茶母 韓国版第9話 あらすじ
チェオク(ハ・ジウォン):あの日以来、従事官様は私にとって父であり、母であり、兄でした그날 이후로 나리는 제 아비였고,어미였고,오라비였습니다.
ク ナール イフロ ナリヌン チェ アビヨッコ オミヨッコ オラビヨッスムニダ
今まで従事官さまと共に過ごした歳月が
지금까지 나리와 함께 한 세월이 곧
チグムッカジ ナリワ ハムケハン セーウォリ コッ
私の記憶する生涯の全てです
제가 기억하는 생애의 전부입니다.
チェガ キオッカヌン センエ ジョンブイムニダ
国王に直訴を決めたチェオク
ユンが自分を背負って雨の中走ってくれた日から今までの人生を想い手紙を綴る
【チェオクがユンに宛てた手紙】
従事官様に初めてお会いしたのは
私が7歳の時でした
父を亡くし、母と兄と生き別れになっても
悲しみとはどんなものかも知らない子供でした
あの日従事官様は激しく降る雨の中
私を背負い走ってくださいました
あの日以来 従事官様は私にとって
父であり 母であり 兄でした
今まで従事官様と過ごした月日が
私の記憶する生涯の全てです
そんな従事官様を忘れて
私がどう生きろというのですか
従事官様のお言葉通り
はじめから山塞へ行くべきではありませんでした
そうしていれば あの人にも会うことはなかったでしょう
何故あの時 奴を斬る事ができなかったのか
どうしてなのか私は分かりません
それが死ぬほど辛いのです
罪をつぐなう道はこれしかありません
私はこのように死んでいきます
私の命を糧として
志を遂げてくださることを願います
若様 どうか私とのこの世の縁は
きっぱりと断ち切ってください
ソンベクを斬ることのできなかったチェオクは、セウクとユンを助けるために自らの命を懸け 国王への直訴を決意する。チェオクは初めてユンと出会った日から今までの人生を想い、ユンへの手紙をしたためる。
国王に会う決意をしたチェオクは王宮の塀を乗り越え忍び込むが、刺客と間違われてしまい護衛の兵士らに激しく斬りつけられる。瀕死の状態で王の元へたどり着いたチェオクに対し、国王は何のため に身の危険を冒し、ここまでやって来たのかと尋ねる。チェオクは息も絶え絶えに、偽金の一味はただの盗賊ではなく謀反の者たちの仕業であり、精鋭軍と武器で軍備を強化した謀判の者たちの企てたことであること、そしてそれを見抜いたのはセウクとユンであ り、これは国の一大事だと国王に直訴する。茶母であるチェオクが国の一大事を知らせるため、そしてセウクとユンの命を助けるために命がけで王宮へと忍び込んだ姿 を国王は沈痛な面持ちで見つめていた。国王は最も信頼する護衛官の助言により、チェオクの話を信用し、セウクとユンを復職させる決意をする。
通りかかったチュクチ夫妻が傷ついたチェオクを発見、チュクチはチェオクを負ぶってウォネらの元へと連れて行く。チェオクが命を懸けて王宮の塀を乗り越えたことにショックを受けるウォネとチュワン。傍にいたピョンテクもチェオクの状態を目の当たりにし、悲しみに暮れる。傷が深く、まるで死んでいるかのようだと医師も成すすべがない。
「首謀者とその一味を根こそぎにし、国の安泰を取り戻せ」との国王の命令により、セウクとユンは復職することになる。チェオクが国王に直訴したことを知ったユンは急いでチェオクの元に駆けつけるが、そこには意識のないチェオクが横たわっていた。その姿にユンは大きな衝撃を受け、医師からチェオクの状態を聞き、さらに激しく動揺する。国王の侍医なら救えるかもしれないという医師の言葉に、ユンは王宮へと急ぐ。国王の命令なしでは診る事はできないと言う侍医を脅してまでもユンはチェオクを救おうとするのだった。チェオクの状態を診た医師は、あまりにも無残に斬り付けられたチェオクの状態を絶望的だと話す。ユンはたまらずチェオクを抱きかかえ、馬に乗せると山寺のスウォル師匠の元へと向かう。
左捕盗庁では、姿を消したユンの代わりにセウクが指揮をとっていた。ウォネらの調べにより、カマ村で偽金が作られていることを見抜く。早速村へと兵を送り込むセウクだったが、極秘に伝えていたはずの情報はタルピョンから黒幕のピルジュンへと伝わってしまったのだった。ピルジュンは倭国の刺客カトウをカマ村へと向かわせ、村人を皆殺しにしろとの非情な命令を出す。ソンベクには官軍の仕業だと見せかけるよう指示するピルジュン。急いでカマ村へと向かった官軍だったが、既に村人たちは無残にも命を奪われていた。その後ソンベクも知らせを受けて仲間とともにカマ村へと急ぐが、村の惨状を目の当たりにし激しいショックを受ける。ソンベクは幼い頃から慕ってきたハクチョルの無残な姿に悲しみに暮れるのだった。スミョンはハクチョルが握り締める剣が倭国のものの剣であると見抜き、ソンベクはピルジュンの指示であることを確信し、怒りに震える。謀反を失敗させる訳にはいかないピルジュンは、ソンベクに対しあくまでも官軍の仕業と譲らない。
一方、山寺へと向かったユンはかつての師匠であるスウォルの元でチェオクを必死で看病するがチェオクの意識は戻らない。そんな中、チェオクの自分宛の手紙を見つけたユンはチェオクの深い想いに心を痛め、涙を流す。
「お前がいたから 私も息をしていると感じられた。
この言葉を言えずに十数年の月日が流れてしまった。
行くな、チェオク...まだ何もしてあげていないぞ...行くな」
スウォルは最後の方法でもある「半湯剛気 パンタンカンギ」の術をチェオクにかけるようユンに指示をする。チェオクを殺すつもりで取り組めとの言葉に、ユンはチェオクに全身全霊の気を送りはじめるのだった。