an impressive performance of Maestro Kan from episode3


練習室で、準備しておいた映画「ミッション」をTV画面に映し出すカン・マエ、画面にはガブリエル神父が原住民にオーボエを吹く場面が映る。

−映画の中であの神父は原住民を訪ねて行きます。そしてこんなふうに槍や矢の前でオーボエひとつで原住民の心を動かします。言い換えてみれば観客はこの原住民であり、皆さんはこの神父になって演奏すべきところです。ところが今の皆さんの演奏はどんなものか分かりますか?

カン・マエは無表情でピアノの前に座り、無愛想で味気ない演奏で鍵盤をたたく。

−聴くのも嫌でしょう?私が原住民なら、こんな演奏をする人は刺して殺してしまいます。それならばどうするべきでしょうか。

再びピアノの鍵盤に指を置いたカン・マエが、今度は感情をこめて演奏すると、団員達から感嘆の声が上がり、すかさずヨンギが“分かります! 感じがつかめます!”と声を上げる。

−当然です。これでも分からなければバカです。さぁ、それではみなさん一緒にここでこの神父になったつもりで演奏してみましょう。皆目を閉じてください。拍子を合わせ、音を逃さない、そんなことは重要ではありません。それは一人で死ぬほど練習すればいつかはできることです。重要なのは“私が、観客に何を伝えたいか”その心! その感情です。

タクトを手にしたカン・マエ、団員たちに再び目を閉じて下さいと静かに伝える。

−さぁどこかで鳥の泣き声が聞こえます。さらさらと小川のせせらぎも聞こえます...木漏れ日が暖かく感じられます...リスが走り去る音も聞こえます...風も心地よくそよぎ、その風に乗って森の香りがしてきます...

−感じますか?ここは人の手が入らない新しい世界です。ネラ・ファンタジアの世界へようこそ!

心地よい感覚に包まれた団員たちが次に目を開いた瞬間、そこは別世界だった。

−皆さん緊張せずに、音譜も拍手も必要ありません。ただ感じればいいだけです。ただし、バラバラでは良くないので私が瞬間瞬間で指示を出します。ついてくればさえいいのです。

大自然の中にいるような感覚を抱いたまま、カン・マエの指揮により団員たちの演奏が始まる。

Information

  • :::베토벤 바이러스:::
    韓国MBCドラマ18部作
    (韓国放送日:2008.9.10〜2008.11.12)

    企画:オ・ギョンフン/演出:イ・ジェギュ/脚本:ホン・ジナ.ホン・ジャラム/主演:「白い巨塔」「不滅の李舜臣」キム・ミョンミン.「ファン・ジニ」チャン・グンソク.「太王四神記」のイ・ジア。
     

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