Forever love
韓国ドラマ"ごめん、愛してる" 
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ディレクターズカットDVD(韓国版)

やっぱりオリジナル版!リージョンALL、英語字幕付

 
 

ごめん、愛してる 第14話
 



따뜻하지?
タトゥッタジ

내 심장 뛰는 거 느껴지지?
ネー シムジャン ティヌン ゴ  ヌッキョジジ

나 여기 있어... 지금 니 옆에 있어.
ナ ヨギ イッソ  チグム ニ ヨッペ イッソ
 

あたたかいだろう?

俺の心臓が動いてるの、感じるだろう?

俺はここにいる... 今、お前のそばにいるよ

 



−俺が...お前の兄だから...お前は俺の弟で、俺はお前の兄だからだよ...

−どういうことだ?

−俺が、お前の兄だって...お前と同じ母親が、同じ世の中に産み落としたお前の兄なんだよ、俺が...

衝撃を受けたまま、ムヒョクから目をそらすこともできずに立ちつくすユン。

−俺たちに違いがあるとすれば、俺と俺の双子の姉さんは捨てられたということだな...ゴミみたいに...。だから甘ったれてないで帰れ。お前の甘えに付き合うのはもう疲れたよ...

呆然としたままのユンを置いて、ムヒョクはソギョンとカルチの待つ部屋へと戻るが、ユンは耐えられずにムヒョクのいる部屋に入ってきてしまう。 カルチとソギョンがはしゃぐ中、ユンの気配を感じながらも背を向け続けるムヒョク。

−何の話だ?兄さんと姉さんがうちの母さんが産んで捨てたって...その話を信じろと?兄さんが何の話をしてるのか、ちっとも分からない!

ムヒョクはユンには答えず、カルチとソギョンに語りかける。

−カルチ。お客さんが来たんだ、茶を一杯用意してくれるか?

−はい!

−姉さん、姉さんもカルチと一緒に行ってくれ。

−はい!

二人が部屋を出ると、ユンはムヒョクの傍に座り込む。

−一体どうなってる?そんな話があるか?

−俺は...あと少ししか生きられないんだぞ。まともな話をしたって短い時間なのに、まともじゃない話までして、時間を浪費したいと思うのか?お前なら...

−信じない!

−信じるな、それなら。

−兄さん!

−信じたくないなら、信じるな!

−どうして隠してたんだ、今まで..."俺があんたの息子だ、あんたが捨てたあんたの息子だ!"と正直に言うべきなのに、なぜ隠した?

−...捨てられることが、どんなことか分かるか?捨てられることは...それで終わりだって話だ。ふたたび戻ってみても、絶対に歓迎されはしない...死ぬまで姿を見せないことが身のためだ、そういう意味だ...。俺たちはお前みたいに、立派に成長していないからな...。一人は、いつ死ぬかもわからないごろつきの養子、もう一人は世の中天地の区別もできない間抜け...俺たちにも羞恥心はあるし、自尊心だってあるんだよ!

−信じられない...あり得ない!兄さんが俺の母さんの息子だって?どうやってそれを信じろと?信じない!信じられないよ!

−信じるのが嫌なら信じるな!!

ムヒョクのすさまじい怒りに圧倒されたユンは、じっと黙りこむ。

−...信じるのが嫌なら信じなくていい。俺だって、あの女が俺の母親だと言う事は信じることに、残りの人生の全てを費やしたよ。

−それで...恥ずかしいと言いながら、また現れた理由は何だ?

−...復讐してやるためさ。このまま死にゆくのはあまりにも無念で...復讐してやろうとな。ああ、死ぬ前に電話しなきゃな。“母さん、実は俺は母さんが捨てたあの息子です。母さんの立派な息子のために、俺が死にます。母さんの宝石のような息子を助けるために、ゴミみたいな息子が死にます。ユンのために流す涙の100万分の1でも、俺のために流してくれますか?母さん。では行きます...”

泣きながら部屋を飛び出したユンの後を追う事もせず、ムヒョクは一人碁石をはじき続ける。部屋に戻ったソギョンに、ユンは俺たちの弟だと伝えるムヒョクは、さらにカルチに問いかける。

−チェ・ユン兄さんが...いや、チェ・ユンおじさんカッコいいか?俺の方がカッコいいか?チェ・ユンがカッコいいか、俺がカッコいいか...

困惑して黙りこむカルチ。

−こら、嘘の一つもつけないのか?大人になって社会生活を始めたら大変だな、うちのカルチは!

