【タイトル映像】
イPD:こんにちは。「ごめん、愛してる」演出者のイ・ヒョンミンです。
ソ・ジソブ:こんにちは。チャ・ムヒョク役のソ・ジソブです。
イム・スジョン:こんにちは。ソン・ウンチェ役のイム・スジョンです。
イPD:今日は「ミサ」の二人の演技者の方と私とが撮影現場での出来事をもう一度振り返ってみようと思います。今タイトルが出ていますが、オーストラリアで撮影した場面から始まります。ムヒョクとウンチェが走る場面
です。
イム・スジョン:タイトル音楽を久しぶりに聴きましたが、やっぱりいいですね。
イPD:撮影も特別なカメラで撮影したので映画的な質感が出せたようです。
【オーストラリアに養子入りした青年らの映像】
イPD:ドラマの初カットは養子入りした子供たちに関するドキュメンタリーから始めました。この女性は韓国人ではなく、日本人なんですが、オーストラリアの現場で雰囲気が出せる俳優として
選ばれた方です。
(2番目の男性の映像)
イPD:ああ、うちのスタッフです...
イム・スジョン:はい(笑)
ソ・ジソブ:(笑)多くの方が演技者になりましたね
イム・スジョン:この始まりも独特ですよね。このドラマが若干ドキュメンタリーや現実のようで、だからムヒョクのオーストラリアでの背景が見えますね。
(ムヒョクの映像)
イPD:ああ、ムヒョクが出てきた...。ここはメルボルンですよね。
(ムヒョクが"짱나! 꼴 때린다!
と韓国語を話す場面で一同爆笑)
ソ・ジソブ:私はもともと韓国人です...韓国語が達者でないはずはありません。
イム・スジョン:はい(笑)
イPD:チヨン役のチェ・ヨジンさんは、このドラマを通じて初めてお目にかかる俳優だったんですが、とても頑張ってくれました。
(ソ・ジソブさんに)オーストラリアではヘアバンドを良くつけていましたが、普段も良くつけるんですか?
ソ・ジソブ:普段はあまりつけませんね。
イム・スジョン:すごく良く似合いますよ。本当に現実の人みたいです。
イPD:英語の勉強もずいぶんしたようですね。
ソ・ジソブ:(ため息をつきながら)ああ...。久しぶりに見たら新鮮ですね。
イム・スジョン:ええ、本当に久しぶりだから...
【オーストラリアの美しい景色】
イム・スジョン:ああ、すごく綺麗。
ソ・ジソブ:ムヒョク...
イPD:チソプさんはフーセンガムをいつも持ち歩いていたでしょう?
ソ・ジソブ:はい、ドラマが終わるまで噛んでいました。でも、良くわかりませんが、ガムひとつでムヒョクがどう見えるのかが変わるような気がしますね。
イム・スジョン:うん、そうでしたね。
イPD:オーストラリアで撮影しながら、正直この姿が、ドラマ主人公としては型破りなので不安な面もありましたね。チソプさんに"大丈夫か"と...そのときは不安でしたが、このファッションも良かったようですね。メルボルンにいるシーンです。
【メルボルンの通りで女性を見つけるムヒョク】
ソ・ジソブ:今はカモを探しています、ムヒョクが...
イPD:この方は実際に日本人女性です。このシーンは放送されませんでしが、演技は上手でしたよ。
ソ・ジソブ:(ムヒョクの台詞「ああ」に続いて日本語で)ああ!
イム・スジョン:(日本語で)そうですか!
ソ・ジソブ:(またもや日本語で)乗ってください。どこまで行くのか、送ってあげます!
イPD&イム・スジョン:おお〜〜!
イム・スジョン:このときどれほど練習したことか...(笑)
イPD:この車もポンコツですが、ドラマに良く似合います。
(日本人女性が車から降ろされる)
イPD:後でウンチェも同じ目に遭いますね...(笑)
【車の中でドルを数えるムヒョク】
イPD:ここはムヒョクの家の近所で、金を稼げばいつもここで数えると...
イム・スジョン:(笑)私この建物がとても気に入っています、初めて行ったときから。ムヒョクがこうしていつも過ごしていた場所のようでしたから。
イPD:このドラマは短い期間で撮影しましたが、オーストラリアで実際に起こった状況のように、うまく表現できたと思います。外国で撮影するドラマは大部分が...(画面に韓国での撮影分が映る)
。ああ、韓国のシーンだからこの辺でやめよう!
