IRIS episode 6.

韓国ドラマ"アイリス" 第6話 あらすじ
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プレミアム版(韓国版)
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【ヒョンジュン ブタペスト 空港】

追っ手から逃れたヒョンジュンはハンガリーから抜け出すためにホン・スンリョンを引き渡した空港へとたどり着き、小型飛行機を乗っ取り決死の覚悟で操縦かんを握り締める。そこへヒョンジュンの 居場所を追跡し、車で追ってきたサウがヒョンジュンの乗る小型飛行機の滑走路に先回りすると、ヒョンジュンに向けて再び銃を構える。共に苦難を乗り越えてきた 友に向けて涙をこらえながら発砲したサウは、ヒョンジュンの操縦する小型飛行機がバランスを失い墜落する様子をじっと見つめながら呆然と立ち尽くす。

〜6ヶ月後〜

【NSS〜青瓦台】

ヒョンジュンが姿を消してから6ヶ月の月日が流れる中、NSSではヒョンジュンに関しての話題はタブーとなっていた。唯一全貌を知るサウは 、引き続きペク・サンから秘密の任務を受けながら、周囲に悟られないよう細心の注意を払う。

青瓦台では、大統領がNSSを秘密組織ではなく、公式の国家政府機関として管理し、今後の責任者はペク・サンを任命するとの意思を明らかにする。ハンガリーでの暗殺事件に関する疑惑の因子を取り除いたペク・サンは、ユン・ソンチョル暗殺の犯人は、想像通り 北の内紛によるものであり、北朝鮮側が抱く韓国への疑心も払拭されたと大統領に偽り続ける。ペク・サンの報告に胸をなでおろした大統領だが、漠然としないものを感じ取り、ペク・サンと二人で話す時間を設ける。

−韓国でも北でもないとすると、誰がユン・ソンチョルを暗殺したのでしょう?

−私も見当がつきません。

−ホン・スンリョンとユン・ソンチョル...二人とも北朝鮮の核開発を率いる人物でした。二人の死は、30年前に韓国で核開発をしていた頃の状況と似ているのではありませんか?その頃核開発を担当していた科学者や関係者が、不審な死を遂げています。私たちも知りえない 、とてつもない陰謀があるような気がします...

ペク・サンは表情を変えないまま、じっと大統領の推測に耳を傾ける。

【ペク・サンとサウ】

事件から半年が過ぎても職務に復帰することのできないスンヒの様子を案じたペク・サンは、サウに状況を尋ねると、スンヒはヒョンジュンの死が受け入れられずに心を閉ざしていることを知る。

−私は以前猫を飼っていたことがあった。ある日外に出て、大きな怪我を負って戻ってくると、暗い地下室で息を潜めていた。私は傷を早く治療してあげようと、地下室へ行き猫を連れてこようとしたんだが、引っかかれた。ひどい傷が、主人まで信じられなくしてしまったようだ。今のスンヒの心情は、誰も信じられない猫と同じだろう。時間が解決するはずだ...

−傷が大きすぎて、もっと悪くなることもあるのでは?

−それほど弱い人間ではない、心配するな...

【スンヒ】

ヒョンジュンが目の前から姿を消してしまった現実を受け入れられないスンヒは、時間が止まったように日々を過ごしていたが、同僚で友人のヤン室長の助けをかりながらヒョンジュンの生存を信じて手がかりを探し続ける。

−もうあきらめた方がいいわ...スンヒ?聞いてるの?

−うん...ありがとう、またね

−そうだわ、ファイルをもうひとつ送ったわ。ハンガリーの政府機関から受け取った写真なんだけれど、あのユン・ソンチョルの事件を担当した北朝鮮の防衛要員よ。二人とも防衛部所属の要員だから...

 

【北朝鮮 ピョンヤン】

要人暗殺犯を取り逃がしたことで責任を負わされたソンファは、希望を失わず一人暗い監獄の中で体を鍛え続けていた。ソンファが捕らえられたことを知ったパク・チョリョンは、ヨン・ギフンを訪ねる。

−お前のせいでユン・ソンチョル同志が暗殺されたのではない...。だが、一人犠牲になる人間が必要だろう?なぜ返事をしない?

