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고맙습니다 韓国ドラマ「ありがとうございます」ストーリー

第3話

アップミョン アップタゴ オンマハンテ コッ マラヤドェ

아프면 아프다고 엄마 한테 꼭 말해 야돼

 
「 痛いときは“痛い”ってママに必ず話さなきゃだめよ」

 

 

 


 

【ポムの家】

家に戻ったヨンシンとポムは農場での出来事を思い出し、ポラムの父の命を救った後、気を失って診療所に運ばれたキソのことを話し始める。


「泥棒おじさんも天使なの?」

「どうして?」

「ポラムのママが言ってたの

「そうかもしれないね。ポラムの父さんもおじさんが助けてくれたものね」

「天使がどうしてポムドンを盗むの?」

〜中略〜
 

「でも、私も天使なのに、おじさんも天使だったらどうなるの?」

「天使にも色々種類があるんじゃない。地球にとっては天使が多いのはいいことよ

ヨンシンはポムと話しながら、倒れてしまったキソが意識を取り戻したかを心配していた。


【青い島診療所】

キソは診療所のベッドでチミンを想っていた。チミンを失った悲しみから、もう何日も眠れずにいたキソは憔悴しきっていた。事情を知る由もない看護士のソランは、ポラムの父を助けた憧れの医師キソを看病しようと張り切っており、診療所の医師オ・ジョンスはキソの手柄をまるで自分が全てやったように妻に電話で得意そうに話していた。そんな二人が目を離したすきに、キソはチミンの残したクマのぬいぐるみを手にポムの家へと向かう。

【ポムの家 食事中】 

祖父のおままごと用のお皿を羨ましそうに見つめて思わず祖父のお皿に手を伸ばすポムだったが、すかさずミスター・リーはおままごと用のフォークで反撃する。

「こら!あなたは自分のお皿から食べなさい!おじいちゃんのをとらないの」

「盗るな、悪い子メジュめ」

「おままごとのお皿いいなぁ

「赤ちゃんなの?」

「おじいちゃんはどうして?」

「おじいちゃんは病気だからじゃない」

「私だって病気だよ。昔すご〜い、交通事故に遭ったんだから

ポムの言葉にヨンシンが表情を曇らせていると、外からポムを呼ぶ男性の声が聞こえる。

「おい!ポン!ポン!」

扉を開けると、外にはキソがぬいぐるみを手に立っていた。

「あ、泥棒おじさん」

「お体大丈夫ですか?」

「...はい」

「おい、ポン、もしかして俺の携帯見なかったか?」

「いいえ。それに私の名前はポンじゃなくてポムだよ。春夏秋冬の春、ポム」

あ、携帯電話なくされたんですか?うちで?」

「ええ、そうみたいです

「ん?見なかったけれど、もう一度捜してみますね」

キソはポムにぬいぐるみのクマを売ってくれと話すと、ポケットからお金を取り出し、200,000ウォンをポムに手渡す。あっけに取られるポムとヨンシンの表情を見て、足りないのかと更に200,000追加するキソ。言葉を失っているポムとヨンシンに、あきれたように小切手を取り出しポムに手渡してその場を去ろうとするキソを呼び止めるヨンシン 。ポムが受け取ったお金を全てキソに返す。

「もっとですか?それだけあれば同じような人形5つは買えるはずなのに。
 いくらほしいの?」

「まだ子どもなのでお金が何かも知りません。持っていってください。
 持ち主さんでしょう。それとポラムのパパを助けてくださったこと、感謝します」

ポム・ドンを手放すのが悲しくてたまらないポムだったが、ヨンシンの言葉を聞いてしぶしぶキソにお礼を言う。

「ありがとうございます、ポラムのパパを助けてくれて...」

一度は二人に背を向けたキソだが、振り返るとヨンシンに、ご飯を売ってくれないかと頼むのだった。ヨンシンがキソの食事を支度する間、ヨンシンの祖父とポムとクマのぬいぐるみポムドンに囲まれて待つキソ。ミスター・リーをじっと見つめると、顔を覗き込むように話しかける。

「私に変なもの飲ませたでしょ?
 さっきおじいさんが私に飲んでと渡したものに
 何かおかしなものを入れたんでしょ?
 それを飲んで私が気分が悪くなったんじゃない?

