ヨット内のシャワーの修理にやってきたチョルスの目の前に、猫のプリンセスが現れ、チョルスは再びこの船の所有者アンナと会うことになる。アンナが足を滑らせ、転ぶのを救ったチョルス
だったが、彼を毛嫌いして避けるアンナは、チョルスを「変態」と呼び突き飛ばす。さらに二人は口論を続けながらヨットの上に出て行き、怒りが頂点に達したチョルスがアンナに「友達も家族も居ない、側に猫一匹しか居ない...魔女のような女め!」と叫ぶと、アンナはチョルスを船上から海へと突き落とし、さらにチョルスの大切な商売道具までも海へと投げ捨てる。
一方ビリーは
米国へ戻ろうと言うアンナの我侭のため、開発半ばでリゾートを離れることを残念に感じながら、何も出来ずにいた。従業員たちが開いてくれたビリーの送別会さえも雰囲気をぶち壊してしまうアンナにさらに気落ちするビリー。可愛がっていたソロモンという名の
熱帯魚の水槽を、アンナが投げたワイングラスで壊され、ビリーの手の上でソロモンが死んでしまった途端、今まで抑えていた感情が一気に噴出す。ビリーはアンナと結婚して、ただ一日も幸せな日がなかった、これからは人間らしく生きたい、離婚しようときっぱり伝える。アンナは、ビリーが自分にとって12才以後初めてできた家族だからと、死んでしまえばわからないけれど、生きている間は絶対別れることができないと話す寂しさのあまり、アンナはヨットで1人酒を飲み、酔いつぶれ、腹立ちまぎれに指にはめていた結婚指輪を引き抜いて
しまう。酒に酔った状態で千鳥足のアンナは、ヨットのすみに転がりながら輝く指輪を見ていると思わず立ち上がり、転がる指輪の後を追い、ヨットの端まで来た途端足元がふらふらとし、海の中へと落ちてしまう。
一方アンナが海に投げ落とした商売道具を取り戻そうと海へ向かうチョルスの前に、かつての恋人ユギョンが現れる。チョルスが兄の子供たち3人を引き取ることになった
ことで、チョルスの元を去っていったユギョンは、アメリカに住む恋人ともうじき結婚するとチョルスに報告する。次の朝、海に飛び込んだチョルスは溺れてしまい、救急隊員によって救出されて病院へと搬送される。意識が回復したチョルスは、付き添っていたトックに、あの女のせいだと、今までされたことをその分だけ返すと繰り返し、アンナに対する怒りが収まらない。するとカーテンの向こうから、女性患者が「うるさい
!静かにして!」と大きな声を張り上げる。どこかで聞いた声と語り口調に、思わずチョルスはカーテンを開くと、あの女性が患者の服を着て、ベッドの上に座っていた。
チョルスは
その女性を見て興奮し、立ち上がると「お前!お前は...」と今にも掴みかかるような勢いで歩み寄ると、アンナはいぶかしげな目つきで、「私のこと知ってるの?本当に知ってるの?」とチョルスをじっと見つめる。アンナは海に落ちたショックで記憶をなくしていた。
看護士の話から、全て事情を知ったチョルスは、一度は退院するが、彼女から奪われた130万ウォン取り戻そうと、
アンナを引き取ろうとする。 トックらの協力を得てチョルスはアンナを連れてかえることになるが...。
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