しばらくして、買い物に出たカルチが家へと向かう階段を上っていくと、ウンチェがとぼとぼと歩いていることに気が付く。

−ウンチェお姉さん!ウンチェお姉さんでしょう?ウンチェお姉さん!ウンチェお姉さん!

−カルチ...あなたがどうしてここにいるの?

−ここは僕の家だもん!

驚いた様子で周囲を見回すウンチェに手を差し伸べるカルチ。

−入ろうお姉さん。おじさんとママも中にいるよ!

慌ててカルチからパッと手を離し、いつの間にかムヒョクのいる場所へと足が向いていたことに戸惑うウンチェ。

−あのね...お姉さんね、家に帰ろうとしたのに、間違えちゃったの。

−うちに来たんじゃないの?

−違うの、あなたの家に行こうとしたんじゃないのよ。違うのよ、カルチ...あなたの家に行くところじゃないわ、ごめんね。

部屋に戻ったカルチは、ウンチェの様子がおかしかったとムヒョクとソギョンに話す。

−ウンチェ姉さんがどうしたって?それで?ウンチェ姉さんがどうした!ウンチェ...どうした?

−ウンチェ姉さんが変だったよ...

−ウンチェを見たのか?

−はい、少し前に家の前で見ました。

−家の前にいるのか?

−いいえ、家に来るために来たんじゃないって言って、お姉さんの家に帰ろうとしたら道を間違えたって。

ムヒョクはコートを片手に部屋から出るとウンチェの後を追い、夜道を走りだす。

−ウンチェ!ウンチェ!ウンチェ!

ウンチェはムヒョクへの恋しさが募り、ムヒョクの幻を見続けていたのだった。横断歩道で人にぶつかり、倒れてしまったウンチェの脳裏に、ムヒョクと過ごした幸せな時間が蘇る。ふと自分を取り戻し、夜の道を一人歩き出そうとしたウンチェを、ムヒョクが突然抱きしめると、大きな胸でウンチェを包み込む。

−あ〜寒い!空から雪がしんしんと降ってくればいいのにな。だろう?

ムヒョクの声、温もり、全てが心から離れないウンチェには、どこへ行ってもムヒョクの姿が見えてしまう。幻想と現実との区別がつかなくなるほどに、ウンチェの心は憔悴していた。

一方、全てを知ったユンは、母オ・ドゥリの顔を直視することができず、自分一人に全てを懸けている母親の姿が余計にユンを苦しめる。

−ムヒョク兄さんの心臓をもらって僕が助かったら、母さんは幸せになれると思う?これから何もしないでくれ...何もしないでくれ...お願いだ、母さん。
 

その頃、徐々に死の影が忍び寄ることを感じていたムヒョクは、姉ソギョンとカルチを心配し、カルチの父親は誰だと問いかけるが、ソギョンには全く理解できない。

−姉さんもいい人に出会って結婚しなきゃな...姉さんがいい人と結婚するのを見届けてから行かなきゃならないのに...

−私、おじさんと結婚するの。

−母さん...

−本当よ、私おじさんと結婚する!

−兄弟姉妹は結婚なんかできないんだよ、姉さん!

−どうして?

−だめなものはだめなんだ!

二人の会話を聞いていたカルチが“前にも僕がだめだと言ったじゃない。どうしていつもそうなの?”と口を挟む。どうして?と問いかけるソギョンにムヒョクがとうとう大きな声を張り上げる。

−どうして弟と結婚するなんて言う!バカ!いままで何してきた?カルチも分かるのに!お前にどうして分からない!

ソギョンの肩を強く掴むムヒョク。

−いつまでそうやって生きるつもりだ?カルチに恥ずかしくないのか?すまないとも思わないのか?しっかり聞け!一度教えてもらったことは、無条件で頭に記憶しろって話だよ!

泣きだしてしまったソギョンを、カルチが庇い、“分からなければ何度も教えてあげればいいいって前におじさんが言ったじゃない!”と大きな声で反発すると、泣いているソギョンを慰める。そこへオ・ドゥリがたくさんの贈り物を持って姿を見せる。

−おばさん!

ソギョンが泣きながらオ・ドゥリの胸に飛び込む様子に、ムヒョクは言葉を失う。

−どうして泣いてるの?何があったの?どうしたの?うん?

−おじさんが...私にバカって怒鳴るの...

−お姉さんが何をしたか分からないけれど、姉さんにこんなことだめよ、そうでしょう?お姉さんは病気なのよ、ね?

−持って帰れ...持って帰れよ、今すぐに!

−Mr.チャ、何か誤解があるようだけれど、私がここに来たのは...