 おじいさんが、自分で何をされたのか、どんなことをしたのか分かってますか?

 殺人未遂ですよ!
 警察に言えばおじいさんつかまりますよ。
 警察、わかります?ポリス、巡査、お巡りさん!」

まくし立てる様にミスター・リーを責めるキソに、食事中だったミスター・リーはぴたっと食事をするのをやめ、傷ついたようにうつむいてしまう。そこに キソの夕食を持ってくるヨンシン。何の挨拶もなしに食べ始めるキソを横目に、食事をしていない祖父に気がついて声をかけるが、気落ちしている祖父は全く返事をしない。そこにポム あての電話があり、泣いてるポラムを慰めるため、ソッキョンの甥のヨンジュを呼んで、ポムドンと一緒に行くからとポムはそっとクマの人形を抱 いて立ち上がる。

「ポムドンはね、ポムがいないと大声で泣くから。100秒だけ借りますね。
 行ってきま〜す!」

「何があったのか分からないけれど、食事をしてください、ミスター・リー。
 ヨンシンが明日チョコパイ
100個買ってあげるから


祖父はヨンシンの話には返事をせず、突然となりで食事中のキソの額を自分のスプーンで叩くと、
家に帰れ、と怒った表情で一言 言うと、また口を閉ざしてしまう。

驚いたヨンシンはキソに“祖父は具合が悪くて”と何度も謝る 。怒りの収まらない様子の祖父は自分の部屋に戻り、寝転がってしまう。祖父を心配したヨンシンが席を離れている間、キソは食事もそこそこに家を出ようとする。ヨンシンが声をかけて引き とめるが、キソは近くに旅館や民宿がないかと尋ねる。

「近くにはないですね...今夜の宿ですか?
 うちは空いた部屋がありますよ。そこでお休みください。部屋代はいりませんから

いいえ、結構です」

「病気の人、たくさんご覧になってらっしゃるんじゃないですか?
 お医者様なのに。
 昔はあんなふうじゃなかったんです、私の祖父は。
 温かくて優しい人でした。誰かを傷つけることもしないし、
 家にくるお客様にはあたたかいご飯の一膳でも余分にご馳走して帰すような、
 そんな人でした、おじいちゃん」

一方、姿を消したキソを探し回るソッキョンは、久しぶりに歩く故郷の街を歩きながら、若い頃のことを思い出していた。かつて、ヨンシンが自分を想っていることを知りながら、友人たちの前で、彼女が自分をまだ好きでいるのか賭けをすると豪語したことを...。
 

ポム、ソッキョンの家の前】

キソを見つけられずに諦めて帰宅したソッキョンは、大きなぬいぐるみを抱いて家の前に立つポムを見つける。

「ヨンジュおにいちゃんのおじさんだ。こんばんは!」

「ああ、こんばんは 

ポラムを慰めに行く途中、ポムがヨンジュを呼びに来たことを聞き、呼びに向かおうとするソッキョンは、寒いから入って待つようにとポムに話す。

「いいえ、ヨンジュおにいちゃんのおばあちゃん、私のこと嫌いだから。。。
 ポムトンとここで待ちます

ぬいぐるみに子守唄を聞かせて抱きしめるポムの姿を愛らしく感じたソッキョンは、ポムを見つめてふと微笑みが浮かべる。

【ポムの家】

家に泊まることになったキソのため、開いている部屋の床を丹念に拭くヨンシンに、部屋の入り口で神経質そうに“そこも、ほこりがあるからごしごし拭いて”と指図するキソ。長い間使っていない様子の部屋で寝ることを嫌そうにするキソに、ヨンシンが話しかける。

「10キロ先に小さな旅館があるけれど、幽霊が出るみたい。それでもいきます?」

ヨンシンの言葉に、この部屋にねずみは出ないかと確認するキソ。

「いますよ。怖いんですか?
 うちのねずみ降りてはきませんよ...あ!ねずみ!」

本当に驚いて怖がるキソの様子を見てヨンシンは笑いがこみ上げる。

【ソッキョンの家】

帰宅したソッキョンに、食べきれないほどのご飯を用意するソッキョン母。ヨンシンとポムに偶然会っても無視するようにと、また二人を侮辱するようなことを言い連ね、その様子に辟易したソッキョンは居心地が悪くなり、キソをまた探すといい家を出る。ソッキョンが向かった先は、ポムがいるポラムの家だった。外からポムがポラムを楽しませ、励ます様子を見ながら不思議と心が温まる のを感じるソッキョン。

