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茶母
 韓国版第8話 あらすじ


チャン・ソンベク(キム・ミンジュン):再び会うときは 

다시 만날때는...
タシ マンナルッテヌン

剣を向け合わずに済む世で会おう
부디 칼 끝을 겨누지 않는 세상에서 보자.
    プディ   カ ク    キョヌジ   アンヌン   セーサンエソ ポジャ


チェオクとの決別を心に決めたソンベクの一言
この言葉にチェオクは胸が締め付けられ、身動きできなくなってしまう



ホンドゥが身の潔白を証明するため自害の道を選んだことで、国王は大きな悲しみに包まれる。セウクに対し「彼を本当に罪人と思ったのか」と激しい怒りを表す国王にセウクは責任を感じ、ただ涙を流した。セウクとユンの2人は「命はないと思え」との言葉に厳しい処分をも辞さないという国王の意思を察知する。

捕らえられ牢に入れられるユンの後姿を悲しそうに見つめるチェオクだった。セウクの息子のチオは、何とか父を救おうと自ら討伐隊長へ志願する。討伐隊長となり、その道が長くなることと命をかけて向かうことを覚悟したチオは父セウクの元へ自らの意思を伝えに行くのだった。チオに対し、あくまでも上官としての態度で接するセウク。息子を討伐隊長として認めようとせずに厳しい言葉を投げかけるセウクの様子にチオは何としてでも討伐を成功させようと心に誓う。

セウクの娘ナニも、父親はもちろん想いを寄せるファンボ・ユンを救いたい一心でピルジュンの元へ向かう。以前ピルジュンの方から申し出た縁談を受けると伝えるが、ピルジュンに冷たく追い返されてしまう。

成すすべのないチェオクは気力を失っていた。討伐に向かうチオの一言「父やファンボ・ユン従事官の命はこの討伐にかかっているのだ」を聞くまでは。チオの言葉に希望を見出したチェオクは山の砦までの道のりを討伐隊を率いて進んでいった。砦が近づき、チェオクは先に様子を見てくると伝え、1人ソンベクの元へと向かう。砦は既にもぬけの殻だったが、ソンベクだけがチェオクを待っていた。

ソンベクはチェオクを見ると「待っていたぞ」と微笑んだ。討伐隊が来ること、自分は茶母だと伝えても全く動揺しないソンベクの様子に、以前から自分を茶母だと知っていたことに初めて気が付くチェオク。

「過去は全て忘れろと言った。戻るのを待っていたぞ。一緒に行こう」

このソンベクの一言に心が揺れるチェオクは自分の想いを振り切るようにソンベクに剣を向けた。斬れ、というソンベクに何故か体が動かないチェオク。ソンベクは初めてチェオクが言葉を発したあの日、ありがとうと言ったのは全て嘘だったのかと悲しそうな表情でチェオクを見つめた。そして自分がチェオクの命を助けたのは、本心からだったことも...チェオクが迷いを見せた隙にソンベクは自らの剣を手にとり、とうとう剣を向け合うことになる。

「私は民だ。お前と同じ この国の民だ。この世を根こそぎ変えてやる。次はお互い剣を向け合わずに済む世で会おう」

このときのソンベクの言葉に、彼の目的が謀反だと知るチェオクだった。チェオクはソンベクが立ち去った後も何故か体が動かなかった。

1人討伐隊に立ち向かうソンベク。ウォネがソンベクを追うが、激しい剣のぶつかり合いの後、ソンベクは姿を消してしまう。山の砦には誰一人残っていなかったが、チオはまだそれほど遠くへは行っていないだろうとソンベクたちを追うよう指示を出す。ウォネがすぐに追うのは危険だとチオを制止しようとするが、チオは一刻も早く事態を解決しようとウォネの話に聞き耳を持たない。チェオクらは砦に1人残していったチュクチを探すと、山小屋の中で体中に爆薬を仕掛けられたチュクチを発見、助け出した瞬間小屋は爆発してしまう。チュクチは命に危険が迫ったことで怯え、混乱していた。チュクチに山を降りるよう話し、チェオクはウォネ、チュワンと共に討伐隊の後を追う。

討伐隊は先回りをしていたソンベクらの攻撃に次々に命を落として行った。チオも兵を率いて川の中を進んでいった。そこに背中に矢を受けた討伐隊の1人らしき男が向こうからやってきて川の中に倒れこんでしまう。チオたちが近づくと、突然仕掛けられていた罠に包囲され、討伐隊に次々に矢が放たれる。チオだけ残ったそのとき、川に倒れこんだ兵士が起き上がる。それはソンベクだった。父上...と口走り剣を手にソンベクに向かうチオ。

「若さと才能が惜しいが 時代に恵まれなかったと思え」

ソンベクは白い剣を振り下ろした。

討伐隊の無残な死に、捕盗庁は悲しみに包まれた。隊員たちを見送る場にセウクが現れる。チュワンとウォネに温かい目線を向けながら、息子チオには最後まで討伐隊長としての責任を問うセウク。そんなセウクの様子にチオの妻やナニは心を痛めるのだった。セウクは自らの責任の重さから、チオにはどうしても父としての言葉をかけてやることはできなかった。

チェオクはセウクとユンには罪はないこと、自分が騙されてしまったことを上官に直訴しようとするが冷たく追い払われてしまう。そんなチェオクに優しい言葉をかけるナニ。2人は何もできずに悲嘆に暮れるのだった。チェオクは捕らわれているユンからの「私のような縁とは二度と会わないようにするのだ」という伝言にも、チェオクの強い意志は変わることはなく、国王に直訴してまでも2人を助けようと考えていた。