【車内でボーイフレンドとキスするミンジュにウンチェが声をかける】
ソ・ジソブ:二人は何してるの?
イム・スジョン:ふふ...ミンジュだ!ははは、久しぶりに見たら...(照笑)
イPD:めがねが良く似合っていいね...記者というより班長みたいだ。
(ミンジュに説教をするウンチェ)
ソ・ジソブ:酒でもないだろうに、手に持ってるもの何?(笑)...なぁ...
イム・スジョン:知らない(笑)。
イPD:二人は後で憎み合いますが、また友になりますよね。
イム・スジョン:ミンジュの「愛はスタークラフトのようなもの」という言葉がウンチェには少し衝撃的だったようです。だからオーストラリアでもそんな話をするじゃないですか。ウンチェは彼女の台詞にあるように、一人の人だけ愛し、一人だけを見つめて、そう話して実際もユン一人を愛していますよね。
【ユンの登場場面】
イPD:チェ・ユン役を演じた俳優はユン・ギョンホさんですが、「ミサ」がドラマデビュー作品なのでとても熱心に演じてくれましたね。
イム・スジョン:はい...。キョンホさんがこのとき、とても苦労したと言っていました。泡もたくさん飲んでしまって...
ソ・ジソブ:水は温かいんだろう?(笑)
イム・スジョン:(笑)はじめは温かくても徐々に冷たくなってきて、苦労されたようです。でも本当に熱心な方です。一緒に仕事をさせてもらう中で一生懸命な姿を見ると...
イPD:実際にキョンホさんはこんなタイプなの?
イム・スジョン:はい、そうですね。
ソ・ジソブ:ええ、とても可愛いですよ(笑)。愛嬌もあって。
〜中略〜
(ユンが浴槽の水にもぐる)
イPD:このときに水を飲んだのかな?
イム・スジョン:はい(笑)。
イPD:私が「カット」といえば飲まなかったかな...
(ウンチェが浴槽に落ちる)
イPD:これも一度でNGなしで撮らなければならなくて、NGが出ていたら苦労したでしょう。
イム・スジョン:ええ、そうでしょうね。
(ユンが立ち上がる)
ソ・ジソブ:このとき全部脱いでたの?
イPD&イム・スジョン:ハハハハハ...
イム・スジョン:知らないわ、私目をふさいでいたから...
(ユンの歌声)
イPD:細かく見るとわかりますが、若干スローで、編集者が目に見えない細かい部分までスロービデオのようなものを書いていたんです。ですから他とは違う感じを出せたのではと思います。
イム・スジョン:この曲はキョンホさんが実際に歌った曲だったんですよね。このドラマでは実際に何度も流れて、歌手として登場するわけですが、歌もとても上手でしたね。
イPD:そして写真の中にある品が、このドラマを盛り上げてくれましたね。後でムヒョクが戻るときもそうですし...。このカットが若干スローな雰囲気ですが
イム・スジョン:ウンチェの心情を良く表現してくれたようです。
【メルボルン ムヒョク登場】
イPD:さ〜、また登場です(笑)。私がチソブさんに「ロッキー」という映画の話をしたんですが、(ボールを)準備してこられたときは本当に驚きました。チソブさんが準備したんでしょう?
ソ・ジソブ:はい、韓国で準備して持って行ったんですが、こうして使えるとは思いませんでした。
(街中を歩くムヒョク)
イPD:このシーンはメルボルン市から許可がおりなかったので、皆泥棒みたいにコソコソとしているんですね(笑)
(女性のハンバーガーを横取りして食べるムヒョク)
ソ・ジソブ:このハンバーガーは本当に美味しかったです。
(立ち上がり歩きながらハンバーガーを食べるムヒョクがふと振り返る)
イPD:私はこのカットではチソブさんがされるように、振り返るということは本来(台本には)なかったんです。振り返ったとき、カットにパッと力がみなぎって、とても良かったです。いつもはこんな人が歩いていたら何もないように通り過ぎる方ですが...(笑)。
【ムヒョク ブティックの前】
イPD:チヨンの服を買おうとする場面です。
イム・スジョン:優しい男性ですね。
(スカートを手にするムヒョク)
イム・スジョン:この場面は、NGを紹介する番組で良く紹介されていましたね。オッパ、見ましたか?
