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冬恋歌 あらすじ 第13話
 
 


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韓国オリジナル・ノーカット完全版

私は二人とも大好きでした

  난 두사람 다 좋아했어요...  
ナン トゥサラム ター チョアヘッソヨ

【詳しすぎる(?) あらすじ】

イ・ミニョンが自分をチュンサンだと打ち明けても、ユジンはそれが事実だとは受け止めることができない。さらに真実を知るサンヒョクさえ、ユジンを失いたくない一心からチュンサンの言葉を遮り、ユジンを遠ざけようとする。

その夜、ミニョンは寒い夜空の下、ホテルに帰ることも出来ず、街の中を一人歩き続け、たまらずにユジンの携帯電話の番号を押す。眠っていたユジンは電話の音に目を覚まし、電話の相手はミニョンだと気づく。

−ミニョンさん

−ユジンさんユジンさん今、出てこられますか?私の話を聞いてくれますか?今度は落ち着いて話しますから。私、今ユジンさんに会いたいです。会わなければならないのです。

−私の話から聞いてください。

−聞きます、全部聞きます。

−私、ミニョンさんとチュンサンがどれほど違うのか、ミニョンさんがなぜチュンサンになれないのか話します。チュンサンは私を“ユジンさん”とは呼ばなかったし、こんなふうに自分の感情を押し付けなかった。チュンサンは人の心を推し量るのは上手くはなかったけれど、誰かの心の傷で、その人を苦しめたりはしませんでした。私を好きだという言葉すらいえなかったんです。...まだどれだけ違うか言いましょうか?ミニョンさんの肩には余裕がありますが、チュンサンはいつも小さく見えました。ミニョンさんは堂々と歩くけれど、チュンサンはどこに向かうにも不安に見えました。ミニョンさんはとても明るく笑うけれど、チュンサンは心を閉ざして上手に笑うこともできなかった....まだ言いましょうか?もっと聞きたいですか?...ミニョンさんはチュンサンじゃないの。別の人です。

ユジンの言葉を聞いたチュンサンの表情に、絶望感が漂う。

別人ですか?

−そしてもうチュンサンが戻ってきたとしても、私サンヒョクを離れることはできません。私サンヒョクを選びました。ミニョンさんも私をサンヒョクに向かわせてくれたでしょう?...もう私を自由にしてくださいこれが最後です。

−ユジンさん出てきてください。私、待っています、外で話しましょう。全て聞きますから待っています。

電話を切ったユジンだったが、ミニョンの様子がいつもと違うことが心配で、さらにミニョンに会いたい気持ちが抑えきれず部屋を飛び出そうとするが、その夜ユジンの部屋に来ていた母親がユジンの様子にショックを受けて倒れてしまい、ミニョンの元へ向かうことができない。

何時間もユジンを待ち続けたチュンサンが、重い足取りでホテルに戻ると、サンヒョクがロビーでチュンサンを待っていた。

−ユジンをずいぶん待ちましたか?ユジンはあなたに会おうとしましたそんなユジンを止めようとして、ユジンの母が倒れました。ユジンは今とてもつらい時です。イ・ミニョンさんがこうすればするほど、ユジンは他の誰とも上手くやることができません。イ・ミニョンさんが望むのは、こんなことですか?これがあなたの愛し方ですか?愛しているのなら、どうしてこんなに苦しめるんです?...ええ、ユジンは一度もチュンサンを忘れたことはありません。でも、チュンサンだった頃のあなたは、ユジンを大きく傷つけた死んだからあなたは知りません。ユジンがどれだけ苦しんだのかを。やっとその苦しみから解放されたのに、また苦しめる必要があるのですか?もうこれ以上苦しめないようにするべきではありませんか?あなたがチュンサンだという事実を、隠していること、申し訳ありません。けれどあなたは何一つおぼえていないじゃありませんか。何も覚えていないのなら、あなたはチュンサンではありません。私にとっても、ユジンにとっても、誰にとっても本当にユジンを想うなら、このままイ・ミニョンとしていてください。お願いします。

じっと黙ったまま、無表情でサンヒョクの話を聞いていたチュンサンは、サンヒョクが帰ると部屋へは戻らず、重苦しい気持ちのまま春川の家へと車を走らせる。

春川の家で、ユジンやサンヒョクの言葉がしきりに思い浮かぶチュンサンの元、母親カン・ミヒが姿を現す。

−ミニョン悪かったわ悪かったわ母さんはあなたに何をしてあげたらいいの?

−私の記憶を返してください...今すぐに、この頭の中のものを全て消してください!できますか?

