ソヌ、病院で何度も鳴るチョインからの電話をようやく受ける。
チョイン:イ・ソヌさん!どうして電話を取らない?
ソヌ:仕事が少しあってな
チョイン:
兄さん、父さんの手術スケジュールをおさえるのはやめろ。
ソヌ:何だって?
チョイン:兄さんの手術法は...とても危険だ
ソヌ:...ジェフリーが手術の失敗でもしたのか?
チョイン:そうだ!その患者、脳内出血で脳死状態になった
ソヌ:...ジェフリーは臨床経験が不足だから、そうなったまでだ
チョイン:今問題なのはそこじゃないだろう!
ソヌ:いや!ジェフリーと私が共同論文に掲載した患者症例の96%は私が直接手術した患者だったし、残りの4%がジェフリーが手術した患者だ。私が手術した患者の96.5%は皆回復したぞ
チョイン:兄さん俺が父さんの頭を開き、動脈りゅう破裂をおさえて3週しかたっていない!兄さんがどう言おうと、この手術は絶対にだめだ!
ソヌ:(怒りを抑えながら)するのかしてはならないのかを決めるのはこの私だ!神経外科をやめて救急医学科に転科して1年もたつお前が...決めることではないという話だ!
チョイン:いや...私も神経外科専門医だ!十分に資格がある!脳手術は、兄さんのような腫瘍除去が全てではない!
ソヌ:何だって?
チョイン:父さんをジェフリーの患者や兄さんの患者のチェ・ユラのようにすることはできない!
ソヌ:それで...どうするつもりだ?
チョイン:夕方の飛行機で帰るから、帰ったら話そう
ソヌ」いや、戻る必要はない。戻ったとしても、すでに手術は終わっているだろうからな...
電話を切ってしまったソヌに、震える手でもう一度電話をかけなおすチョインだったが、ソヌはすぐに手術の予定を入れ、携帯電話のバッテリーを外してしまう。