茶母監督版 特典映像
video commentary
【茶母監督版DVD 特典映像 video commentary】
特典映像のvideo commentaryでは監督版DVDの発売を記念して、イ・ジェギュ監督、チェオク役ハ・ジウォン、ファンボ・ユン役イ・ソジン、チャン・ソンベク役キム・ミンジュン、アン・ピョンテク役シン・スンファンが集い、監督版最終話をフル視聴しながら 様々なコメントを交し合う映像が収録されています。
「茶母」に関するイ・ジェギュ監督や演技者の方々のインタビューについては、トップページで紹介させていただいている各書籍にて読むことができますが、このvideo commentaryでは、監督と主な出演者の皆さんが和やかな雰囲気の中、撮影時の苦労を共に思い出しながら、時折笑い合い、涙を流し 、それぞれの「茶母」への愛を語り合う、とても貴重な映像が収録されています。
特にイ・ジェギュ監督は、「この台詞が一番好きだ」、「この表情が一番好きだ」、と、監督版の映像を見ながら好きな台詞を一緒に語り始める様子が何度か見受けられ、この作品への深い深い情熱が感じられます。
このページでは、映像の流れに沿って、ところどころ管理人の所感も交えながら、印象に残ったコメントを日本語で 、監督版をまだ見たことのない皆さんにも伝わるように、ご紹介させていただきます。isによる拙い翻訳です。間違いなどに気づかれましたら、遠慮なくご指摘ください。
全体を通して、監督版での追加シーンに真っ先に気がつくのはイ・ソジンさんでした。
このシーン、なかったよね。
あ、このシーンもなかったですね。
続いて、ハ・ジウォンさん、キム・ミンジュンさんもそうだね、本当だ、と興味深そうに追加シーンに見入っています。冒頭のチュクチが妻の墓前で泣き崩れる場面では、放送とは違った構成になったことなども監督が 説明しています。
ミンジュンさんは、
音楽も変わって、ずいぶんと雰囲気が違いますね。
と、音楽の差し替えにも気がついてコメントしています。
監督の隣には、シン・スンファンさんが座っていらっしゃいましたが、話し始めると止まらない、しかも人を笑わせる才能の持ち主の様子で、思わず監督が
誰が私をこの人の隣に座らせたんですか??
と、苦笑いするほどでした。
5人の笑いが止まらない中、ピョンテクの最後の出演シーンが映し出されます。僕の最後のシーンだから、と静かになったスンファンさん。チェオクにすがるピョンテクの元へ、凄みを利かせて登場するマ・チュクチの場面で。
このとき本当に怖かったぁ〜。本当に怖くなるほどに、(イ・ムンシクさんの)演技が素晴らしい 。
スラッサン、謀反軍の砦、ソンベク「夜が明けてきた!」の台詞の場面でハ・ジウォンさんが一言。私、(ソンベクと)ミンジュンオッパとは別人だと思います。別人だと思いません?感じが全然違うんですよ...。怖いくらいです。
監督や、ソジンさんが「そう?(ソンベクとミンジュンは)似てるんじゃない?」と答えたあと、監督からチウォンさんに質問が。ファンボ・ユンとソジンさんは似てると思う?
似てますよね。仕草や表情が...。ただ、ファンボ・ユンの声が低いですよね?放送を見たとき、ファンボ・ユンの声低くて素敵!だと感じました。
ハ・ジウォンさんが、何かを思い出したように、
チェオクに対するチャン・ソンベクの言葉も、ファンボ・ユンの言葉も悲しかったです...。
茶母では、ソジンオッパはファンボ・ユンとして見えましたし、ミンジュンオッパはソンベクだった。瞳が語りかけてくるような...。だから私もチェオク になりきって(演じるのではなく、心からチェオクを感じて)演じることができました。
謀反決行の日、王宮への襲撃シーンが映し出されると、一同口をそろえて
フンボクがカッコよかった〜!
