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「茶母」監督版第 13話とMBC版「 茶母」第13話比較
 


このページでは「茶母」監督版DVD13話のみの追加場面を、
MBC版「茶母」13話と比較してご紹介させていただきます。

一部、追加場面の台詞も詳しくご紹介します。

MBC版13話 1時間9分40秒
監督版DVD13話 1時間31分22秒

20分あまりの追加映像が収録されている監督版は、
MBC版とは編集にも違いがあります。
全体の流れは「茶母」あらすじ第13話のページでご確認ください。


監督版DVD-BOX
日本製DVD機器で再生可能
追加シーン70分
経過時間目安
(監督版DVD)
場面
冒頭〜
1分17秒

【ソンベクの軍営】

・日中、兵士が見守る軍営の陣地内を馬が闊歩する映像〜夜間、たいまつの灯りがともる中、ソンベクを守る兵士数人の映像〜夜明け

・意識のないソンベクに医者が針治療を施す〜ムカデを壷に入れる〜壷の中でうごめく数匹のムカデの映像
 

※この映像により、ソンベクがほぼ一昼夜意識を失っていたことが伝わってくると同時に、ムカデを使って“毒を持って毒を制す”危険な治療が施されたことも分かります。

→MBC版 チェ都房らがソンベクの横たわる部屋に入ってくる場面へ。

 

3分30秒〜

5分07秒


【ソンベク、スミョンとともに葬儀へ向かう場面】

MBC版 頭領の命を救うため43名の命を失ったとの言葉に、悲しみに顔をゆがめるソンベクの映像の後→

・ソンベクが無理をして起き上がる映像が追加。

ソンベク:起こしてくれ

スミョンがソンベクが起き上がるのを手伝い、二人で失った仲間の葬儀へと出かける映像が含まれている。多くの命が奪われたことに衝撃を受け、同時に自責の念に襲われるソンベクの心情が、この場面から一層伝わってくる。

→MBC版 カッチュルの娘が墓にそなえた白い花の映像へ

 

11分〜
11分16秒
 

【トクス 砦を去ろうとするソンベクに】

MBC版 トクスの台詞「乾いた人々の心を潤す雨になるだろうと話してくれました」の後→



・トクスの台詞が追加。

トクス:カッチュル、そして兄弟たち・・・犬死したと思う者は一人もいない。彼らもまた、乾いた土をぬらす雨となるでしょう。

→MBC版 「それなら兄貴は、夕立になり、雨になり」へ続く

 

13分33秒
【チャン・ソンベク カマ村へ走る】

・カマ村へ走るソンベクの映像が数秒追加
 
31分40秒〜
33分14秒

【チュクチ 妻との会話】


・眠っている妻を起こし、何度もしつこく迫るチュクチだが、妻に一喝され、ぶつぶつ文句を言いながら水汲みに向かう映像が追加。さらに水を飲みに外へ出た下宿人が殺され、チュクチの妻が捕らわれる場面まで追加。

 

57分40秒〜
1時間

【軍営で地図を広げるソンベクたち】


・MBC版では、左捕庁にチェオクが戻る場面の後、この軍営での映像になる。ところどころ追加された台詞があるため、全てまとめてご紹介を。

トクス:火薬100貫ですか。100貫あれば宮城を丸ごと吹き飛ばす威力ですが、これだけ多くの爆薬をどうやって中へ運びますか?

ソンベク:目立つ場所で火薬に火をつければ、都城、外郭、全ての兵士たちが大挙するだろう。そうなればお前の命はない・・・。100貫の火薬を都城のあらゆる場所で爆発させ、軍の気をそらす必要がある。

チェ都房:ならばチャン頭領、火薬はどこへ埋めるつもりだ?

ソンベク:国の経済を司る場所から、爆発させる。宣恵庁、そして囚人をあふれ出させるための獄舎だ。都城の心臓部、漢城府・・・

チェ都房:兵力を少しでも遠くにひきつけ、王室と朝廷の目をくらます必要があるわけだな

〜トクスらが爆薬を仕掛ける映像〜

ソンベク:合図を受け次第、一斉に爆発させる。都城に留まる間、一時も緊張を緩めるな。

トクス:心配要りません、兄貴。

ソンベク:我々が爆薬を仕掛け宮城を掌握している間、都城を掌握する精鋭軍は必ず、二刻以内に来るようにしておけ。

チェ都房:心配いらぬ。大監がすでに隠密に動いてくださっている、ひとつの失敗もないだろう。その日が来れば、同志たちと共に宮殿の庭で夕食を食べられるだろう。

ソンベク:精鋭軍の軍営はどこだ?

チェ都房:それは私も聞いたことがないな。

ソンベク:軍の規模は?

