【 is のあらすじ紹介&感想】
不遇な家庭に育った2人の兄弟。兄は母親を傷つける父に反発し、銃を手に取り父を殺めてしまう。全て見ていた弟のクァンス(シン・ヒョンジュン)。その後の人生は心を病んでしまった兄を、たった一人で面倒を見ながら生きていた。そんな中でのクァンスの支えは音楽だった。音楽に関して天才的な才能を持ちながらその才能を発揮できず、母親が時折弾いていたピアノの音色を心に刻み生きていたクァンスに、更なる困難が降りかかる。
兄が自殺した後、悲しみに打ちのめされ酒に溺れながら街をさまよい歩くクァンスの後をつける人影・・・ある事件の容疑者として無実の罪をきせられ、手配されたクァンス。そんなクァンスに偶然であった青年、チョンマン(イ・ビョンホン)はハリウッドスターを夢見て日々シナリオをファックスで送り続けていた。彼もまた前向きながらもどこか危なさを感じさせる生き方をしている。
クァンスの悲壮感漂う人生にふと明かりをともすように現れる楽器店の女性セヒ(チョン・ソンギョン)。酒に酔ったクァンスがピアノに何かを求めてふらりと立ち寄った楽器店にいた女性がこのセヒだった。彼の奏でるピアノの音色に心を奪われるセヒ。セヒも音楽とバイオリンを愛しており、この夜のクァンスのピアノの調べが彼を愛し始める序章となるようです。