【韓国における茶の文化】by 花かんざしさん
:::参考書籍:「韓国の茶道文化」金
明培著:::
現存の資料があまりにも少ないためにはっきりとしたことがわからないままの韓国のお茶の歴史ですが、この本によると朝鮮王朝時代にも「茶礼」というものがあり、中国や日本との外交接待時にお茶でもてなしたとあります。
また、茶房には新任官吏が勤めるように義務付けられていたとか、茶母は医女育成中に成績の落ちる生徒が茶母に格下げされ、あとで成績によってもとの医女に戻ったなどとありました。またドラマのような事件捜査に当たっていたという記述は見当たりませんでした。
朝鮮半島における茶の栽培は気候に適した全羅南道が中心のようですが、朝鮮王朝時代はそれほど盛んでもなかったようで生産量も多くなかったようです。その後日帝時代に日本人が茶園を開いたそうです。
※茶の種類
・雀舌茶(チャクソルチャ)…日本の緑茶に近く、高級品
・「団茶」「天地茶」「緑苔銭」「青苔銭」「餅茶」…雀舌茶を摘んだ後の茶葉で作る固形茶、銭の形状で穴に紐などを通して吊るしておき、2,3個を火で焙ってから沸騰した薬缶に入れて飲む。銭型でなく拳くらいの餅形もあった。
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