韓国で「환커（ファンカ）」
ペインを生んだ
2006年MBC人気作品！
　

　

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　ニューヨークに暮らす韓国人のチョ・アンナは、亡き父の莫大な不動産建設財閥を相続し、米国で悠々自適に暮らしていた。そんな中、アンナは突然ニューヨークの天気に苛立ち、夫ビリーの暮らす韓国へと向かう飛行機に乗る。高飛車なアンナから逃げていたい夫ビリーは、アンナの資産のひとつであるリゾートの経営を任されており、リゾート開発を言い訳に3ヶ月も韓国の南海にコン室長と共に平和にとどまっていたのだった。突然アンナから帰国するとの連絡を受け、ビリーは慌てふためく。コン室長はビリーとアンナの住まいであるマンションの部屋からアンナが嫌うものを全て撤去し、着々と準備をすすめる。空港に到着したアンナは早速用意されていた車に乗り込むと、雨の中ハンドルを握りビリーのいるリゾートに向かって閑静な道路へと車を走らせる。途中、暗い夜道で迷ったアンナは、側道のぬかるみで車のタイヤを取られ、彼女の車は身動きが取れなくなってしまう。 

　亡くなった兄が残した3人の甥たちと一緒に生活しながら、総合建築設計インテリア工業社という看板を掲げた小規模建設業者の社長チャン・チョルスは、仕事の帰り道、雨の中を運転していると、暗闇の中で車が身動きが取れなくなって困っている女性に気がつく。お金に目がない（？）チャン・チョルスはその女性に自分に3万ウォンを払ってくれたら手伝うと申し出る。

 　チャン・チョルスが作業する間、雨に濡れるのを嫌がったアンナは、ぶつぶつと文句を言いながら彼の車に乗り込み、座って待つことに。車内にあったチョルスの作業着で自分の衣服などの汚れをふき取っていると、その服に何か赤い色がついているのに気がつき、アンナは血の気が引く。赤い色が血ではと疑ったアンナは、後部の荷物の山の下にあるマネキンの髪と指を見て死体だと完全に誤解し、怯えた様子でチョルスに視線を移す。雨の中、真っ黒のコートに身を包み、ずぶぬれになって作業するチョルスが恐ろしい殺人鬼に見えたアンナは手元にあった掃除用具にチョルスの上着を巻きつけ、身構えていた。

 　一方作業を終えたチョルスが自分の車に戻ろうとすると、女性が自分の作業着を手にしていることに気がつき、作業服の中に入れてあるその日の金（収入）が狙われているのではとチョルスもまた勘違いする。チョルスがスコップを手に持ったまま車に近づき、ドアをあけようとした瞬間、アンナは足で扉をドーンと蹴ると、チョルスがそのまま倒れてしまう。チョルスは売上金を盗まれぬよう必死でアンナを追うが、アンナはチョルスを振り払い、挙句の果てにスコップで殴りつけると、慌てて車を走らせその場を逃げていく。

 　怪我を負って戻ったチョルスを、彼の帰宅を待っていた3人の甥とトック、トックの母が迎え、心配して事情を聞くが、トックはチョルスの車の中からマネキンを持ち出してきて、これで誤解されたのではとチョルスに話す。

 　事情がどうであれ、売上金を奪われた上に怪我まで負わされたチョルスは、お金を取り返そうと必死でその女性を探していた。偶然アンナがコン室長と出かけた先でチョルスに出くわすが、車内にいたアンナは再び高飛車な態度を取り、チョルスを危険な目にあわせてその場を去っていく。腹の虫が収まらないチョルスはトックを乗せたままアンナの運転する車を追い続ける。逃げるのをやめてお金を払って済ませようとするアンナだったが、チョルスとトックの言葉に腹を立て、出しかけた小切手をしまいこみ、結局アンナとチョルスの口論が続く。そんな中、アンナの車に乗っていた猫のプリンセスが逃げ出してしまう。文句を言って立ち去るアンナに苛立ちながらも、トックにうながされ車に乗ろうとするチョルスの足元でアンナの可愛がっている猫が鳴いていた。チョルスはプリンセスをペットショップへと売りにいくが、これがまた新しい火種を作ることになる。アンナはプリンセスと引き換えにチョルスの家の甥っ子たちが可愛がっている犬のコッスンを子どもたちの目の前で連れ去っていく…。