ソ・ジソブ:(笑)あ〜...ドラマでの初めての英語の台詞だったから、英語が大変だったんだ...それでNGになったんだ。
イPD:ヨジンさんは外国での生活をした経験があるそうで、英語が上手ですね。
ソ・ジソブ:ムヒョクがチヨンに裏切られ...ムヒョクにとってチヨンは恋人でもありましたが、ある面では母であり、そういう意味でもとても安らぐ相手だった。韓国語も教えてくれた人だった。
イム・スジョン:そのせいもあって余計に背信感が大きいでしょうね。
ソ・ジソブ:そうだね...
イム・スジョン:このドラマでムヒョクが常に可哀想な状況におかれていますよね。
【オープンカーに乗るユンとウンチェ】
イPD:ユンとウンチェがオーストラリアに来たシーンですね。
(運転手の男性の台詞の後、笑いがこみ上げるイPD)
イPD:海外ロケのときにお世話になった会社の社長さんです(笑)。
イム・スジョン:ハハハハ...
イPD:これも1カットが長い場面でしたが、風が気持ちよく、良い映像が取れましたね。
【ユンとミンジュの撮影シーン】
ソ・ジソブ:ああ、撮影スタッフが映っていますね。
イム・スジョン:ええ、実際の撮影スタッフがほとんど出てくださったんです。
イPD:この汽車に似た乗り物は(オーストラリアでは?)メルボルンにだけあるそうです。車とこうして併走しているそうです。
イム・スジョン:本当に綺麗ですね。また行きたいです。
イPD:撮影の始まりが外国だったでしょう?だからスタッフも演技者も一緒に食事をして、生活をともにしたことがチームワークの手助けになったようですね。
【メルボルンの街の歩道を歩くウンチェとユンに、ムヒョクの車が接近】
イム・スジョン:普通は男性が(笑)女性がこうして危険な目に遭えば助けようとするのに...。こんなウンチェが好きでしたね。
【ムヒョクが車を急停止させ、ドル紙幣を投げ捨てる】
イPD:多くの視聴者の皆さんが好きだというシーンのひとつです。ムヒョクがドル紙幣を捨てに行く...。このカットを撮りながら、雰囲気がとても気に入ったのを覚えています。
イム・スジョン:どんなことを思って撮影されたんですか?
イPD:そう、1分の中に、すでにしっかりと感情が現れているようですよ...
ソ・ジソブ:失敗しないようにしっかり金を投げ捨てなければとしか考えていませんでした(笑)
イム・スジョン:ハハハハ...
ソ・ジソブ:しっかりしないと、偽ものではなく本物のドル札だったので...
【ウンチェの傷の手当をするユン】
イPD:このシーンは、ウンチェとユンの感情がとてもよく表現できたと思います。
(ユンが乱暴な運転をした相手に苛立つ場面)
ソ・ジソブ:ここにいるぞ...
イム・スジョン:ここに来て捕まえてごらん!(笑)
イPD:メイクアップスタッフがずいぶんと苦労したと言っていました。ウンチェの傷が多いでしょう?
イム・スジョン:ウンチェはいつも怪我をしていて...でもこんな姿がとても可愛いと言われたこともあります。顔の傷だとか...(笑)
(ユンが"お前をおいてどこに行くって?"という場面)
イム・スジョン:こんなこと言いながら私を置いて行っちゃうのよ...(笑)。
(ユンから「結婚」という言葉が出る)
イム・スジョン:こうした一言に心が揺れるんです。
イPD:このウンチェの目の輝き、とてもいいですね。はじめのいくつかのシーンで登場人物の心情がよく表現できていたので、ドラマがスムーズに進みましたね。
(ユンが"Love me
tender"を歌う場面)
イPD:このドラマでの「布団の中」カットとして初めての登場ですが、私たちのドラマの中の特徴のひとつがこの「布団の中」カットですね...
イム・スジョン:ハハハ、「布団の中」カット...
ソ・ジソブ:私は布団の中での撮影がなかったのでわからないんですが、どう撮影したのか気になっていたんです。
イム・スジョン:ミンチェとも布団の中で話したりするんですよね...
(時計を見ながらウンチェが寝付いたか確かめるユン)
ソ・ジソブ:おお、優しいな〜。寝付いたか確かめてるのか(笑)。
イPD:これは駄目だという人もいましたよ。
イム・スジョン:誰がですか?
イPD:ユンが...