チェ都房:確かではないが、2万程度だそうだ

ソンベク:一体、我々が把握していることは何だ?

チェ都房:おい、いつ我々が把握してから動いた?大監は常にあらゆることを隠密に進めていらっしゃるのだ。今までそうしたように、信じて動けばよいのだ。

トクス:都房の仰るとおりです。信じましょう、兄貴。

疑いがぬぐいされないまま、チェ都房を睨みつけるソンベクの映像まで。
 

1時間〜

1時間1分


【ろうそくの灯りがともる部屋で、フンボクの意見を聞く王】

・王がフンボクの意見に耳を傾ける場面が追加。

フンボク:謀反勢力でないとすれば、このような大それたことをする者がどこにいましょう。私の考えでは、左捕将が狙われたのも、彼らの手がかりを掴んだためだったのではないでしょうか。

王:すでに分かっていたのだな・・・

フンボク:殿下

王:そなたたちは命懸けでこの至らぬ私を守ろうとして命を落しかけているのに、この私は・・・私は、何一つしてあげられない・・・何一つ・・・

悔しそうに杯を空ける王の姿まで。

→MBC版 セウクの部屋の前でユンが呆然と座っている映像へ

 

1時間1分
〜1時間2分25秒

【ナニがセウクの部屋から出てくる場面】

・MBC版と違う編集で、若干台詞の追加があります。細かいので(汗)、またもや全てまとめてご紹介を。

ナニがセウクの部屋から出てくると、立ち上がるユン。

ナニ:一晩中そちらにいらしたのですか?

ユン:いかがです?

ナニ:相変わらずです。

ユン:全て私の責任です。

ナニ:そう仰らないでください。従事官様がお父様の立場でいらっしゃったら、同じように行動されたでしょう。

目を伏せるユン。ここでアン録事が姿を見せる。

アン録事:お嬢様・・・。世子妃選びには来なくてよいとの連絡がありました。左捕将の事情に配慮されてのことと存じます。

→MBC版 ユンとナニが向き合って座り、ナニがユンにお茶を入れる場面へ
 

1時間9分50秒〜
1時間23分

【ファンボ・ユン、兵を率いてピルジュンを捕らえに向かう】

・チョン・ピルジュンを尋ねた後、チョン・ピルジュン邸の前で悔しそうな表情を浮かべるユンの表情から始まり、ユンが兵を率いて宮城へ向かい、さらにピルジュンの策略を暴こうと王に直訴するも、隙のないピルジュンの前になすすべなく黙り込むまでの15分ほど、ユンが事件の核心に迫る映像のシークエンスになっています。MBC版では放送されなかった場面がほとんどです。

黒幕がピルジュンだとの確信を持ったユンは、兵を率いて宮城へ。

ユン:今から武将と兵士たちは私の命令以外誰の命令にも従うな。全ての責任は私が持つ。動くにあたって、どのような邪魔や妨害にも、決して屈するな。

話を聞いていた武官の一人がペク・チュワン武将に問いかける。

武官:どういうことです?

ペク武将:なんだ?報告する相手でもいるのか?ごちゃごちゃ聞かずに従事官様の言うとおりにすればいい。

挙兵してピルジュンの元へ向かうユン。

護衛兵:誰の許しを得てこんなことをしている?

ユン:通符(※犯人逮捕の証として携えた札)だ。道を遮る者は、首を斬る。

護衛兵:王命でない場合は誰一人通すなとの命令だ。

ユン:通符が王命と同じものだと・・・知らぬか?

護衛兵:そんなことは知らん!

この瞬間、ユンは刀を抜いて相手の耳を斬りおとす。

ユン:(兵士たちに)全員捕らえよ!

ユンの合図で兵士たちが刀を抜き、争いが始まった途端、「やめろ!」との声があがり、振り返るユン。

イ都事:府都事のイ・サンミンだ。これは一体何の真似だ!

相手の目を見据えるユン。

ユン:謀反の主導者を捕らえに来た。

府都事:今、兵判がどこにおられるか知ってのことか?

(経過時間 1時間11分55秒)

城内、遺体が並べられた現場に王が姿を見せる。衝撃を受ける王に、チョン・ピルジュンが事情を説明し始める。

チョン・ピルジュン:(亡くなった高官の顔を悲痛な表情で見つめる王に)兵判、イ・クンです。捕らえに向かった時は、すでに自ら命を絶った後でした。(次の遺体を確認する王に)チャンミョン大君です。その場にいた逆賊たちもまた、同じ場所で共に自決しました。

よろける王を支えようと近づく臣下に「下がれ・・・」とつぶやき、王はその場に崩れ落ちる。王に書状を手渡すピルジュン。

ピルジュン:今回の謀反を主導した者たちの秘密連判状(※志を同じくする者同士、契約のしるしとして自書し判を押した書状)です。

書状を開き、信じていた九卿の名がいくつか見当たることで、さらに大きな衝撃を受ける王に、次々と嘘の連判状にある人物の名前を読み上げ、彼らがチャン・ソンベクとつながりのある人物たちであったことを王に報告するピルジュン。

王:何故だ・・・チャンミョン・・・チャンミョンがなぜ!何が足りなかった・・・。(ピルジュンを見据えて)何故私に先に報告しなかった?

