スンギの出所祝いの席に現れたスンハに、スンギが低姿勢で接する姿に驚くオス。スンギの話から、オ・スンハが彼の弁護人であったことを知る。複雑な気持ちで顔をあわせるオスだが、スンハはいつもように落ち着いた表情で微笑んでいる。酒に酔ったスンギは過去の出来事でオスに絡みはじめ、その態度に腹を立てたテシクと、スンギとの間で諍いが起こる。出所祝いだったはずの席に険悪な空気が流れ、スンギとテシクが口論を始め、苛立つ様子のテシクをつれ、オスは店を出る。テシクが激しく咳き込む様子を心配するが、テシクはそんなオスの優しさに笑顔を見せる。
弁護士殺害事件の現場検証で、オスは思いがけず被害者役を引き受けることになってしまう。被害者役としてナイフを手にするオスの脳裏に過去の苦い記憶が蘇り、戸惑いを隠せない。そんなオスの姿をじっと見つめていたスンハは、暗い表情で無言のまま、胸の奥にある感情を覆い隠す。
その頃オスの友人テシクは、借金の取立ての件で、ある女性と通話していた。ソラという名前の娘を持つその女性に対し、翌日までに借金を返すよう脅しているのだった。怯えるソラの母親の元に、宅配が届く。
再びヘインを訪ねたオスはヘインから残像の中に見えた彫刻は、ダンテの“神曲”地獄編に出てくる門であると聞かされると、謎めいた事件に対し大きな不安に包まれる。オスらは捜査を進めるうち、チョ・ドンソプ容疑者を擁護する記事を掲載した記者ソン・ジュンピョという人物にたどりつく。ソン・ジュンピョという名前に見覚えのあるオスは早速兄に確認すると、その男は過去の父の汚職事件の暴露記事を書いた人物だった。オスの父により告訴されたソン・ジュンピョが敗訴したことも知ったオスは父への逆恨みによるソン・ジュンピョの犯行だと推測し、パン班長にソン・ジュンピョ宅の家宅捜索を願い出るが、パン班長は推測では捜査はできないといい、捜査の許可を出さない。
一方、ソラの母は、テシクからの借金の取立てから逃れるよう、勤め先の食堂に休暇を願い出るが、目を放した隙に娘ソラの行方が分からなくなり、どんなに探しても娘の姿が見当たらないために真っ先にテシクに電話をかけ、娘を返してと叫ぶが、見に覚えの無いテシクは相手にしない。
ソラの母が思いつめ、苦しんでいる頃、娘のソラは警察署の前、1人で泣いていた。そこへスンハの弁護士事務所のクァンドゥがパン班長に会うために訪ねてくると、泣いている少女に気がつき、声をかける。そこへチョ・ドンソプに面会に来ていたスンハが現れ、クァンドゥからその少女は迷子のようだと聞くと、ソラの前にしゃがみこみ、目線を合わせると、優しい口調で語りかけ、お母さんを探してあげるからと話し、ソラの家の近くまで送りとどける。
ソン・ジュンピョの監視のため捜査中のオスに友人のテシクから電話が入る。テシクは差出人不明の宅配の荷物を開き、クマのぬいぐるみを手に取り、一緒に入っていたタロットカードを不審そうに見つめながらオスとスンギについての話をする。オスは、テシクの事務所にタロットカードが届いたことを聞かされると慌ててテシクのもとへ車を走らせるが…。 |