研究団員としてかつての団員らと一緒に練習を見学することを決めたコヌ。コヌと、コヌの決断が理解できないルミとが言い争いをしている場にカン・マエが姿を現す。
−トゥ・ルミさんが久しぶりに私の心にスッと入ってくる言葉を言ってくれたね。賢いぞ、見直した。
ルミは無表情のまま、話し中ですと答えるが、カン・マエは意に介さずコヌに話しかける。
−研究団員にしたと言ったね。今団員たちは練習中なのに、見学しないのか?
ルミは仕方なくその場を後にし、コヌが後をついて歩くとカン・マエが呼びとめる。
−僕も見学しないと...研究団員ですから。
−ああ、そうだったな。それならこれも覚えているか?研究団員はいつでも私の意思でクビにすることができる。(右手をスッとのばし)出ていけ。研究団員であれ何であれ出ていけ、ここから。
−(困ったように溜息をつき)事前に申し上げなかったのは申し訳ありませんでした...
−私がお前を彼らの中に何故入れたと思う?実力が優れていたから?違う!お前ははるかに足りない!足りないから入れたんだ。刺激を受けてみろと。プライドを踏みつけられ、壊され、変身でも遂げてみろと。それなのにただ逃げ出すと?
−逃げるのではありません。
−そうか、それなら何だ?情、義理、何かそんなものだな?私もまさかお前がそんなものにしばられる幼稚な奴だとは考えていない。なのに...(溜息をついて)さっきト・ルミさんがとてもいいことを言った,“欲”。お前はそれを出世とか名誉とかいう意味として把握したようだが、本当の欲はそれじゃない!(指揮棒でコヌの腹を突きながら)この中に、お前の熱望が、どれくらいフツフツと沸いているかだ!欲は他の言葉でいうと力だ。どれだけ大変だろうと、何が立ちはだかろうと、全て乗り越え這い上がる力!お前は決定的にそれが欠如している。
−むやみに決めつけないでください。それがなければ警察を辞めてまで来ますか?
−遊びたくて来たんだろう?あのクズを連れて指揮をして遊びたいんだろう?それがお前の幸せと言っただろう。
−先生はいつも自分の物差しだけが正しいんですね。でも人それぞれスタイルは違うんです。優秀な人たちに囲まれて苦しむ人ももちろんいるでしょう。でも楽しんでこそ効率が上がる人もいます、私は...
−おい、今私がお前と討論する暇があるように見えるのか?研究団員になろうが、正式だろうが、私はお前の雇用主だ。そんなお前を私は見込みがないから切った。他に何の理由が必要だ?
−(背を向けるカン・マエに)お見せします。根性だとか、毒気?欲?できないことはありませんよ。必要ならばお見せします。先生のスタイルでね。
−(フッと笑って)好きにしろ...
:::베토벤 바이러스:::
韓国MBCドラマ18部作
(韓国放送日:2008.9.10〜2008.11.12)
企画:オ・ギョンフン/演出:イ・ジェギュ/脚本:ホン・ジナ.ホン・ジャラム/主演:「白い巨塔」「不滅の李舜臣」キム・ミョンミン.「ファン・ジニ」チャン・グンソク.「太王四神記」のイ・ジア。