トップへあらすじトップへ


韓国ドラマ 魔王

あらすじ 第
12話


あなたは間違った選択をしました

당신은 잘못된 선택을 했어요.
タンシヌン チャルモッテン ソンテグル ヘッソヨ
 

 



魔王 DVD−BOX1


魔王 DVD−BOX2


深夜にスンハのマンションに訪ねてきたソン・ジュンピョ記者は、スンハを“チョン・テソン弁護士”と呼び、話が長くなりそうなので、中へ入ってもいいですかとスンハの部屋に入ろうとする。

−家をお間違えのようですね。ソン記者がお探しのチョン・テソンという人はここには住んでいません。

−もちろんそうでしょう。チョン・テソンは死んだ人間ですから。

−死んだ人を探しているんですか?

−もう見つけました。死んだのに生きていて、生きているのに死んでいる...チョン・テソンでありオ・スンハであるあなた。

−興味深いですね面白そうな話が聞けそうですがどうしましょうか、あなたを私の家に上げてもいいものか

スンハとソン記者の二人は外に出て話を始める。ソン記者の推測を、いつもの通りの余裕ある表情で聞いていたスンハは、訳のわからない話だときっぱり否定する。淡々としたスンハの様子に、ソン・ジュンピョ記者は当時事故のあった現場の前にある売店の老人から得た証言から、あなたがチョン・テソンだと証明する人物がいると断言するが、スンハは先に警察に行くべきでは、と表情を変えずに冷静に答える。

理解ができませんね。私を真犯人という証拠があるならば、私を訪ねてきてはだめでしょう。

私はあなたという人を十分に理解して訪ねて来たんですよ。あなたと私は敵ではなく、同盟となることもできるんです。あなたがチョ・ドンソプを利用し助けるように、あなたがカン・ドンヒョンに罰を与えてくれれば、私はあなたの秘密を守ります。

ソン記者は、事件の背景を世間に知らせることで、カン議員を失墜させることが目的だと率直に話す。

つまり(あなたが)チョン・テソンだと信じる私を利用して、カン議員への復讐を果たそうというお話に聞こえますが。違いますか?どんな理由であれ、嘘の記事により被害者の家族を傷つけたんです。今からでも過去の過ちを認め真実を明らかにすることこそ、ソン記者が被害者の家族にしてあげられる最善の選択ではとは考えられませんか?

−あなたの正体がバレてもいいんですか?

−私が弁護士だという事実をお忘れのようですね。私が万が一チョンテソンだとしても、それが事件を仕組んだという証拠にはなりません。それだけでなく、事件を仕組んだものがいるという証拠もない。簡単に言うと、そんな犯罪自体成立しないということですよ。理解できます?

−でも警察はあなたをマークします。あなたが12年間準備してきた目的を果たすのが難しいでしょう?考える時間を上げましょう。

ソン記者は、老人の証言を録音したメモリーを取り出し、スンハに見せると、取引を持ち出す。

−これを聞いてもお気持ちに変わりがなければ、私もこれ以上あなたを保護できません。

−保護する...

−もし私の考えに同意していただけるなら、元テープをあなたに渡す用意があります。私はあなたを十分に理解していますし、同盟だと思っていますから。

−ソン記者が私に送ってこられたタロットカードの話ですが

−弁護士さんの真似をしてみたんです。ご気分はいかがですか?

−残念ですね...カードの選択を間違えられたようです。そろそろ失礼します。遅い時間なので。

−一つだけ聞きたいことが。私を殺すという目的でタロットカードを送ったのですか?