イム・スジョン:ドラマの人物たちはみんな駄目なところがあって、可哀想ですよね。
(ウンチェが布団をかぶったままのカット)
イPD:ここでは顔の表情がまったくわからないじゃないですか。でもこの雰囲気もいいですね。
【ウンチェが早朝にホテルから街に出る】
イPD:この雰囲気が個人的にとても好きなんです。早朝のシーンを夕方に撮影したんですよ。道に迷いさまようイメージが
個人的に気に入っていて、実は台本に書かれていたよりずっと長いカットを撮影したんです。このウンチェが着ている服や、靴など人気が出たようですね。
【ウンチェが車に乗った男性に声をかけられる】
ソ・ジソブ:ここにはムヒョクは乗っていませんよね。
イPD:そうです、この時こんなことがありました。撮影中なのに、実際のオーストラリアの老人男性がやってきて"乗っちゃ駄目だ、危険だ”と...
イム・スジョン:そうでした。おじいさんが"危険だ、乗ってはだめだ"と。
イPD:そう、撮影中なのに...
【ウンチェが車から降ろされる】
イPD:このときに本当に怪我をしたと聞きましたが...
イム・スジョン:はい。リアルに転ばないといけないと思って...
【怪我を負ったウンチェが街をさまよう】
イPD:この曲いいでしょう?(※注:日本版では他の曲に差し替え)映画で一度聴いたがあるんですが、ウンチェの気持ちを表したような曲ですね。かばんもなく
して...
イム・スジョン:ええ、道もわからなくて。
(子供がアイスクリームを食べる様子を見るウンチェ)
イム・スジョン:食べたくて...ハハハ...
イPD:このスチールカットの編集がいいですね。編集者が頑張ってくれました。
【ムヒョクが肩を落としてふらふらと歩く後姿】
イPD:さあ、いよいよ、ムヒョクとウンチェが出会う場面。
ソ・ジソブ:初めての出会い...
イPD:(ムヒョクの手のひらの小銭を見て)オーストラリアドルは大きいね。
(日本語に続き中国語を話すムヒョクに一同爆笑)
ソ・ジソブ:今でもこれでいいのかわかりません!誰にも確認できなかったし、正しいのかどうか...
(もしかして韓国人か?の場面)
イPD:ああ、このカットですね...
イム・スジョン:ハハハ、ピョ〜ンと...
ソ・ジソブ:(助かったとうれしくて飛び跳ねるウンチェに)ここにウンチェの全てが表現できているように感じます
。
イム・スジョン:本当にうれしかったんだと思います。
イPD:でもついていったらこんな場所で...
イム・スジョン:でもウンチェはどんな場所かもわからないじゃないですか。美味しそうに食べて...
(ウンチェがムヒョクの前でビールを飲み干す)
イム・スジョン:
このときからウンチェは大酒飲みでした...(笑)。そんなに不思議でしたか?あんなに不思議そうな眼差しで..
イPD:すごく卑劣な奴なのに、チソブさんが演じるからすごくカッコいいんですよね。
キャラクターをよく表現できなかったのかなぁ...
イム・スジョン:
もっと卑劣にしなければならなかったんですね(笑)。ああ、とこれで先ほどウンチェの、たとえばこのシーンでも手だけが...監督はこうして手や足など、一部分を撮影されるじゃないですか、このドラマで。この後ムヒョクとウンチェが逃げるシーンで手を握っている時のカットや、そんなシーンが個人的にとても気に入っています。
イPD:演技者によっては顔のアップが多いほうがいいと言う俳優も多いのですが...私は"イメージ"と、"音"がとても重要だと思うんです。そして演技というのは表情で見せすぎるのではなく、本当に良い表情をパッと見せるのが大切だと思うんです。
ソ・ジソブ:さっきみたいにムヒョクがウンチェをパッと連れていく...
イPD&イム・スジョン:ハハハハ
イPD:私はタバコが吸えないので、キャラクターに吸わせようとしたんですが、チソブさんが"くわえるだけでいきましょう"と仰ったので、このカットに
なりました...
【ウンチェを置き去りにしたムヒョクが街を歩く後姿】
ソ・ジソブ:監督のお気に入りの後姿...
イPD&イム・スジョン:ハハハハ
イPD:このカット、すごくカッコいいですね。撮影監督も良く撮ってくれましたね。人物を...
イム・スジョン:ムヒョクを感じさせる後姿...ここにもありますね(笑)
ソ・ジソブ:後姿は常にあるよね
【ウンチェの荷物を散らかす男性ら】
ソ・ジソブ:私の友達です...
イPD:撮影監督はこのシーンはいい雰囲気だと話していました。
【クラブのダンサーが踊るシーン】
イPD:ここはオーストラリアにの店の実際の踊り子さんたちで、そのせいかもっとリアルなカットもあったんですが...
