【第5話、再会する兄弟】
パク・チャノン監督:このドアを開けば会いたかった兄に会える...。
キム・ジウ作家:シニョクにとっては、再出発のような...“始発点”ともいえる場面です。
監督:二人が双子の兄弟だと伝わるよう、色使いなどに変化を持たせてこのシーンを演出しました。テウンを褒めたかったです...。左がハウンであり、右がシニョクであって、まるで他の演技者が演じているようですね。本人はどう感じていたのか分かりませんが...。
オム・テウン:私は一人で行ったり来たりするんですよ。一人で立って...相手もいない状態で演じるわけですから、もしかして同じに見えるんんじゃないのか?と...。それで私は世界観を抱きました。ハウンのときは、温かい感じ、シニョクのときは冷たく冷淡な感じを..私一人で色の違いのようなものを考えていました。
監督:それは凄いね...
ハン・ジミン:同じ人なのに、目が違ってみえます。
作家:完全に別人のようですね。
監督:シニョクは青い色、ハウンは黄色で温かい感じ...オム・テウンの演技を見ているとそんな感じがします。二人だと、双子の兄弟なのだと、演技が進むうちどんどん格好良く、演技も素晴らしくなりましたね。
オム・テウン:一人でこんなふうにしているので、相手もいなくてふざけているようで...ハハハ(←監督の褒め言葉に少し照れた様子)。
【シニョクの死】
監督:ああ...私達はテウン一人にばかりずいぶん苦労をさせてしまった...。テウンがこの場面を撮り終った後は...。
オム・テウン:私はタバコを止めたんですが、この場面を撮り終えてから1本吸ってしまったんです...。
〜画面にシニョクが無残に殺される場面が映る〜
オム・テウン:私はこのとき、ああ、どうしたらいいだろう...と...。
監督:命を落とす前に話したのが“兄さん”一言だけで、シニョクが視聴者の皆様から見てあまりにも可哀想だと感じていました。
作家:私もこの場面を見て、シニョクにとても申し訳ない気持ちになりました。あまりにも痛々しくて...。
監督:テウンも本当に苦労しただろう?(オムテウンさんはじっと黙ったまま)シニョクとハウンの役ですから、努力も苦労も2倍だったはずです。
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