−私がもしチョン・テソンだったら、ソン記者に機会を与えるでしょうね。自分の過ちを挽回できる最後の選択です。

−私の選択は終わりです、今度はあなたが選択する番です。

その頃、ヘインはソラの寝顔を見つめながらふと手にしたクマのぬいぐるみから、ソラの記憶の中にいるキム・ヨンチョルの残像を見る。ソラにぬいぐるみを渡して警察署まで連れて行ったのはヨンチョルのはず、とヘインは早速オスに連絡する。ヘインから事情を聞いたオスは、証拠を見つけるために次に何をすべきかを考えていると、チーム長から連絡が入る。パン班長からの呼び出しで急いで警察署に戻ったオスの前には、オ・スンハの姿があった。スンハは自分宛に届いた差出人不明の荷物を持って警察署に来ていたのだ。黄色の封筒の中を開いたオスは、中から写真を数枚取り出すと、写真に写っているのがソクジンと見知らぬ男性とが父の車に一緒に乗り込むところを隠し撮りしたものだと気がつく。

一方、ソン記者は記事掲載の準備を始める中、盗聴されていることに気がつく。盗聴器を仕掛けるよう指示したのは、オスの父、カン・ドンヒョンだった。盗聴内容から、ソン記者が事件に関わる「もう一人の人物」についてしることが釈然としないカン議員だった。 


オスはスンハに送られてきた写真に写っていたソクジンを訪ねていき、事情を聞く。写真を手渡すオスに、驚いた表情を浮かべるソクジン。

この写真をなぜお前が?

この男性が誰なのか、なぜ父と会ったのか真実を話してくれ。

キョン・ジョンチョルといって、江南でキャバレーを経営している。

親父がこの男に会った理由は、ソン・ジュンピョのためか?

ソン・ジュンピョ記者?俺も詳しいことは知らないが、何か頼み事があったような感じだが、内容はわからない。

兄のヒスに会おうとするオスを引きとめ、ヒスには知らせないようにというカン議員からの指示があったことも話すソクジン。

−兄貴に秘密を持たないでくれたら嬉しい、兄の近くで兄を守るのは他でもないお前だから。

ソクジンを全面的に信頼するオスの後姿を、複雑な表情でうつむくソクジン。

オスは、キョン・ジョンチョルに会った理由を父へ尋ねる。ソン記者をなぜ警察が追うのかという父の疑問に、オスはソン記者が次の被害者になる可能性があると伝える。ソンに脅迫されて、報復させるつもりなら止めて欲しい、と父に話すオスは、続けて真犯人は、ソン記者の影にいる別の人物だと打ち明ける。カン議員はソン・ジュンピョがどんな人間か分かっている、軽はずみな真似はしない、とオスに堂々と答えるが、実際キョン社長を雇ったのが父であることを悟ったオスは、重い気持ちのまま、パン班長へと事実を連絡する。 

12年前の件で真実をさらに掴もうとあせるソン記者は、当時のオスの担任教師モ・イノを訪ねていき、事件の真実を明かすために話を聞かせて欲しいと頼む。今更どうして、と躊躇するモ・イノに対し、カン・オスが無罪放免されたのは父親の力であり、実際は偶発的な事件ではなく、意図的な殺人事件だったはずだとの憶測を伝えるソン記者。きっぱり否定するモ・イノは、学校を擁護する記事を書いたのはあなたでは、と逆にソン記者を疑いの目で見る。

−あれは故意ではなく失敗です。

−オスのことも故意ではなく、失敗です。もちろん彼の行為が許されるわけではありませんが、意図的な事件ではありません。

−先生なら事実を話してくださると思って尋ねてきたのに、思い違いだったようですね。

−どんな答えをお望みなのか知りませんが、チョンテフンもカンオスも同じように私の教え子です。もちろん、二人には申し訳ない気持ちでいっぱいですが。

−だからといって、真実を隠すのは卑怯ではありませんか?

−そうですね。最も卑怯なのは私です。生徒の間で何が起こっているのかもしらず、無気力な教師だった私が一番卑怯でした。それから権力を利用し、哀れな被害者の家族をさらに苦しめた大人たちと、名誉のためにいじめの事実を隠した学校が...さらに、真実が何かも知らずに学校を擁護するいい加減な記事を書いた記者が最も卑怯な加害者です。これが私の知る真実です。それでは。

担任の証言が得られず、次の手を考えながら歩いていたソン記者は、何者かに跡をつけられていることに気がつくと、早速カン議員に抗議の電話をするが、カン議員は何を書こうと止めるつもりはなく、跡をつけるよう指示したこともないことを淡々と話す。

