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韓国ドラマ 魔王

あらすじ 第
7話


信じよ 真実の重みを

믿어라, 진실의 무게를
 
ミドラ   チンシレ ムゲールル
 

 



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ヘインが残像で見た光景を求めオスとともに出かけた場所は、まさにオスが通っていた高等学校だった。当時の光景が蘇りひどく怯えた様子のオスと、彼を気遣うヘインの前に、オスの高校時代の担任教師だったモ・イノが現れる。事件のあった高等学校へ再び足を踏み入れたこと、そして当時の教師を前にし、オスは激しく動揺する。自分を気遣うヘインに対し何一つ説明することのできないオスは、今まで犯人から届いたタロットカードの意味と、過去の自らの過ちとの接点に思いをめぐらせていた。 

その頃、オ・スンハは鮮やかな黄色の花をつけた水仙を手に、亡き兄の眠る場所へと向っていた。母とともに兄を弔ったあの日のことを思い出しながら、兄に語りかけ、スンハは空を見上げる。

一方、ソクジンのマンションに居座るスンギは、オスの事件のために自分の人生が滅茶苦茶になったと恨みを抱き続け、ヒスのホテルの傘下にあるチェジュ島のホテルのカジノを任せて欲しいと、ソクジンを困らせ続ける。そのとき、苛立つソクジンの携帯が鳴り、オスからの電話をとるソクジンに、オスは犯人の次の目標はお前とスンギだ、と話す。 

今この瞬間から、お前とスンギにタロットカードの宅配が届いたら、必ず俺に連絡しろ。

何を言ってるんだ?

俺の話を肝に銘じろ。何があっても必ず連絡しろ。

12年前の事件と今回の連続殺人事件の関連性を確信したオスは、ソクジンに連絡を入れると、12年前の事件現場に向かい、あの日のことを思いながら、重く苦しい気分で肩を落としていた。 

〜オスの回想〜

「ヨンチョルをいじめるのをやめろ」
ヨンチョルをかばうチョン・テフンという名の上級生に苛立つ高校1年のカン・オス。テフンの制服のポケットには、ナイフが入ってるのを見つけたオスは、そのナイフを手にテフンを脅す。脅しに屈せずオスを「卑怯者」と呼ぶテフンに、オスは脅しのつもりでナイフを片手に包み込み、テフンの腹部に向かって押し付ける。驚いたテフンはオスにもたれかかり、二人が倒れこんだ瞬間、オスが片手に握っていたナイフがテフンの腹部へと突き刺さってしまう。現場に居合わせたスンギとテシクは、事の重大さに気がつき急いで逃げ出していく。ショックでその場に座り込んだままのオスは、ソクジンに促され二人は傷ついたテフンを残して逃げ出す。

〜回想、ここまで〜 

オスのかつての教師モ・イノが会う約束をした相手は、スンハの弁護士事務所の事務長クァンドゥだった。モ・イノは、12年前の事件を担当した刑事だったクァンドゥに、自分のもとへ送られてきた宅配について話すと、彼に中身を見せる。内容は、被害者であるチョン・テソンの写真と、殺された弁護士について書かれた記事のコピーだった。二人は警察へ出向き、パン班長に当時の事件について詳しく話す。そこで被害者テフンの母親は事件後まもなく亡くなったこと、そして弟はたった一人その土地を離れたことを聞かされ、クァンドゥはテフンの弟の消息について新たな疑問を持つ。

その頃、ソクジンのもとに、ナヒと自分が写った写真が送られてくる。真っ先にソクジンが連絡したのはオスではなく、ナヒだった。ナヒには宅配が届いていないことを知り、胸をなでおろすソクジンだったが、オスには到底連絡できるはずもなく、1人苦悩する。

モ・イノは当時オスらに暴力を受けていたヨンチョルが事件に関わっていると感じ、ヨンチョルを訪ねる。ヨンチョルに届いた差出人不明の宅配物に関して尋ねるが、ヨンチョルは自分の知らないことだと否定するだけだった。

連絡のつかないオスを心配するパン班長の前にヘインが現れる。ヘインもまた、12年前に目撃してしまい、今もなお残像が残る12年前の事件と、オスの周辺で起こる殺人事件の関連を感じていた。ヘインは重苦しい気持ちで教会へ足を運ぶと、スンハが子どもたちに絵本を読み聞かせている最中だった。

 お兄さんが大きな声でさけびました。
 「見ろよ、トンネルじゃないか。中へ入ってみよう」

 「 嫌だよ、魔女がいるかもしれないもの。
 でなければ怪物がトンネルの中にいるかもしれない」

 妹はトンネルが恐ろしくて、
 トンネルの外でお兄さんが出てくるのを待ちました。
 でもいくら待ってもお兄さんは出てきません。
 妹はお兄さんを探しに 暗いトンネルの中に
 勇気を出して入っていけるでしょうか?

この続きはまた今度、というスンハにもっと読んで、と子供たちがにぎやかに話すのを微笑ましく見つめるヘイン。 

−子どもたちに人気があるんですね。

−ヘインさんには人気がないの?

−子どもたちの?

−いいえ、僕のですよ。

淡々とした口調で、思いがけない言葉をかけるスンハに、会うたび心が傾くのを感じるヘインだった。

一方、高等学校に再び足を運んだオスは、事件のことで苦しみ、葛藤し、責任を感じて班長に辞表を提出するが、理由を言わなければ受け取らないと叱咤を受ける。

刑事の資格が無い人間なんです。悪党だから悪党が悪党をつかまえるなんて話になります?

−情けない奴め

−俺が情けない奴で、俺が悪党だったことを忘れていたんです。

−だから?また逃げるのか?12年前は父親の後ろに隠れ、今度は罪悪感の影に隠れるって言うのか?次の犠牲者がお前の友人や家族になるかもしれないのに、一人で逃げるつもりか?辞表?そんな紙切れ一枚で罪が償えると思うな!

お前がどれだけ悪い奴か、何をしでかしたのか、俺もこの目で確かめて、一生忘れないぞ。だからお前も忘れるな。自分がどれだけ悪党でどれだけ卑怯者だったか...絶対に忘れるな。絶対に忘れないために職務を全うしろ!お前は正々堂々と勝負しろ。罪の意識から逃げず背負わなければならない罪はすべて抱えて生きろ!

班長の言葉にも耳を貸す余裕の無いオスに、パン班長は声を荒げる。 

−犯人の目的はお前を陥れることだ!お前が希望を失い卑怯者になるのが見たいんだよ。お前は、自分が犯した罪の責任を取らなければならない。もし、ここで逃げたら、俺もお前を絶対に許さない。お前は一生悪党のままで、一生許しを受ける資格も無い人間になるだけだ。それでもよければ好きなようにしろ。

そんな中、チョ・ドンソプの公判が開かれ、オスは公判の一部始終を複雑な面持ちで見守っていた。オ・スンハは弁護人としてチョ・ドンソプの無罪を堂々と主張する。公判が終わり、事務所に戻ったスンハのもとに、ソラを連れてソラの母が訪ねてくると、ソラを次の日の夜まで預かって欲しいと申し出る。事情を聞き、ソラを引き受けたスンハはヘインの家へとソラを連れて行く。

暗闇の中をさまよい続けるオスは、悲痛な表情でヘインの図書館に現れる。

へインさんに話さなければならないことがあって、きました。