【ポムの家】

横になっても、なかなか寝付けないキソは、ヨンシンに酒がないかと尋ねるが、店は遠いからと手作りの果実酒を出してもらう。キソは果実酒を大量に飲むが、眠りにつくことができない。ふと上を見上げ、チミンに語りかけるように“もう寝る、少し寝るぞ、少し寝かせてくれよ、チミン”とつぶやいた。

ヨンシンは祖父を寝かしつけると、ポムが家にいないことを思い出し、急いでポラムの家に向かう。暗闇を走っているヨンシンの前に、ソッキョンがポムをおぶって現れると、ヨンジュを迎えに行ったらポムが眠ってしまったからと の事情を聞く。家まで連れて行くというソッキョンの言葉を拒むヨンシン。結構重いぞというソッキョン。

「平気だよ、私の娘だもん。私は母親だよ」

毅然とした表情で、ソッキョンの背中のポムを受け取り、自分が背負うと、ヨンシンはソッキョンに背を向けて家路に着く。

「父親は?ポムの父はどんな人なんだ?」

ソッキョンの問いかけに振り返るヨンシン。

「天使。天使よ、ポムの父は...。行くね」

ポムを負ぶい夜道を歩いていくと、気丈に振舞いながらも心の中に寂しさがこみ上げてきたヨンシンは、足元がふらついてポムを負ぶったまま倒れてしまう。眠っていたポムは驚いて大声で泣き出す。

家に戻り、ポムの体に怪我がないか丹念に探すヨンシン。 

「大丈夫よ、怪我ひとつしてないよ」

「それでも見せて」

「血が出てるとこはない?ぴりぴりするところは?
 ああ、どこのママがこんなこと。。。母親失格だわ

思わず泣き出しそうになり、涙が浮かんでくるヨンシンの表情を見て、ポムは自分のことより母親を心配する。

「血が出てる。ママ、怪我してるよ」

「大丈夫よ、ママは、大丈夫。寒いでしょ?
 痛いときは痛いってママに言ってね。いい子ね」

「眠いよ、ママ。子守唄歌って」

ヨンシンの子守唄は、眠りに落ちるポムを温かく包み込む。離れた部屋で眠れずに苦しんでいたキソの元へもヨンシンの優しい 子守唄が届いていた。

「色々やってくれるぜ 色々...」

ヨンシンの子守唄を聞きながら、いつの間にかキソは眠りについていた。

夜が明けると、島の人たちがキソの噂を聞きつけソウルの有名な先生に診てもらうと早朝から集まってくる。集まった島の人々にお茶をふるまうヨンシン。騒がしさに目が覚めたキソが部屋から出てくる。

「先生、お目覚めですか!」

「おはようございます!」

島の人それぞれの症状を説明し始めるヨンシンと、病気の牛を連れてきた人をあきれたように見るキソは 、牛の病状を伝える男性に冷たく言い放つ。 

「動物病院へどうぞ。
 それと、具合が悪ければ病院へどうぞ。病院、知りません?」

キソの冷たい態度に島の人たちがショックを受ける様子に、ヨンシンは人々の気持ちを傷つけないように代弁する。

病院が分からないわけではなくて、有名なお医者様に診てもらいたくて」

誰が医者だって?私医者じゃありませんよ」

「診療所の先生が、お医者様だって...」

医者じゃないって!」

怒鳴り声を上げるキソの様子に子供の1人が泣き出すほどだった。

「誰が医者だって?俺が医者だとお前が見たのか?
 俺は医者じゃない、この人たちを今すぐ俺の前から片付けろ!」

キソの酷い態度と冷淡な言葉に人々は逃げるようにその場を後にする。戸惑うヨンシンだったが、キソが戻った部屋の扉を開けると怒った表情でキソをじっと見つめる。

「“片付ける”って言葉は物を“片付ける”ときに使う言葉です。
 人に対しては絶対に使ってはならない言葉だと分かってるでしょう?
 学校でそんなことも習わなかったの?
 ポムも知ってるわ、そんなことくらい。習ったの?習わなかったの?」

