■クンボク=後のチャン・ボゴ (チェ・スジョン)
清海(現在の莞島)に賎民として生まれ、官衙で船大工だった父の影響で周辺の海に詳しく、船舶の建造に優れた才能を持っていた。幼い頃、海賊の襲撃により母を失ったクンボクは、その後父をも失うことに。持ち前の聡明さと大らかさで降りかかる困難を次々と乗り越えていく精神的な強さを持ち、またヨンムンとの出会いにより剣術の腕も磨き上げていく。
■ヨンムン=後のヨムジャン (ソン・イルグク)
両親が誰かも分からず、子供の頃から海賊イ・ドヒョンに育てられたヨンムンは剣術に長けており、特に短刀の扱いに優れていた。海賊として清海を攻撃するとき、クンボクとチョンファに出会う。この出会いからクンボクとヨンムンの因縁が始まる。また、チョンファが舞う姿がヨンムンの心に深く残り、チョンファをこの先も愛し続けるが、そっと自分の心の中に想いを抱き続ける。
■チョンファ (スエ)
6等品の貴族の娘として生まれる。どんなに辛い境遇であっても、涙を隠して微笑む芯の強い女性。海賊の襲撃で父を失った後、チャミ夫人の元で暮らすことになり、不本意な生き方を強いられることに。愛するチャン・ボゴを想い続けるが、彼が不幸になることを恐れ、常にチャン・ボゴを遠くから見つめ
ようとする。
■チョンニョン=愛称ヨン (キム・フンス)
クンボクと同じ清海で育ち、幼い頃から家族もなく一人ぼっちだったヨンは、クンボクを実の兄のように慕い続ける。どんなときもクンボクの傍を離れることはなく、クンボクにとっても、チョンニョンにとっても互いがなくてはならない存在。武術に長けており、優しい性格のチョンニョンはクンボクと共に苦難を乗り越えていく。
■チャミ夫人 (チェ・シラ)
武珍洲市場に大きな関わりを持つ統一新羅最高の身分の貴族。権力と財力を拡大するためならどんな手でも使う女性。クンボクの存在に脅威を感じ、彼らの邪魔をし続ける。
■チェ・ムチャン (イ・ウォンジュン)
武珍洲の放馬場で軍官だった頃、クンボクとチョンニョンと出会う。二人の武術の師匠でもあり、心の師となりクンボクらを支え続ける。どんな状況でも緊張をしない大らかな性格の持ち主。
■ソルピョン (パク・ヨンギュ)
百済で流民から巨商へと大成し、中国の統一新羅で最高の商人となった人物。清海に立ち寄った際、商船に忍び込んだクンボクとチョンニョンに出会い、その後楊洲で二人に再会する。クンボクの持つ精神力とずば抜けた剣の腕前に目をつけ、クンボクらを護衛兵として自らの商団へと迎え入れ、商売だけでなく、人間として大切なことをクンボクへと教える人物。商売においても「人」を大切に考えるソルピョンを慕う人は多かった。
■イ・ドヒョン (キム・ガプス)
高句麗で流民から海賊となり、チャミ夫人を利用し、後にイサドの支援で武力を手にする。ヨンムンを子供の頃から大切に育てている。
■チェリョン (チェ・ジョンアン)
ソルピョンの一人娘。父の元で商売を学び、自らも商人として活躍する中、楊洲でクンボクと出会う。チョンファを想うクンボクの胸の内を知りながらもクンボクをそっと慕い続ける。
■スンジョン (チェ・ダルファン)
マクボンの息子で情深く優しい性格の持ち主。清海で子供の頃からクンボクとヨンと過ごし、彼らに危機が迫るたび、父の助けで二人を支え続ける。後半はチョンファの傍に仕え、チョンファを支える。
■マクボン (イ・フェド)
清海官庁下級役人で息子スンジョンと共にクンボク、ヨン、チョンファを支える存在。
■チャンギョム (チョン・ソンファン)
チョンファの実の兄。県令の息子であり、プライドの高いチャンギョムだが、父を失ってからは自分の野望のためチャミ夫人の元に仕え、実の妹チョンファですら利用しようとする。後半クンボクの説得もあり、人間らしい心を取り戻していく。
■チュンダル (カン・ソンピル)
清海の頃からクンボクらを目の敵にしていた自己中心的な男。
■ヌンチャン (パク・ジョンハン)
チャミ夫人に仕える護衛武士。どんな状況でも冷静さを失わず、24時間チャミ夫人を守り続ける。夫人の無謀さに意見をすることも。
■タボク (コ・ドヨン)
清海で子供の頃チョンファに短い間仕えていた女性。クンボク、ヨン、スンジョンの友人でもある温和な性格の持ち主。
■パク・ハジン (キム・アジュン)
ソルピョン商団の女性護衛武士。幼い頃海賊に両親の命を奪われたハジンは、その後ソルピョンに救われることに。愛するヨンの前では強い武士ではなく、可愛らしい女性だった。
■キム・ウジン (キル・ヨンウ)
興徳王の従兄弟であるキム・ギュンジョンの息子。山賊にさらわれ奴隷として売られたチョンファを救い、商人として成功させる人物。チャン・ボゴを心から信頼し、支えることになるが...。
■ムジン (ソ・ドヨン)
チョンファの護衛兵。商人となってからのチョンファの身を守り続ける。
■チョ・ジャンギル (イ・ジェヨン)
楊洲で酒の取り引きを行う新羅の巨商。クンボクとヨンの武術に才能を見出し、ソルピョンへと引渡し、その後もチャン・ボゴを支える人物。権力への欲があるが、ソルピョンとの信頼は厚く、決してソルピョンらを裏切らない。