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존재（存在）INTERVIEWS−インタビュー(45.43)

:::オ・ドゥリ役　イ・ヘヨン:::(8.50)

「ごめん、愛してる」でオ・ドゥリ役を演じたイ・ヘヨンです。これまでドラマをたくさん愛して下さったことに感謝申し上げるとともに、こうしてDVDでふたたび皆さまにお会いできてとてもうれしいです。

テレビで演技をする姿を皆さまにお見せする機会は多くはありませんでした。ですがある日オ・ドゥリ役が任され、以前私が映画や演劇で任された役と確実に違うと感じました。まず、これまでとは全く別のイメージだということと、次に相手が息子ですが、メロとでもいいますか...（笑）、そんな感じがしました。そしてイ・ヒョンミン演出家とイ・ギョンフィ作家が強く望まれましたし、私もこのような機会に引き受けなければと考えましたが、誰もオ・ドゥリがこんな結果になるとは予想もできなかったでしょうね。私たち三人、演出家、作家と俳優が生み出した人物だと考えています。実は、オ・ドゥリは...う〜ん、何と言ったらいいかしら、まず男女の主人公がいて、第二幕の登場人物でもありませんよね？それなのに、その存在感が、彼女の登場から...終わりがどうなるのか分からないまま、それでも存在感が大きく感じられるように、そのスケールが私に合うと考えました。

いま思うと、作家と演出家に初めて会った時、「ごめん、愛してる」のドラマが終われば、私たちが養子問題に対し、一度本当に真剣に考える機会を与えられるドラマになるだろうと話しました。そんな立場の人の気持ちに寄り添い、本当に助けになるかと言えば、少し不足な面もないとはいえませんね。

どうして作家と演出家が...（微笑んで）最後まで、母親が息子の存在に気が付かないままにするとは、私は思ってもいませんでした。本当に残酷で...。とにかくこのドラマが男中心のドラマだ、そんな風にも思いました。全てを秘密に一人だけで...一人で全ての責任を負い、全てを抱え込み、誰にも苦痛を与えぬよう、でしょう？ずいぶん男中心だと思います。オ・ドゥリの立場から、母の立場から...ここで終えたくなかったと考えました。悔しいでしょう？とても悔しいわ...。それでイ・ギョンフィ作家が最後にこんな話をされました。あと2話だけ作りたい！と。あと2話作りたいと仰っていましたが、多分あと2話作っていたなら、こんな結末ではなかったでしょう。

私は...好きな場面は病院で私の息子ユンが事故を起こして入院したときと、チャ・ムヒョクがユンに心臓をくれると言い、病院のロビーに座りチャ・ムヒョクの母親を思って心を痛める場面と、最後にラーメンを食べさせて自分でも分からないまま何故だか悲しくなる場面ですね。オ・ドゥリが優しく振る舞う場面より、心を引き裂かれるほど苦しむ場面が記憶に残っています。

撮影で難しかった部分はやはり、難しい感情を出す、1度でオーケーをもらわなければならないシーン、涙を流すシーンなど...同じような演技を何度か求められたときは大変でした。次に同じような演技を何度かして、これでいいと思ったら、監督は別のものを求めていらしたり...例えば涙を流しすぎてはいけないとか。オ・ドゥリが興奮しすぎてだめだとか、そんな時です。そんな時もありますね...（笑）。それでも「ごめん、愛してる」のイ・ヒョンミン監督は、何か..息があっていたようです。私にこのような機会を下さってとてもありがたいと思っていますし、今もどこかへ出かけると、女性たちが「オ・ドゥリ！」と声をかけてくれます。そして子供が好きなので子役との演技も楽しかったですし、オ・ドゥリは忘れられない役だと思っています。