:::08話#40〜49 オドゥリの部屋:::
監督:
ソギョンとオ・ドゥリのシーンですね。ムヒョクが、こうしたオ・ドゥリの姿を見て、さらに大きな煩悩を感じるんですよね。
作家:ウンチェのために我慢しようとしていた煩悩が、また出てきてしまうんです。このシーンを通じて...
監督:イ・ヘヨン(オ・ドゥリ役)さんが、こういった演技をするとき、これまでもオーバーな感じもなく、本当にリアルじゃないですか。だからこんな場面でもそう...素晴らしい俳優ですね。自分がどうすべきかということをご存じの方ですね。人によってはこんな姿を見せるのを嫌がるんですが、そういった場面でもとても強烈な印象を残してくれましたね。
〜オ・ドゥリの家の前に座り込んだままのウンチェの前にムヒョクが現れる〜
作家:ソ・ジソブさんは目の輝きや色が、その場その場で全部違うような気がします。煩悩に苦しむ時、またあるときには心が乱れ出した時...目の輝きが、すごく違うんです。
監督:このドラマは、本人が本当に演じたかった、演技者として欲が出る題目が多かったと思います。イ作家の脚本は男性俳優たちの心理や状況などから、演技に対する欲をかきたてるシーンが多かったはずです。
監督:私たちのドラマではナレーションのシーンがとても良かったと話して下さる方が多いですね。
〜ムヒョクのナレーションシーン〜
作家:私は台詞よりも、主人公たちの動きや眼差しなどで、より意味を伝えられたように思います。ですからムヒョクも無口な人間ですし、それでもムヒョクがどんな心情でいるのかを説明するために、ムヒョクが口数が多いわけでもないので、一番効果的な方法がナレーションだと考えました。
監督:ドラマで(ムヒョクのナレーションが)生きていたと思います。
:::09話#46 車内:::
監督:ムヒョクがウンチェをユンの元へ連れて行くシーンですね。このシーンは、ドラマを終えてから様々なところでリメイクされたシーンでしたね。
作家:パロディとか、そういったものですよね?
監督:はい。台詞の雰囲気が良かったようです。
作家:ムヒョク方式の台詞なので...突飛で...
監督:こういった場面を撮影する時、演技者も私も少し戸惑いがありました。“これはどうしたらいいだろう..”と(笑)。最終的には良く撮れました。