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茶母 韓国版第2話 あらすじ


ファンボ・ユン(イ・ソジン):お前にとって私は何だ?

나는... 너에게 무엇이냐?
ナヌン  ノエゲ ムォッシニャ


命の危険を顧みずに捜査を強行したチェオクに対し、ユンは強い雨の降る中、稽古をしながら
従事官としての自分ではなく1人の人間としてチェオクを案ずる気持ちを抑えきれない。
そんなユンの切ない心情を表すかのような台詞。



【左
捕盗庁への帰路

 捜査のための
私鋳銭を奪われたチェオク。様子を見ていたソンベクも盗人の後を追うが、とてつもない足の速さに二人は男の顔すら見る事ができない。「諦めた方がいい」というソンベクにチェオクは「諦めることはできません」と引き下がる様子はない。その後、犯人は市場で盗んだものを売りさばいているマ・チュクチと分かり、チュクチとその妻が暮らす場所(葬儀屋)へ向かう。チュクチが盗んだ荷物を開くとそこには今まで二人が見た事も無いほど多くの私鋳銭が入っていた。チュクチと妻は歓喜の声を上げるが、すでにチェオクが踏み込んできた。あわてて逃げるチュクチは、葬儀屋のボスに助けを求める。その場へチェオクを心配してやってきたアン録事の息子、ピョンテクが助けに入るが、逆にチェオクの足を引っ張ることになってしまう。 ナイフを突きつけられたピョンテクに、チェオクはとうとう剣を棄てる。襲い掛かる男達。そこへ船着場で出会った男ソンベクが現れ、危ないところを救われるチェオクとピョンテクだった。ソンベクの只者ではない武術に疑念を持ったチェオクは思わずソンベクに剣を向ける。そこへチェオクを心配してやってきたファンボ・ユン、イ・ウォネが現れ、ソンベクを敵と誤解したユンがソンベクに襲い掛かる。チェオクの制止も聞かずソンベクに剣を突きつけるユン。ようやくチェオクの「このお方は私を助けてくださった方」という声がユンに届き、剣を収めるが、自分の身を明かさずにその場を去るソンベクに対する疑念は拭い去れなかった。ユン達と別れ、ゆるやかな川の流れの中で疲れた体を癒すチェオク。幼い頃の記憶が切なく蘇り、「お母さん」と呟く姿は7歳のチェヒだった。

【15年前 1679年】
 父イルスンが裏切り者として告発され、兄のチェムとチェヒに別れを告げる。
「チェヒ、お前は何歳になる」
「7歳になります」
「申し訳ない、お前を守ってやれずに。許してくれ」
この父の言葉に幼いながらも状況を察したチェヒは涙を流す。父は兄のチェムに
「どんなことがあっても、妹と一緒にいるのだぞ」
と告げ、自害する。逃亡する途中、チェヒだけが落馬してしまい、兄のチェムと生き別れてしまう運命に。その後のチェヒの人生は、それまでとは一変して身分を落としてしまい、地方長官の家に使用人として引き取られることになる。

【朝鮮都城 左捕盗庁】
疲れ切ったチェオクがようやく戻るとユンが雨の中チェオクを待っていた。木刀を手に取り、「付いて来い」とチェオクに話す。雨の中、剣を突きつけあう二人。「その剣にどれだけ自信があるのだ」とチェオクを戒めるように厳しい口調で話すユン。誰よりも大切に思ってきたチェオクがとる無謀とも思える行動に腹を立てているようにも見えるユンだが、本心はチェオクへの深い愛情だった。

【15年前 1679年〜】
 
辛い日々の中、ユンと出会うことになるチェヒ。ファンボ・ユンもまた、正妻の子ではないことを理由に、妬まれ、周囲から疎外されながら生きていた。チェヒの境遇に自分の辛かった境遇を重ね、心を寄せるユン。自分の境遇を嘆き周囲との摩擦が耐えないユンを案じた父親は、「真の強さ」を問い、山奥 に住むスウォルの元へ修行に出す。「自分に打ち勝ちたい」といい、強くなりたいと話すユンにスウォルは厳しい修行を課す。年月を重ね、次々に武術を身に着けていくユン。そんなユンの様子をいつもチェヒが見守っていた。ふとユンの剣を手にした日から、チェヒも共に剣の修行を重ねていった。ユンが成長し、剣の腕前も立派になった頃、捕盗庁のセウクにその能力を認められ、捕盗庁に勤めることになる。ユンが山を去る日、チェヒは涙を浮かべながらユンの後姿を見送った。
 
 病床の父チョルを尋ねるユン、チェヒを「茶母」として共に連れて行きたいと父に話す。 私的な感情をチェヒに対し持つことは認めないという条件で、「茶母」として連れて行くことを許されるユン。その場で初めて「아버님(アボニム)父上」と呼ぶことを許され、涙ながらに「아버님(アボニム)」と声に出すとチョルは幸せそうに微笑んだ。

 ユンと共に
捕盗庁へ行くことになったチェヒに対し、スウォルは新しい名前で生きていくように告げる。「チェヒという名前は棄てよ。これからはチェオクとして生きてゆけ」こうして二人の新しい運命が幕を開けることになる。