「おい、おばさん!」

「おじさんのお父様お母様、お祖母さん、お祖父さんくらいの方々じゃないですか。
 “診療できない”といえばすむのに、あんな言い方をして!
 (弟の)ヨンウやポムが同じことしたら朝までご飯を食べさせずにぶってやる!」

苛立つキソは、部屋を出るといく宛てもなく歩き出す。外に居たポムは出て行くキソをじっとにらみつけていた。一方、朝早くからドゥソプの母とピクニックをしていたミスター・リーが、キソの姿を見かけてついていく。島の中を歩き回り、草村で用を足しているキソを見つけたミスター・リーはいきなりキソの頭をたたく。腹を立てたキソがミスター・リーにヨンシンを悪く言い始めると、ミスター・リーがキソの口をたたく。

「またそんな口を聞いて!また!
 10時以降のインターネット禁止とテレビ禁止!おばかなメジュめ

キソはあきれたように老人に背を向け歩き出すが、老人は“兄さん!兄さん!”といいながらしつこくキソを追ってくる。思わず走って逃げだすキソを老人もまた必死で走って追い続ける。ふと静かになった様子にキソが振り向くと、老人が道に倒れこんでいた。放っておけずにキソは老人を抱き上げ、家に帰るように言う。

兄さん、私の家はどこ?」

結局キソは老人を連れ、家に送り届けた。

「ここがおじいさんの家ですよ


キソが立ち去ろうとすると“兄さん”と呼び止めるミスター・リー。
兄さんも一緒に入りましょうと誘われるが、結構ですと断るキソ。

「兄さん、ありがとうございます

ぺこりと頭を下げると、ミスター・リーはチョコパイをキソに差し出し、キソは老人の差し出したチョコパイをそっと受け取る。その後、ソッキョンの家を訪ねたキソ は、ソッキョンは本土に出かけて留守だと聞かされる。

ソッキョンの母は
再びヨンシンに見合い話を持ちかけ、なんとか再婚させようと様々な口実をつける。その場に居合わせた以前の見合い相手のパク氏とソッキョンの母が言い争いを始めると、いたたまれなくなったヨンシンは、しぶしぶと見合い相手の写真を受け取る。

【ヨンシンとポム、お散歩】

「医者になる前に人間になれ、人間に。
 俺の子なら3,4日は食事抜きで叩き続けるさ」

友達のお父さんがこう言っていたとヨンシンに話すポム。二人は朝の出来事を思い出し
、キソの冷たい態度を批判していた。“ごめんなさい、もうしません”とどこかに逃げてったとキソが出て行ったことをポムに話すヨンシンに、ポムドンを取り返しにくるかもとポムが心配そうな表情を浮かべる。そんな二人の歩く先に、ヨンジュとバスケットボールするソッキョンの姿が見える。ソッキョンと会うのが気まずいヨンシンは浮かない表情だったが、ヨンジュと仲の良いポムは二人を見つけて喜び、走り出す。 

バスケットボールを楽しむ二人をポムが嬉しそうに応援している様子を見守るヨンシン。突然、ポムに向かってきたボールがポムの鼻にあたってしまい、ポムは鼻血を出してしまう。血が出たときの約束を思い出し、鼻に手を当てると、二人に背を向け走り出すポム。ポムを心配したソッキョンは“見せてごらん”と手を差し伸べようとする。

「大丈夫です 来ないで!」

走って逃げながらソッキョンに来ないでと言うポムを、ソッキョンは“見せて 拭いてあげる から”と呼び止める。

側で見守っていたヨンシンが厳しくソッキョンに言い放つ。 

「手を貸さないで。一人でやらせて、大丈夫」

「血が出たらどうするの?2番!」

「自分のハンカチで拭いてビニール袋に入れて、他の人の世話にならない」

「そうできるよね 一人で」

「このおじさんに血を見ないでといって、ママ」 

一人、皆に背を向けると言われたとおりに血を拭きとり、ビニール袋にしまいこむポム。

少し離れた場所で、その場を通りかかったキソが一部始終を見守っていた。チミンの言葉を思い出し、ポムこそが、愛するチミンが探していたHIVに感染した子どもだったと気がつき、キソは愕然とその場に立ち尽くす。

 「死ぬ前にあやまらなければならない人がいるの。
 私のミスで
HIVに感染した子が あの島に住んでいるの...」