本当に印象に残っています。
フンボクが王を守り抜くことができず、命を落とす場面ではチウォンさんがため息。
は〜、カッコイイ...。謀反の日の撮影を思い出しながら、この日は、監督も、皆も頭が痛かったこと、疲労がピークだったのかもしれないね、との話が出ました。また、大長今(デジャングム=日本語タイトル:宮廷女官チャングムの誓い)で使われたのと同じセットだったね、との話題も。
イ・ソジンさんは、チャングムと同じセットでも、
全然違う場所に見えますね、と一言。ソンベクらが天幕の中にいる場面が流れると、全体を通して口数の少なかったミンジュンさんが、感慨深そうに一言。
これは本当の最後の撮影シーンだったんですよね...。
チェオクの剣撮影秘話―監督から嬖人たちへ でも紹介されていますが、この場面をとり終えた後、出演者と製作者が抱き合って泣いたとありました。そのときのことを思い出されていたのかもしれません。この後、監督 がミンジュンさんの演技について話を深める中、第11話(茶房 茶母 あらすじ第11話へ)でのファンボ・ユンとチャン・ソンベクの対決シーンに話題が移ります。
瞳を見つめると(相手の心を)感じると、チウォンさんが言ったけれど...あの場面はまさにそうだった。
ただ、ソジンさんにあごをギュッと掴まれたときのミンジュンの表情が、一瞬ひるんだのが伝わってきたけれど、すぐにソジンの手をぐっと掴みかえして...あのときソジンが掴み返して握り合ったらどうしよう かと思ったよ。
ええ、私もびっくりするほどの力で掴まれて、ソンベクとしてその手を掴み返して振り払ったんです。
と、ミンジュンさんがそのときのソンベクとして感じ取った緊張を、嬉しそうに語っています。いよいよ画面には海辺のユンとソンベクの決闘シーンが映し出されます。
ハ・ジウォンさんが苦しそうだね、との言葉に。息が苦しくて朦朧として気絶しそうでした 。口はふさがれているし、首に手はかけられているし、本当に気を失いかけました。
ソンベクがユンに剣を突きつける場面。
「私を斬れもせず、どうやってあの娘を助けるのだ。愛しているのだろう? 」
나를 베지도 아니면서
ナルベジドアニミョンソ
어떻게 저 아이를 살리 게한 것이냐?
オットケチョアイルル サルリゲッタンゴッシニャ...
何やらぼぞぼそと一緒に台詞をささやく声が聞こえます。ミンジュンさんの声ではありません。なんと、イ・ジェギュ監督でした。
あ〜、この台詞が大好きだ!
と言いながらソンベクの台詞を復唱。この表情からも監督の愛が感じられて、胸がいっぱいになります。ユンが命を落とす場面では言葉が出てこない様子で、ハ・ジウォンさんも、イ・ソジンさんも、キム・ミンジュンさんも、じっと画面に見入って目に涙を浮かべています。
ミンジュンさんが一言。
本当に、つらかったです...。続いてハ・ジウォンさん。
すごく腹が立ったんですよ。私が愛する人が死んでしまって...。悲しい というよりも、腹が立って、自然と大きな叫び声が出てしまいました。
ユン役のイ・ソジンさんも続いて。
感情が溢れてきて...、演技していることすら忘れていました。
場面が変わり、ソンベクと山の砦の仲間との別れのシーンになります。監督が開口一番。
このシーン大好きだ...。
ソンベクの台詞、「何としてでも生き残れ」を聞きながらミンジュンさんが。
ソンベク、この場面、カッコよかった。
本当に、仰る通り!この場面 (トクス、スミョンとの別れのシーン、台詞)を放送できなかったことを残念そうに語る監督、印象に残ります。竹林のシーンが映ると、ミンジュンさんの表情がぱっと明るくなります。
あ、冒頭ですね変わった...表情が違う…
ソンベクとチェオクの表情に、チウォンさんとミンジュンさんが真剣に見入っています。
ソンベクが逃げ出し、ポドチョンの兵士に追われる後姿を悲しそうに見つめるチェオクの表情が。
これが一番好きなチェオクの表情だ。
竹林でソンベクの後姿を見送り、佇むチェオクの姿も好きだと、監督が続けて言われています。
追われるチャン・ソンベクが撃たれ、落馬する場面で、本当に痛そうな顔をするミンジュンさん。
監督が、しみじみと。
本当に大変な撮影だった...
ソンベク、「道というものは」の台詞の場面で。
この台詞、ミンジュン、500回くらい言ったよな?
静かにうなずくキム・ミンジュンさんの表情に、撮影の苦労と、満足感が感じられます。
最後、ソンベク の「会いたかったぞ、チェヒ」の台詞でハ・ジウォンさんの目から涙が溢れ出し、止まらなくなります。
放心状態になった後、ソンベクに向かって走り出し、向かってくる矢と銃弾から兄を守ろうと自らも矢を受けるチェオクが、ソンベクの背中に回したその手の優しさが、監督の心を震わせるものだったそうです。
倒れる二人を見守るユンのイメージで、音楽も消して、風の音だけ残し、テロップを流した場面。ここで流すテロップは、「痛むか?私も痛い...」
にすべきかどうか、とても悩んだことも監督が打ち明けています。映像が終わり、画面が暗くなり、5人で一斉に拍手をして終わりました。特別な時間を共有できた気持ちになれる監督版特典映像、おすすめです。皆さんも是非!