テシクの事務所へ駆けつけたオスは、倒れているテシクを抱き上げるが、呼吸困難に陥ったテシクは、オスの腕の中で意識を失う。病院に運ばれたテシクは救命措置を受けるが、オスの目の前で命を落とす。オスが友の死に衝撃を受けている頃、オ・スンハはソラを連れ、ソラの家の前にいた。そこへ顔色を失い、ふらふらと家へ戻ったソラの母が、家の前にいる愛しい娘の姿を発見し、正気を取り戻す。
気が動転したまま病院を飛び出したオスが向かったのはソン・ジュンピョの自宅だった。正気を失うオスをミンジェが必死で止めていると、そこへソン・ジュンピョが帰宅する。オスの挑戦的な態度に、人権侵害だと抗議するソン・ジュンピョ。オスは正式な手続きを取ってまた必ず来るといい、ソン・ジュンピョをにらみつける。
一方、ソラの母親は、ソラの話から、テシクが娘を連れ去ったのではないことを悟り、不安な表情を浮かべる。
テシクの事務所を捜索しているオスは、クマのぬいぐるみとタロットカードを発見し、ヘインの見た残像について思い出す。友人の死と、次々に降りかかる困難に憔悴しきったオスは、深夜にヘインをたずねていく。ヘインはそんなオスを見つめながら、オスの抱える悲しみを想い、胸を痛める。
オスは手がかりを求めて、再びヘインの図書館を訪れると、テシクの事務所に残されていたぬいぐるみを手渡し、協力を依頼し、沈んだ表情のまま捜査へと戻ろうとすると、オスを心配したヘインに呼び止められる。
−カン刑事さん!カン刑事さんが悪いんじゃありません。どんな理由であれ、悪いことは悪いことで、過ちは過ちです。そこに例外はありません。どんな理由であれ、悪いのは人の命を奪った犯人であって、カン刑事さんじゃありません。だからそんなに自分を責めないでください。それはお友達も望むことではないでしょう。
ヘインの温かい言葉にオスは一瞬表情を緩め、目に涙を浮かべると、一言も言葉を発することができず、軽く頭を下げ、ヘインに背中を向け去っていく。
ソン・ジュンピョに殺人教唆の疑いで家宅捜査の令状が取れたオスたちは早速現場へ向かう。ソン記者の家から、オスに届いたタロットカードと同じ「審判」と「正義」の2枚が見つかると、ソン記者は参考人として警察署で取調べを受けることになる。カードについて事情を聞くオスらにソン記者は、誰が送ってきたのかもわからないものだと答える。宅配を送った人物がソン記者であることを証明するために、宅配を頼まれた学生と男性を呼ぶが、2人ともそろって首を横に振る。
一方、スンギは仕事の世話を頼むつもりでオスの兄をたずねるが、ちょうど戻ったオスの父にそんな生き方を侮辱され苛立つのだった。
カン・オス刑事の周辺で起こる謎めいた事件が自分にも関係している予感がしているヘインは、能力をつかうことで憔悴することを知りながらも熱心に捜査に協力する。そして残像の中で、「ソラ」という名前の女の子を探している母親が、テシクに銃を向け、何度も発砲した様子を見る。ヘインの協力もあって、オスは使われたのがガス銃ではないかと咄嗟に考えが浮かび、パン班長へと連絡をする。その頃ソラの母は、テシクの消息が気になり、テシクの携帯電話に連絡を入れるが、受け取ったのは警察署のミンジェだった。
クァンドゥは、気がかりなことがあり、パン班長に会いに行くと、率直にカン・オスについて質問する。その頃、ヘインとオスのもとへ、新たな宅配が届くが…。 |