−こんなことしなくても、(心臓を)あげると言っただろう!こんなものを持って来て、ペコペコ頭を下げなくても、俺が死ねば全部やるって言っただろう!

−Mr.チャ...どうして人をそれほど誤解してるの?私は本当に純粋に...

−出ていけ...すぐに出ていけ!これを持って、いますぐここから出ていけ!出ていけ!

大声を張り上げるムヒョクに、今度はソギョンが厳しい表情で声を張り上げる。

−お前が出て行きなさい!どうしてこんなに綺麗なおばさんに大声張り上げるのよ、このヤクザ!出てけって言うならあんたが出ていけ、バカ!ここがお前の家?ここは私の家よ!出て行くならあんたが出て行きなさい!

深く傷ついたムヒョクは、目に涙を浮かべて家を飛び出していく。通りをぼんやりと歩きながら、携帯電話の着信に気が付く。電話に出たムヒョクは、黙ったままの相手はウンチェだとすぐに察する。

−トルティンア!お前トルティンイだろう?ウンチェ...ウンチェだろ?元気か?具合は悪くないか?

愛しいムヒョクの声を聞きながら、ウンチェは一言も話せないまま、涙を浮かべる。

−俺も...おじさんも...すごくすごく健康で、元気に過ごしてる。本当に...具合悪くないのか?

ウンチェが何も言わずに電話を切ったことで心配が募ったムヒョクは、ウンチェのいる病院へと走りだすが、自分にしてあげられることはないと実感し、うなだれたまま病院の前で引き返す。

ウンチェをそっと見守っていたユンが、彼女の様子に異変を感じて声をかけると、いないはずのムヒョクの姿を探していることを知り、激しいショックを受ける。ウンチェの姉と妹に電話で確認したユンは、ウンチェの心の中にいるムヒョクの存在の大きさを改めて知ることになる。

その夜、家に帰りついたムヒョクは、オ・ドゥリが嬉しそうに家の門から出てくるのを目にして慌てて姿を隠す。ソギョンとカルチに癒され、足取りも軽やかに坂道を下るオ・ドゥリの姿を、ムヒョクは冷やかな眼差しで見送る。

ウンチェの心が離れれば離れるほど、ウンチェへの執着心が強くなるユンは、ウンチェを抱きしめてムヒョクだけはダメだと話すと、その夜ムヒョクに電話をする。

−俺の言ったこと、覚えてる?兄さん?自分の好きな女のために何もしてあげられないとき、自分から諦めると...それが男だと思ってた。ウンチェのために電話した。ウンチェがおかしくなってるんだ...。冗談じゃなく、本当に...ウンチェがおかしくなってる...。俺たちが、いや、兄さんと俺があんなふうにしたんだ。俺たちが、ウンチェをおかしくしてる...。俺もウンチェの手を離してやるから、兄さんももう、ウンチェの手を離してくれるか?兄さんがウンチェにしてあげられることは、傷つけることだけじゃないか...兄さんもウンチェの手を離してくれ...

−嫌だ!

電話を切ったムヒョクはウンチェの元へと急ぐ。その頃、朦朧とした状態で運転していたウンチェは 急ブレーキを踏んでしまい、後続の車に追突され、相手の車の男性を怒らせてしまう。

−申し訳ありません...申し訳ありません...

相手が若い女性だと知ると、突然大きな態度に出た相手の男性が、ウンチェに乱暴に 振る舞う。そこへ、タクシーを拾う事ができずに急いで走ってきたムヒョクが現れ、咄嗟に男性の手を掴む。

−誰にむやみに触ってる?手首を折られたいか?


ムヒョクはウンチェの車を運転し、売店に向かうと、温かい牛乳を手に助手席で待つウンチェの元へ戻る。

−温かいのを買ってきたぞ。飲めよ...飲めって。

ムヒョクに促されながらも飲み物を手にじっとうつむいたままのウンチェ。

−お前全く!おじさんの顔、見ないつもりなのか?

−目覚めそうで...夢から目覚めそうで...それがすごく怖くてこうしてるのよ...

−夢じゃない、ウンチェ...

−だまされないわ。いつも夢じゃない、夢じゃない...って、それでおじさんの顔を見て、おじさんの手を握ると...いつも 私に背を向けるの。ウンチェ、起きろ...夢だ、起きろ...

−夢じゃないって

−ユンが私をどうかしてるって言うのよ。今、私は壊れてるって。そうみたい...そうみたいだわ...。だめなのに...いくらおじさんの顔を見るのが嬉しくても、まだ父さんも母さんも生きてるのに、私が 壊れたらだめなのに...