−ミニョン、そんなことを言わないで仕方がなかったの。あなたが事故で記憶を失ったまま生きるより、むしろ違う記憶を植えつけた方がいいと思ったの。本当に難しい決断だった

−決断ですって?私ではない誰が“決断”できると?誰が決断できますか?私の記憶です!私の過去です!なくしたとしても私のものでしょう!一体どうしてこんなことが

−あなたに父親を与えたかったの実父がいないチュンサンが可哀想だった…。お前と違ってチュンサンは不幸だった。実父がいなくてつらい思いをしたことで、あの子は本当に不幸だった。だからあの子はこの世で私を一番憎んでいたの。だからあの子が事故で記憶をなくしたとき、母さんはむしろ良かったと考えてしまった。お前のために結婚して、あなたがあれほど欲しがっていた父親を与えたかった。母さんはチュンサンを愛していたから、チュンサンを失って、母さん死ぬほどつらかったわ。ミニョンお前は、どれだけ私を癒してくれたかわからない...あなたを見ると笑顔になれた。私をとても愛してくれた。母さんはチュンサンを失ったけれど、ミニョン、あなたがいて幸せだった。本当に幸せだった

母の正直な告白を聞いたチュンサンは、それ以上母を責めるのをやめると、これまでのように穏やかな態度で母親を見送った。部屋に戻ったチュンサンは、かつての部屋にある荷物を取り出しながら、思い出せない時間の中にユジンがいたことを知り、悲しみがこみ上げる。1本のカセットテープを聴きながら、その内容は高校時代の自分がユジンのために録音したものだと気がついたチュンサンは、かつて抱いていたユジンへの想いを知り、胸が張り裂けそうな気持ちになり、次々と涙が溢れ出す。

そして過去を思い出せない以上、ユジンのそばにはいられないと考えたチュンサンは、イ・ミニョンとして生きる人生を選ぶのが最善だと判断し、韓国を発つ決意を固める。ミニョンとして、サンヒョクの職場に挨拶に向かうチュンサン。

−私はカン・ジュンサンを諦めました。私はイ・ミニョンです。イ・ミニョンで十分です。イ・ミニョンとしてユジンさんを愛したこと、それで十分です。思い出せないカン・ジュンサンという人物としてユジンさんを求めてはいけなかったそして、イ・ミニョンはずいぶん前にユジンさんを諦めました。諦めて、ユジンさんが幸せになるのを願いました。今になって欲を出すのはいけないことですからこれ以上ユジンさんを苦しめません。お二人を苦しめません。私アメリカに行きます。

−行ったら、いつ戻りますか?

−戻りません私の記憶は全てアメリカにあるので..もう戻りません。これまで彼女がサンヒョクさんに辛く当たったのは全て私のせいです。ユジンさんは誠実な人です。ユジンさんはチュンサンが戻ってもサンヒョクさんを選ぶと、私にそう言いました幸せにしてください。 

−ありがとう。そうします。

席を立ち、失礼しますと背を向けるチュンサンを呼び止めるサンヒョク。 

−イ・ミニョンさん

サンヒョクは、握手を求めて手を差し出す。その手を握り返すチュンサン。 

−チュンサン生きていてくれてありがとう。死なずに生きていてくれたこと、これは本心だ。 

−ありがとう。

チュンサンはその後チェリンのブティックへも足を向ける。2階に上がると、そこには誰もいなかった。引き返そうとした瞬間、フィッティングルームのカーテンが開く。 

−チンスク…?

ユジンの声だった。ユジンはフィッティングルームの前に立つミニョンの姿に、息が止まりそうだった。真っ白なウェディングドレスに身を包むユジンのまぶしさがあまりにも美しく、ミニョンはユジンをじっと見つめた。ユジンの瞳の奥にある悲しみがミニョンに伝わった。ミニョンは他の人と妻になるユジンに、丁寧に挨拶をした。驚いたユジンは、急いでフィッティングルームの前にある靴を履こうとするが、ウェディングドレスの長い裾が邪魔になり、靴を履くことができない。ミニョンはゆっくりとユジンに近づく。跪き、何も言わず、慎重にユジンの足に靴を履かせてあげた。そんなミニョンの姿にユジンはまたチュンサンの姿が思い浮かんだ。

−とても良く似合っています

−久しぶりですね。

−そうですね。お久しぶりです

二人は互いの胸の内を隠しながら、並んでソファに座った。

−ユジンさん、私一つ聞きたいことがあるのですが、答えてくれますか?答えたくないのなら、混乱したのなら、答えなくてもいいですから。他の意図はなく、ただ気になるだけですから。

−全て答えます。

−私を好きだと言ったこと、愛していると言ったこと私がチュンサンに似ているからですか?

ユジンはキッパリと、そして誠実にミニョンを見つめて答えた。 

−いいえミニョンさんはミニョンさんとして、それにチュンサンはチュンサンとして、私は二人とも大好きでした。 

−...ありがとう... 

涙を浮かべ、見詰め合う二人。そんな二人の姿を、ティアラを手に戻ってきたチンスクが目にしてしまい、驚きを隠せない。チュンサンは、挨拶に来ただけだとチンスクに声をかけ、ブティックを出ようとするが、扉の前で一度振り向き、ユジンに心の中で別れを告げる。

−結婚おめでとう。

ユジンはサンヒョクとの結婚を決めた以上、チュンサン、そしてミニョンと過ごした時間を忘れて生きるため精一杯の努力をしようと心に誓った。ところが、ユジンの家を訪れたサンヒョクの父の話や、このところのサンヒョクやチェリンの行動に不信感を抱かずにいられなかった。そんなユジンの心に、“もしかして”という考えが浮かび、ユジンはミニョンの滞在するホテルに向かうが