ソ・ジソブ:実際のダンサーの方々だと...
イPD:ええ、実際のダンサーの方々なんです。ムヒョクを表現するための比喩のひとつだったんですが、嫌悪感を持つ視聴者の方もいらしたかもしれません。
(100万ドル!とムヒョクが叫ぶ)
イPD:おお〜。ウンチェにはありがたいですね。
イム・スジョン:とってもありがたいです(笑)
【ウンチェの手を握り店を出るムヒョク】
イPD:ムヒョクのテーマ...(劇中の音楽)
イム・スジョン:このテーマを聴くたびいつも心が騒ぎます。実際にムヒョクがウンチェの後についてきているような、ムヒョクの心を感じるじゃないですか、このテーマから。ああ、このとき本当につらかった...
ソ・ジソブ:思ったよりスジョンさんが足が速かったです。僕も速かったはずなのに...
イPD:ポスター撮影した場所ですね。
イム・スジョン:はい...でもこのとき本当に苦労しました...
イPD:ごめんね...
イム・スジョン:ハハハ
イPD:"オッパ"とは、あまり呼べませんでしたね、ウンチェは。
イム・スジョン:ここでたったの一度だけです(笑)
【ムヒョクの後をおびえながらついて歩くウンチェ】
イPD:このイメージがずっと頭に浮かんでいました。ムヒョクが前を歩き、ウンチェがついて歩く...
イム・スジョン:オーストラリアだけでなく、韓国でもさまざまな場面でウンチェはいつもムヒョクの後ろをチョロチョロとついて歩くじゃないですか。
【ユン、ミンジュとデート】
【夜 埠頭に向かうムヒョクとウンチェ】
イPD:ムヒョクと初めて夜を過ごした場面へ...寒かったでしょう?
イム・スジョン.ソ・ジソブ:はい...
イム・スジョン:ものすごく寒かったです。ね?
ソ・ジソブ:うん。ムヒョクがよく来て眠る場所。
イム・スジョン:ああ、ところでですね(笑)、ムヒョクは家があるじゃないですか。考えてみれば家があるのに...どうしてですか?
イPD:そうです、実は家もあるんですが...ウンチェがムヒョクが帰る家もないと思って...
イム・スジョン:ああ、このときは家に帰りたくなかったんでしょうね...チヨンとともに暮らした家には...
(家はないの?というウンチェの言葉に)
ソ・ジソブ:あるさ!
イPD:ハハハ...(寒そうに震えるウンチェの姿に)寒かっただろうね
ソ・ジソブ:撮影していたら朝になった日だったと...この場面は。
イム・スジョン:皆さん寒さで苦労したと思います。でも重要なシーンだともいえますね。
イPD:この遠くからやってくる男性たちはオーストラリアでも役者さんなので、とてもリアルでしたね。
ソ・ジソブ:おお、本当にリアルですね(笑)
(ムヒョクに語りかける男性ら)
イム・スジョン:このとき実は撮影現場で、チソブオッパも怖いと言っていたんですよ(笑)
【ムヒョクがウンチェを抱きしめて眠る】
ソ・ジソブ:こうしてみると台詞が本当に少ないですね...
【海から助け出されたユン、毛布をかけてもらう】
イム・スジョン:ユン、可愛いですね(笑)
【ムヒョクの腕の中、すすり泣くウンチェ】
イム・スジョン:難しかったシーンですね...。ユンに対する感情を表現しなければならなくて...
【夜が明け、日が昇りはじめる埠頭でムヒョクが一人座る場面】
イPD:これは本当の夜明けで、夜通し撮影したシーンですね。
イム・スジョン:とても素敵な場面ができましたね。
イPD:少しずつ朝の光がさしてきます...。先ほどスジョンさんが手や足などの話をされましたが、私はどんなドラマでもイメージがとても大切だと、台詞や表情も大切なんですが、ある瞬間、記憶に残るものがあると思うんです。これは自然な状況ではないかもしれませんが、記憶に残りますね。
イム・スジョン:このときは本当に夜を明かして、朝に撮影しましたよね。ハハハ...
(ムヒョクの残したメモ)
ソ・ジソブ:誰が書いたんだ...このメモは...
イPD:ハハハ
【ムヒョクが家に戻る】
イPD:ムヒョクが家に戻りました。この建物での撮影はとても上手くいきましたね。伝わる感情も良くて、こんなイメージが若干悲壮感があり...