ウンチェの手を優しく握りしめると、自分の頬に触れさせるムヒョク。

−あたたかいだろ?

ウンチェの手を頬から離すと、自分の胸にウンチェの手をあてるムヒョク。

−俺の心臓が動いているの、感じるだろ?

ムヒョクの顔を見つめるウンチェ。

−俺はここにいる...今お前のそばにいるよ。

ウンチェはムヒョクの顔にゆっくりと手を伸ばし、ムヒョクの顔に触れながら温もりを感じ取ると、ムヒョクの胸に顔をうずめる。強く抱きしめ合いながらも、二人の胸の中は切なさで張り裂けそうになっていた。

ウンチェの心が不安定なことを実感したムヒョクは、ウンチェを常に見守りながら、彼女が困る度に救いの手を伸ばす。そんなムヒョクの姿に徐々に心が安定し始めるウンチェだった。ムヒョクはウンチェの笑顔を見て安心すると、家に向かう坂道でカルチの姿を見つけて駆け寄る。

−母さんを怒鳴ったことでまだ怒ってるのか?おじさんな、時間がないんだ。時間さえあれば、10回でも20回でも100回でも教えてやるのに...でもおじさんにはそんな時間はないんだ。お前の母さんに、10回でも100回でも教えてやる時間がない!

−どうして時間がないの?1日は24時間なのに、どうして時間がないの?

−ああ、寒くてダメだ!このままだとパン食べながら凍っちまう。後でな!

ウンチェの代わりに路上生活者の男性にコートを譲ったムヒョクは、半袖のまま歩いていたため寒さのあまり坂道を駆け出す。ムヒョクがトイレで吐くのを見てしまっていたカルチは、ムヒョクのこの言葉に不安が募る。ミン老人に不安な気持ちを打ち明けるカルチ。

−おじさん、死んでしまうのかもしれない...

−何の話をしてる?

−昨日、チェ・ユンのお母さんが来たときに、自分が死んだら全部やるからって大きな声を出してたの。母さんにも、時間がないって、時間がないから何度も教えてあげられないって言うの。おじさんが死んだらどうしよう、おじいさん...

泣きだしてしまうカルチに“そんなはずはない、心配するな”と声をかけたミン老人は、ふと表情を曇らせる。

その夜、トイレで気を失っているムヒョクをカルチが発見する。

−おじさん!しっかりして!おじさん!

その頃、ユンの入院する病院の前で、オ・ドゥリがウンチェの父にムヒョクに対する感情の変化を告白していた。

−うちのユン、ムヒョクをそんなに好きなのかしら?そのせいなのかしら、私もなぜかムヒョクがだんだんと好きになってきた。見れば見るほど、会えば会うほどに、彼が...彼の家族に、情が沸くの。ずいぶん前から知っていた人みたいに情が沸くの...

ちょうどその時、倒れたムヒョクを乗せた救急車が病院へと到着する。カルチから連絡を受けたウンチェは、ムヒョクの病室へ駆けつけ、意を決して病室のドアを開く。

ムヒョクの状態を知ったオ・ドゥリは、暗い表情でユンの病室へ向かう。

−ムヒョクが倒れたの...。状態が悪いみたい。医師の話だと、長くても数週間だそうよ...

深夜になり、ようやく意識を取り戻したムヒョクは、ベッドの脇で疲れきって眠るウンチェに気が付き体を起こす。ムヒョクは、最も悲しませたくないウンチェが、ムヒョク失うことを恐れるあまり、不安定になっていることに胸が引き裂かれそうになり、彼女から遠ざかることを決意し、涙を流してウンチェを見つめる。静かに点滴の針を外し、眠るウンチェにコートをかけると、自分の悲しみを全て胸に秘めたまま病室を後にする。ふらふらとした足取りで裸足のまま外に出るムヒョクは、歩き続けることが難しくなり、ミンジュに連絡をとる。

病室でふと目を覚ましたウンチェは、ムヒョクの姿が見えないことに気付くと、急いで外に駆け出す。病院前の路上に座り込み、病院の衣服をつけたまま震えているムヒョクを見つけたウンチェだったが、交通量の多さに阻まれ、ミンジュの車に乗り込むムヒョクをそのまま見送ることになってしまう。

−連れて行ってくれ...ソウルから一番遠いところへ...ここから一番遠いところへ...連れて行ってくれ...頼む!

−おじさん!おじさん!

ウンチェがムヒョクを呼ぶ声は、行き交う車の音にかき消されてしまう。

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