【 is のあらすじ紹介&感想】
キム・ヨンジュン監督作「無影剣」は武侠映画「飛天舞(アウトライブ)」に続く作品。「飛天舞(アウトライブ)」ファンの私はかなり肩に力を入れて見始めましたが、飛天舞よりはファンタジックに仕上がっていて想像以上にほっとできる場面が多く、切ない場面とともに、全体的に楽しめる作品でした。
時代は928年、中国大陸にあった渤海国とキタイ人の戦いが物語の背景となっています。主人公テ・ジョンヒョン(イ・ソジン)は渤海国最後の王として生まれましたが、内乱によってまだ少年の頃に国を去り、その後は生きる目的も見失ったかのように放浪していました。最後の王テ・ジョンヒョンを探しに現れた美しい女剣士ヨン・ソハ(ユン・ソイ)は彼を
キタイ人との戦いへ向かう渤海国のリーダーとして国へ連れ帰ろうとします。一方渤海国一族への復讐と自分の野望のために祖国を裏切ってキタイ人の手先になったクン・ファピョン(シン・ヒョンジュン)は、必ず王子を探しだして暗殺するという強い復讐心を抱いています。彼の命令ならば常に命がけで従う女剣士メ・ヨンオク(イ・ギヨン)ら暗殺者たちはテ・ジョンヒョンを追跡し始めます。運命に逆らおうとも暗殺者達に追われ命が危険にさらされる度、命がけで自分を守ろうとする女剣士ソハの姿に心動かされ、テ・ジョンヒョンはようやく剣を手に取ることになります。