ソ・ジソブ:これまで撮影場所が若干危険な場所だったので....
イム・スジョン:危険な雰囲気の方々も多かったですし...
【ムヒョクの回想〜ムヒョクのヒゲをそるチヨン】
イム・スジョン:このシーンは良かったですね
ソ・ジソブ:怖かったよ(笑)
イPD:このとき、チヨンに(クリームを)つけて、逃げ出すように走るのは、チソブさんのアイディアでした。
イム・スジョン:こうして幸せな時間もあったことで、一人残されるムヒョクがより悲しく見えましたね。
(ムヒョクが冷蔵庫からキムチを取り出す)
イム・スジョン:ここでは一人でご飯を食べるだけなのに、キムチをかきまぜているだけなのに、涙が溢れました。
イPD:1度だけじゃなく、カツカツと何度もかき混ぜる...
イム・スジョン:ふふふ...
【ジェイソンの家】
イPD:この日は風が強くて大変でした。
イム・スジョン:私は撮影がなかったので現場には行きませんでした。
イPD:でも食事をしに来たでしょう?
イム・スジョン:ははは、食事のために行きましたね(笑)。とても気になっていた部分でもありました、後で放送されたのを見て"ああ”と。
イPD:本当はもっとこうしたいという欲もあったのですが、1日で撮影しなければならなかったんです。ですからこの場面(チヨンが着替えをする建物の中)は韓国で撮影したものです。韓国だとわからないでしょう?
ソ・ジソブ:実はこのときまでムヒョクのキャラクターを確実に掴めていなくて、だから
この場面では(演技が)不自然だったような気がして、台詞もそうですが...
イPD:いやぁ、問題ないけれどね...(笑)
。こうして意地を張る場面も、直接的な感じがとてもいいと思いますよ。
ソ・ジソブ:もちろん、台詞の一つ一つには、しっかりと描かれていましたので...。
イPD:
ウンチェとムヒョクの愛に目を向けてみても、そんなスタイルですよね。
(ムヒョクがカーテン越しにチヨンを見つめる場面)
イPD:この表情、とてもいいですよ。
(チヨンの手を引いたムヒョクが外へ)
イPD:
さあ、ここからオーストラリアです(笑)
ソ・ジソブ:1日で撮影を終えなければならなかったんですよね。
イPD:
無事に取れました。演技が良かったお陰です
【助手席にチヨンを乗せ車を走らせるムヒョク】
ソ・ジソブ:オーストラリアでは運転席が右側ですよね。初めて運転したときは緊張しましたが、実際運転してみると楽でした。
イPD:この場面も当初ヘリコプターで撮影したかったのですが、制作費が...
ソ・ジソブ:ああ、費用の問題ですね?
イPD:演技者の演技力にかかっていました。
イPD:ムヒョクとしては、捨てられることが本当につらいことだったようですね。
ソ・ジソブ:先ほど仰られていましたが、ムヒョクは裏切られたというよりも、捨てられたと考えてしまい、幼い頃両親に捨てられ、オーストラリアに養子入りしながらまた捨てられ、そしてまた捨てられ...捨てられるというのが、死ぬより嫌だったんでしょう、ムヒョクは。
【ウンチェ 空港】
場面が一転し、一同ウンチェのあどけない表情に笑いがこみ上げる
イPD:すごく可愛いですね(笑)。
イム・スジョン:(ムヒョクの書いたメモを開くウンチェ)このときまではウンチェはこの縁が自分の運命にとってこんなにも大きな出来事になるとは思いもしなかったでしょうね。
【ジェイソンの元へ戻るチヨン】
イPD:雨が降る中、ムヒョクがチヨンを送り届けるシーンです。ムヒョクは、また戻ったんですね?
ソ・ジソブ:ムヒョクがチヨンをもう一度見つめた場面があるでしょう?そのとき、チヨンの本心を悟り、また戻らなくてはと...
イム・スジョン:それでも普通の男性はこんな状況はつらすぎるはずですよ。
ソ・ジソブ:今のところこんな状況になったことはないので...
イム・スジョン:ハハハ
イPD:優しいですよね。だからチヨンを助けようとして銃で撃たれてしまうでしょ
う?
(銃声が響きわたる)
イPD:ついに...
ソ・ジソブ:ムヒョクの頭に...銃弾が...
イム・スジョン:かわいそうな人ですね...
ソ・ジソブ:この場面は今見ても悲しいです
イム・スジョン:うん...
イPD:はい、ここで一部が終了しました。