−警護失敗による責任をとらなければならないのでしたら、私が責任を負うべきです。

−声を荒げず座りたまえ。

−この部屋はだな...絶対に話が漏れることはない。アメリカや日本はもちろん、共和国諜報部すら聞くことはない。よってこの部屋でどんな話をしても、誰を非難しても、君と私だけの知ることだ。君の経歴には良くなかっただろうが、ユン・ソンチョル同志の死は私にとって悪いことでない。ユン・ソンチョルが握っていた核開発の主導権が私の手に入ったのだからな...。今共和国にとって核兵器がどんな意味を持つのか君も知ることになるだろう。共和国で生き残った 我々の、最後の自尊心だからな。私はな、自分の手にある力を最大限に利用するつもりだ。ズタズタにされ、落ちるところまで落ちた我々の自尊心を取り戻すためにも、 相手がどの国であれ!核ミサイルを使う準備がある。私は、君の志が私と同じであると信じている。よって今回のユン・ソンチョル事件で失ったもの全てを、また君に取り戻してあげようと思う。

−私のすべきことは何です?

−急ぐことはない...ゆっくりと、考えてみよう。

−ひとつお願いがあります。

−話してみろ。

−護衛部のキム・ソンファ...助ける方法があれば...

−君を助けたのに、彼女まで助ければ...状況は良くないだろう?あきらめてくれ。

自分の安全だけ保障され、共に活動してきたソンファだけが罪を背負うことになった現実に苦しみながら、チョリョンはどうすることもできずに唇をかみ締める。

【ハンガリー ブタペスト】

飛行機の墜落により瀕死の重症を負ったヒョンジュンは、何者かに保護され、治療を受けながら徐々に体力を回復し始めていた。ふと目を覚ましたヒョンジュンがベッドの上で上体を起こすと、一人の男性が部屋に入り、無言のままヒョンジュンに携帯電話を差し出す。ゆっくりと手を伸ばし、電話を耳に当てるヒョンジュン。

−回復したと連絡を受けました。本当に良かった...あなたが回復されたのは、まだ機会があるということだから。

−誰だ?

−あなたの命を救った人物。今あなたが置かれている状況が、理解できますか?かつて大統領だったルーズベルトがこんな言葉を遺しました。“政治で偶然起こることなどない。何かが起こったら、それは計画されたために起こったのだ”。キム・ヒョンジュンさんはこの陰謀に“偶然”巻き込まれたのではありません。この事件を企てた人物らによって、キム・ヒョンジュンさんが選ばれたのです。

−奴らが誰なのか、ご存知だと?

−あなたを動かし、今度のことを命じた人物が、黒幕ではないことは分かります。この陰謀は、あなたが考えているよりはるかに前から始まっており、これからもずっと続 くでしょう。

−あんたは誰だ?

−また連絡するまで、一旦健康を取り戻す努力をしてください。時が来れば、あなたがすべきことがあるからです。

正体の分からない男性からの電話の内容に耳を傾けていたヒョンジュンは、何もかも信じられない状況に追い込まれていた。

【サウ スンヒの元へ】

花を植える仕事を手伝いながらヒョンジュンを忘れる努力を続けるスンヒの元を、サウが訪ねる。二人はぎこちない笑顔を浮かべながら、花に囲まれた道をゆっくりと歩き出す。

−庭園の仕事はどう?

−適所に違いないみたいよ。

−適所?ははは、大韓民国最高のプロファイラーが、庭園が適所かぁ。面白い。...会社は最近大忙しだ。閣僚会議が...

立ち止まり、サウの話を遮るスンヒ。

−サウさん。もうそんなこと、私に関係ないことよ。興味もないし、面白くもない。

うつむき、気分が沈んだ様子のスンヒを見たサウは、ふと近くに咲く花に目線を移す。

−何の花だ?

−アイリス。私たちの言葉で花菖蒲よ。

−可愛いな

−ギリシャ神話では、あの世の入り口に流れる川の名前がアイリスというそうよ。私にとっては、可愛い花じゃなく悲しい花よ。ヒョンジュンさんがアイリスを好きだったから...

