全ての民が身分の差なく平等となる日を夢にみる弓福/クンボクは清海(現在の莞島)で賎民として生まれる。クンボク(後のチャン・ボゴ)は、幼い頃海賊の襲撃により母親を亡くし、官衙で船大工だった父、仲間のヨンと、船大工の仕事を手伝いながら暮らしていた。
賎民として生きること以外選択すら出来ない清海を抜け出そうと、幼馴染で弟同然に育ってきたヨン、商人の息子スンジョンと共に、唐にむかう商船に乗り込んだクンボク。しかしすぐに気づかれてしまい、彼らは清海に送り返される。この船を率いる商団のソルピョン大人との出会いで、クンボクはいつの日か唐へと向かうことを心に誓う。
この頃、イ・ドヒョン率いる海賊らが、清海へ襲撃する計画を着々と練っていた。イ・ドヒョンの元で幼い頃から海賊としての人生を送っていたヨンムン。剣の腕に長けているヨンムンは、この清海の土地を調べるために密かにやってくる。そんなヨンムンの姿を見かけたクンボクは、見慣れぬ青年の姿に興味を抱き、そっと後をつける。クンボクに気づいたヨンムンは、突然短刀をクンボクの目の前に投げつけ、姿を消す。
弓の腕前に秀でているクンボクは、空を飛ぶ鷹を射抜くが、この鷹が県令の息子チャンギョムの大切にしていた鷹であったため、チャンギョムに目の敵にされてしまう。このチャンギョムの妹がチョンファだった。チョンファは兄に痛めつけられるクンボクの姿に胸を痛め、兄とは反対に、クンボクに優しく接し始める。
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