ピルジュン:チャンミョン大君宅の奴婢たちが緊迫して動き出していました。事が起こる前に、謀反の主導者を捕らえ、証拠を押さえる必要があったため、兵力を送ると同時に殿下に伝えに参りました。奴らが広めた偽金の型も捜索中で、チャン・ソンベクは追跡中です。

王の前に証人として、かつてのチャンミョン大君宅の奴婢が連れてこられる。

王:左捕将の命を狙ったのも、その逆賊たちだと言うのか?

証人:(震えながら)左捕将の目につくのではないかと、皆心配していたようです・・・それで左捕将を山中に呼び出したのです・・・

ユン:嘘です、殿下!

王に直訴しようとユンが姿を見せる。刀を抜き、ユンの首元に突きつける兵士たち。

ユン:殿下、左捕庁従事官、ファンボ・ユンです。

王護衛兵(?):無礼者!許しも得ずに入るとはどういうつもりだ!

王:(護衛兵に)下がれ。下がれと申しておる!

護衛兵らが刀を下ろすと、王の前に歩み寄り跪くファンボ・ユン。

ユン:殿下・・・

王:嘘だと?何が嘘だというのだ?

ユン:左捕将長官を殺そうとしたのは、目の前に横たわる者たちではなく・・・兵判、チョン・ピルジュン大監です。

驚いてピルジュンを見つめる王の前で、話を続けるユン。

ユン:左捕将は間違いなく兵判大監に呼びだしを受け、その場へ向かわれました。兵判大監の金貫子はあの夜、左捕将の刀によって斬り落とされたはずです。大監、貫子を見せてください。

王:一体それは何のことだ?

ピルジュン:殿下。何か事情があるようですので、少しお任せください(ユンを見下ろして)私の金貫子が斬り落とされたとは、何のことだ?

ユンが顔を上げて確認すると、ピルジュンの金貫子は新しいものに付け替えた後だった。用意周到なピルジュンを前に、言葉をなくすユン。

王:私の前で一体何のつもりだ!

ピルジュン:殿下・・・(ユンのとなりに跪く)

王:金貫子がどうしたのか、兵判が左捕将を殺そうとしたとは何のことなのか、話してみよ、従事官。

ピルジュン:私も、理由は分かりませんが、私に対する民の目線は、あまり良くないことは存じております。富国を築き上げたいという一身で、倭国との交流を進めているため、ある民が私を見る目が厳しいのは当然のことでしょう。朝鮮がどの国にも劣らぬ強国になるのであれば、恨まれても、売国奴と疑われて悪く言われるのも仕方がありません。

王:ならば、このファンボ従事官は、倭館問題でそなたに猜疑心を抱いたと言うのか?

ピルジュン:従事官はそう疑っていらっしゃるのでしょう。(横にいる武官に)書状を持って来い。

王に対し、今回左捕将が襲われたのは、兵判イ・クニが左捕将を仲間に引き入れようとしたために起こったことであり、この書状がまさに証拠であることを続けるピルジュン。

王:兵判大監・・・九卿として命を懸けて、答えなさい。真実か?

ピルジュン:殿下!私がこれまで一度も嘘をついたことがございましたか?一抹の疑いでも残っていらっしゃるのなら、私の首を斬ってください!民心を受け止め、富国をおつくりください!

王:もうよい。これ以上聞きたくない。兵判は一点の疑いもないよう捜査を進め、3日以内に私に報告せよ。

その場を去ろうとした王が、一度立ち止まり黙ったままのファンボ・ユンに語りかける。

王:左捕将と従事官、忠誠心を抱いての行動と、良く分かっておる。幸い兵判への疑いも晴れたゆえ、もう従事官も疑うのはやめなさい。兵判、従事官の無礼を許してやってくれ。

ピルジュン:民を思う私と従事官の志に違いなどございません。従事官も忠誠心から行ったことですので、大したことではございません。

王:左捕将は、必ず目を覚ますだろう・・・

→MBC版 ユンが腕を組み、ペク武将に「このまま泣き寝入りか・・・」とつぶやく場面へ