【ブタペスト ヒョンジュン】

ヒョンジュンは、自分が巻き込まれた大きな陰謀の背後にいる人物が誰なのかも分からず、そして今自分が置かれている状況が安全なのかも分からず、なにひとつ信じることができないまま部屋を飛び出していく。

【ピョンヤン チョリョンとソンファ】

ユン・ソンチョル事件の実行犯キム・ヒョンジュンの写真を手に入れたチョリョンは、その写真を手に閉じ込められたままのソンファの元を訪ねると、ソンファにその写真を手渡す。

−ハンガリー国境通過地点で撮影された写真だ。お前が生き残ることのできる最後のチャンスだ。今、日本にいる...行って捕らえろ。

ソンファを助ける方法を模索していたチョリョンは、ソンファが任務を成功させることを願い、ヒョンジュン追跡を託す。

【日本 秋田県】

地吹雪が吹き荒れる秋田の山中を歩くヒョンジュンの後を、銃を背負い必死で追跡を続けるソンファ。彼女の視界にヒョンジュンが入ったとたん、 ソンファは迷わずヒョンジュンに向け発砲する。銃声が響いた後、ヒョンジュンが崩れ落ちるのを確認し近づいたソンファだが、ヒョンジュンの逆襲を受け雪山を転げ落ち、意識を失う。

ソンファが意識を取り戻すと、そこは山小屋の中だった。慌てて起き上がろうとするソンファにヒョンジュンが声をかける。

−無理をするな...殺そうと思えばとっくに殺していた。

警戒し、身を固めるソンファの前で、ヒョンジュンはバターを落とした温かいコーヒーをソンファに差し出すが、ソンファはじっと身動きせずに コーヒーを受け取ろうとしない。

−死にたくないなら飲んだ方がいい。

思いがけないヒョンジュンの行動に戸惑うソンファだが、怪我を負い、憔悴していたため再び眠りに落ちてしまう。ソンファが次に目を覚ま したとき、ヒョンジュンの姿は消えていた。壁に残されたメモに気づいたソンファは、走り書きされたメッセージに目を通す。

「これ以上追うのはやめろ。好意はここまでだ」

山小屋を出たヒョンジュンが足を運んだのは、かつてスンヒと訪れた温泉旅館だった。憔悴しきったヒョンジュンが階段でうずくまっているのを、旅館の娘ゆきが見つけ ると、ヒョンジュンは気を失い倒れてしまう。

ゆきの看病で徐々に体力を取り戻したヒョンジュンは、事件の背後について手がかりを探し情報収集を始める。ハンガリーで自分の命を救ってくれた人物と連絡を取る ヒョンジュン。

−探すのに苦労しました...私の声を忘れていませんね?

−私を探す理由は何です?

−ハンガリーでお話した通り、私たちには共にやり遂げなければならない仕事があるんだ。

−興味ありません。

−結局復讐を選ぶのですか?復讐には二つの墓が必要だという話があります。ひとつは敵のため...もうひとつは自分のため...

−私を探さないでください。では...

−最後に聞こう。本当に、私とは志を共にしないんですね?

相手の姿が見えず、正体も分からないまま、ヒョンジュンは電話を切ってしまう。

旅館に戻ったヒョンジュンは、部屋に戻るとソンファの気配を察し“出て来い”と語りかける。ヒョンジュンに近づき、銃口をヒョンジュンの頭に向けるソンファ。

−今度は何だ?お前、本当に死ぬぞ...

−黙れ...一度助けたからといって、私が感謝しているとでも思ったか?勘違いするな。

怯まずに立ち上がるヒョンジュン。

−動くな!

ソンファが引き金に手をかけた途端、ヒョンジュンが銃を奪い取りソンファに銃口を向ける。

−言ったはずだ。二度は助けないと...

ソンファを捕らえ、山小屋に連れて行ったヒョンジュンは、ソンファに食事を運び続けるが、ソンファは口をつけようともせずに拒み続ける。何度目かの食事を届けにきたヒョンジュンにつぶやくソンファ。

−殺せ...殺せと言っている...私にこうする理由は何だ?私はお前を殺しに来た...そんな私を...何故だ?

