチェ社長です。電話番号を教えましょうか?

ソヌにチェ社長の名前と電話番号を書いたメモを手渡すヨンジ。

−ありがとう、ヨンジさん。私が必ず真実を明らかにします。

−いいえ、私の方こそありがとうございます。

−その代わり...他の人には秘密にしてもらえますか?余計な心配をかけますから...

ソヌの思いがけない言葉に戸惑うヨンジだったが、先生の悔しさを 晴らしてあげて下さいと伝えると、ソヌの部屋を後にする。


【国家情報機関 チョインの取り調べ】

国家情報機関の要員らによる尋問が続く中、砂漠で目覚める前の記憶が戻らない状態のチョインが、明確に答えられるのは、オ・ガンホという名前だけだった。

−頭と胸にある銃創はいつどのようにしてできたものだ?

−覚えていません...オ・ガンホです...

取り調べの様子から、オ・ガンホが嘘を言っているとは思えないと考える要員の意見に、もう一人の要員はカンホかチスかのどちらかが嘘をついていることは明確だが、それがどちらの人物なのかはこの状況だけで判断できないとし、オ・ガンホをさらに尋問する。チスの足にある傷はカンチョルと争った際に負った怪我の後だと話し、カンチョルを殺したのはチスであると主張するカンホに、要員はそれでは決定的な証拠にはならないと答え、中国へ帰ることになるだろうと冷酷に告げる。最後の願いとして 、カンチョルの妹オ・ヨンジに会わせて欲しいと頼むカンホの要求を受け入れた要員らは、ヨンジの元を尋ねていく。

ヨンジはその場で兄カンチョルの死の知らせを聞き、激しい衝撃を受け、カンチョルの遺骨を抱き泣き崩れる。魂が抜けおちたように黙ったまま座り込むヨンジに、カンチョルとヨンジにとって従兄弟であるはずのオ・ガンホと名乗る男の身元確認をして欲しいとの要員からの申し出があり、ヨンジはうつろな瞳でその部屋の入口のドアに視線を移す。ヨンジの待つ部屋に入ってきたのは、以前の姿とは全く風貌が変わってしまったイ・チョインだった。ヨンジは水に打たれたようにショックを受け、さらにチョインと思われる男性が、自分を全く覚えていない様子に動揺する。

−...この人...

チョインはすがるような瞳でヨンジに近寄り、語りかける。

−オ・ヨンジさん、私の名はオ・ガンホです...(要員に一旦遮られるが、話しかけることに許可を得て)...オ・ヨンジさん、私の身元確認をしてもらえませんか?私が覚えているのは...カンチョル兄さんがくれた名前しかありません...ですから...私の身元を確認していただけませんか?お願いです、確認してくださいませんか?

−この人は...この人は...

チョインにそっくりな男性が目の前で自分に救いを求め、さらに自分の愛する兄カンチョルを同じように兄として慕う様子に、咄嗟にヨンジは嘘の証言をしてしまう。

−オ・ガンホに間違いありません。


【ポソン大学病院】

ポソン大学病院では、ソヌがセンター長として就任し、脳医学センターの開設準備が着々と進んでいた。そんな中、救急医療センターを守り抜こうとしていた人物の一人で、チョインが慕っていたキム・ヒョンジュが、病院を離れる日がやってくる。ベッドに横たわったままの院長に別れのあいさつをするヒョンジュ。

−運命ってあるんでしょうか?チョインが、チョインの両親のようにああなったのは...行ってきます...

彼女の背中を黙って見送るしかないキム・ジングンは、自分の次の行き先を見つけたら辞表を出すと話すが、いつか戻ってくるから待っていてというヒョンジュの言葉に涙を浮かべる。

【国家情報機関】

身元確認が済み容疑が晴れたチョインが荷物を手に取り調べ室を出ると、そこにはチェ・チスの姿が。

−オ・ガンホ、お前も釈放されたのか?嬉しいぞ...

何もなかったように振る舞うチスに、うっすらと笑みを浮かべてチスを見るチョイン。

−チェ・チス同志...

チスへ歩み寄り、肩を抱き寄せるチョインは、凍りつくような表情でチスに小声で語りかける。

−チェ・チス...俺がまた...記憶を失ったとしても...お前の名、チェ・チス...絶対に忘れない...。忘れるな、お前は必ず俺の手で殺す...

この後、チスは再び拘束され、カンチョルの殺害容疑で取り調べを受けることになる。

外に出たチョインは、ヨンジが自分を待っていたことに気がつくと、会釈をし、二人は建物の前で語り合う。

−どうして、カンホ兄さんになったんですか?

−砂漠で死にそうになった後、カンチョル兄さんが...記憶を取り戻すまで、弟になってくれるかと...私を...オ・ガンホと呼んでくれました...

悲しみに満ちた表情でカンチョルの遺影に触れる チョインの姿を涙を浮かべたままじっと見つめるヨンジ。

−オ・ヨンジさん...私を...オ・ガンホを救ってくれて、ありがとうございます...私が記憶を取り戻すまで、いえ、記憶が戻ったとしても、一生、オ・ガンホとして生きます...ありがとうございます...

ヨンジとチョインの二人はカンチョルの遺骨を納めに納骨堂へと向かう。兄の遺影を前に涙を流す二人。

−カンチョル兄さんは、どんなふうに亡くなったんですか?苦しまずに...旅立ちましたか?

−はい...苦しまずに旅立たれました...

−天気は、天気はどうでしたか?

−...まぶしいほど明るい日でした。

良かった...まぶしい日だったなら、兄さん、安らかな場所へ行けたでしょうね...もうあの世に着いたでしょうね?...もう二度と会えないんですね...

カンチョルとの別れに涙を流すヨンジの痛々しい姿を見ていられないチョインは、思わず1人で部屋を出る。そんなチョインの耳に懐かしく響く優しい声が届き、思わず声のする方へと足を向けるチョインだが...

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