ヘインは、オスが苦しみ、葛藤する姿を見て、オスの苦しみを包むよう、感じたままに言葉にしています。過去の罪について聞くこともなく、ただオスのそのままを受け入れるようなヘインの温かさに、オスは刑事を続ける決心を固めることになる、重要な場面です。
ここで台詞の中に使われている「선택하는
길을/ソンタッカヌン キルル(選ぶ道を)」という言い回しは、「魔王」の中で、特にオ・スンハが好んで使う表現で、何度か耳にします。この言葉を聞くたびに、どんな状況においても、最後に選択しその道を歩むのは自分自身であり、ほかの誰も代わることはできないことを、登場人物たちに教えられるような気がします。
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