「カインとアベル」18話、二人が初めて抱え続けた感情を露呈するこの場面が、私の中では最も印象深い場面でした。このソヌの台詞の後、イ・チョインも、イ・ソヌも、それぞれが一筋の涙を流します。
−何故僕を殺そうとした?
このチョインの言葉に、頑なな態度で淡々と心情を露呈するソヌですが、その後のチョインの“この世で一番愛していた兄だったから”との言葉に心の奥にあるチョインへの愛情を思い出し、涙を流しながら後悔の念も感じさせるという、ソヌの
心の奥にしまいこんであった悲痛な心理状態が伝わってくる場面です。
チョインが泣きじゃくり、ソヌの前に跪く場面での二兄弟の姿に、本来は心から愛し合っていた兄弟が憎しみ合うことになってしまったことに、胸が引き裂かれそうな気持になり、観るたびに涙があふれてきます...。