一度背を向けたヒョンジュンが、ソンファのほうへと振り返る。

−お前の理由は何だ?何のためにこうしてる?

言葉を失い震えるソンファに近づいたヒョンジュンは、ソンファの両手と両足を縛っていた縄を解き始める。

−もう帰れ...

−帰る場所がない...お前を殺さなければ、私の行き場はない。

−それなら殺せ。だが今はダメだ。必ずやらなければならないことがある。その仕事を終えたら、お前がしたいようにしろ。

傷ついたソンファは、ヒョンジュンの滞在する旅館の暖かい布団で目を覚まし、温かいおかゆを口に運び、これまでに受けたことのない優しさをヒョンジュンから受け取 ると、悲しみがこみ上げて涙があふれ出す。受け取った恩を少しでも返そうと考えたソンファは、旅館の手伝いを始めながら、徐々にヒョンジュンに心を開き始める。

【ヒョンジュンとソンファ 田沢湖畔】

ヒョンジュンの温かさに触れたソンファは、心から信頼したヒョンジュンとともに秋田の湖畔を歩いていた。銅像の前に着くと、ヒョンジュンがつぶやく。

−この銅像には悲しい伝説がある...

−どんな伝説ですか?...今言ったでしょう?銅像に悲しい伝説があると...

ヒョンジュンの脳裏に、スンヒとの記憶がはっきりと蘇り、彼女を失った悲しみと憤りとがこみ上げる。

−伝説なんて信じない...

【ソンファ ヒョンジュンの隠れ家へ】

ヒョンジュンの隠れ家を訪れたソンファは、ヒョンジュンが罠にはめられて逃亡者になっていることを悟り、スンヒとヒョンジュンが写る写真を見たことで、愛する女性がいたことも察すると“出かけてきます”とメモを残してその場を後にする。

【スンヒ ソンファの逮捕を知る】

スンヒはNSSのヤン室長の話からブタペストでの暗殺事件 の際、北の要人護衛担当要員だったキム・ソンファが韓国で身柄を拘束されたとを知る。さらに拘束中のソンファがペク・サンについての資料を持っていたことに疑心を抱き、ヒョンジュンの手がかりを 得るためにソンファに会おうと意を決してNSSに向かう。
 

【NSS スンヒ、ペク・サンの元へ】

−そろそろ復帰したらどうだ?

−局長にお願いがあって参りました。

−何だ?

−キム・ソンファに会わせて下さい。

その場に居合わせたパク室長が、どこから情報を仕入れたのかと眉をひそめ、重要な容疑者の尋問は任せることはできない、正式に復帰してからにしろと スンヒに言い聞かせる。

−機会をください。

パク室長が制止する中、ペク・サンは“会ってみろ”とあっさりと許可を出す。
 

【スンヒ ソンファの尋問】

−キム・ソンファさん。 (ペク・サンの写真を出し)この写真、キム・ソンファさんが持っていたのは確かですね?

スンヒと目線を合わせないまま何一つ答えないソンファ。

−何故です?この写真、どうやって手に入れたんですか?

スンヒはソンファと目線が会った途端、尋問室のスピーカーと監視カメラの電源をオフにしてしまう。ソンファの前にヒョンジュンの写真を出すスンヒ。

−私が知りたいのは、あなたが入国した目的じゃない。あの時ブタペストにいたこの男性、この男性の生存を確認したいの。生きているの?

−....知りません。

−私は今尋問しているのではなく、お願いしているんです。話してください...

−....

スンヒの無謀な行動に、すぐにNSSの要員らが動き出し、ソンファから答えが出る前にドアの外に パク室長とサウがやってくる。

−私はここまでです。彼らがあなたの尋問を続けます。あなたがいくら特殊訓練を受けたからといって、耐え難いのはご存知でしょう?またお会いするでしょう。

握手を求めるスンヒの手に、白い錠剤が隠されていることに気がついたソンファは、警戒しながらスンヒの手から錠剤を受け取る。その夜、薬物を飲んだソンファが発作を起こし、救急車で病院へと搬送されることになる。