一方、ヨンチョルに会った理由をスンギに問い詰めるオス。スンギは相変わらずの調子で、写真は他人のものだし、ヨンチョルには会いたくて会ったとはぐらかす。このままの態度を続けると、スンギを容疑者として検挙するしかないと険しい表情で警告するオスにスンギはますます不信感を募らせる。

その後オスは、スンハに届いた写真を持ってヘインを訪ねる。写真の残像を読もうとしたヘインは、その写真からは何の残像も見えないといい、スンハのことが心配し、表情を曇らせる。ヘインはスンハが心配でたまらず、電話をかける。ヘインとの何気ない会話と、自分を気遣う人の存在があることにふと幸せを感じたスンハは、電話をくれてありがとう、と穏やかな微笑を浮かべる。

カン・オスは、ソン・ジュンピョ記者が次の犠牲になるかもしれないとの悪い予感に、ソン記者を探し回るが、なかなか行方がつかめない。携帯電話の通信履歴から、ソン記者が麻浦方面で移動中だと聞かされたオスは急いで現場に向かう。その頃、同僚に会ったソン記者は、記事の掲載が難しくなったと知らされ、呆然とし、カン議員の圧力だと確信する。ソン記者はカン議員に連絡を取るが、カン議員は、ソン記者に根拠のない記事に固執せず、自分の用意する好意を受け取るようにと話す。ソン記者との取引が成立したカン議員は、ソクジンにソン記者に手渡す現金を用意するよう指示を出す。その頃、ソン・ジュンピョ記者からの電話を受けたオスは、事件の背後にいる人物を教えると伝えられ、証拠もあるというソン記者との約束場所に一人で向かう。その頃、ソクジンもまたキョン社長とともに現金を持ってソン記者との約束場所に向かっていた。

ソン記者は老人の証言を録音したUSBメモリーを封筒に入れると、コンビニで宅配を依頼する。あて先は、オ・スンハの姉、オ・スンヒ宛だった。その後、オスとの約束場所に向かうソン記者は、自分を尾行していた男たちに取り囲まれる。恐怖感に襲われたソン記者は、お前たちのボスとは話がついている、これから会いに行くところだと話すが、男たちは刃物を見せ、荷物をよこせ、と執拗にソン記者を追ってくる。死に物狂いで逃げるソン記者が道路へと飛び出すと、そこへ一台の車が向かってくる....。

車にはねられ、頭から血を流し倒れるソン記者の前に、一人の男が近づくと、ソン記者の前に立ちはだかり、慌てて車から降りてきた運転手に救急車を呼ぶようにと話す。 かすかに意識の残るソン記者は、証拠の入ったペン形の録音機を手に握り締め、目の前にいる男性に差し出す。

大丈夫ですか?

−これを警察に

−私が確かに保護しましたよ。

聞き覚えのある声と言葉に、朦朧とする意識の中、男性の顔を確認したソン記者は愕然とし、恐怖に包まれる。その男性は、弁護士、オ・スンハだった。

−機会を与えたのに、あなたは間違った選択をしました。

意識が遠のくソン記者の周囲に大勢の人が集まってくると、スンハは現場からゆったりと歩き去る。

事故現場を通りかかったオスは嫌な予感に車を止めると事故現場に駆け寄る。倒れている被害者を覗き込むオスは、男性がソン記者だと気がつく。

ソン記者!しっかりしてください!ソン記者!

オスの呼びかけに反応し、スンハが歩き去った方向を指差すソン・ジュンピョ。オスが急いでその方向に向かっ走り出すと、電話ボックスに隠れていたヨンチョルがオスの後姿を確認し、現場を去る。犯人を見つけることが出来ないオスは、現場近くで拾ったライターにキョン社長の経営する店の名前が書かれていることに気づき、悲痛な表情を浮かべる。

−どこまでやる気だ!どこまでやれば気が済むんだ!お前の望みは俺だろう!カンオスだろ!

その頃、オ・スンハは一人夜空を見上げていた。ポケットから取り出したペパーミントキャンディを口に含み、瞳に涙を滲ませながら。