Forever love
韓国ドラマ"ごめん、愛してる" 
あらすじ紹介 あらすじトップへ

ディレクターズカットDVD(韓国版)

やっぱりオリジナル版!リージョンALL、英語字幕付

 
 

미안하다... 사랑한다..

 第16話(最終話)
 



어머니... 다음 세상에서도 꼭 어머니의 아들로 태어나겠습니다.
オモニ   タウム セーサンエソド  コッ オモニエ アドゥルロ テオナゲッスムニダ  

그땐... 꼭 어머니의 자랑스럽고 착한 아들이 뒬께요
クッテン  コッ オモニエ チャランスロプコ チャッカン アドリ デルケヨ

사랑합니다 어머니..
サランハムニダ オモニ


母さん...来世でも必ず母さんの息子として生まれてきます

その時は...必ず母さんの自慢の優しい息子になります

愛しています、お母さん...

 



沈みがちなカルチとソギョンをよそに、ムヒョクはあえて明るく振る舞っていた。テレビに映し出されるソギョンの大好きな「クレヨンしんちゃん」を見て笑い声をあげるムヒョク。

−あ〜、本当に笑える奴!ああ、腹が痛い...おかしくて死にそう!

二人が自分の声に全く反応せず、暗く落ち込む様子に"戻るべきではなかった"との想いが湧き上がるムヒョク。

−ああ、笑いすぎて喉乾いた。水飲んで来ようっと...

外に出たムヒョクに、ミン老人がユンの婚約発表の記事について語りかけると、親も子も利己的だなと悪態をつき、さらにオ・ドゥリの過去についての暴露本を出版する 予定だとムヒョクに打ち明ける。韓国に自分が戻ったことで、傷つく人が多いと感じたムヒョクだったが、なすすべもなく自責の念に苦しむ。

−どのみちゴミみたいに捨てられた奴は、ただゴミのように生きて行き...ゴミのように静かに...消えなきゃならなかった...

その頃、ウンチェはムヒョクに会いたい一心で坂道を上っていた。ウンチェがムヒョクの家の前に着くと、オーストラリアからムヒョクに会うために韓国にやってきたチヨンが姿を現す。

−ムヒョク!ムヒョク...私よ、私よ、チヨン。

懐かしい声の方へと視線を移したムヒョクの前に、かつての恋人チヨンが立っていた。ムヒョクの弱々しい姿を見て涙を浮かべ、ムヒョクを抱き寄せ涙を流すチヨン。

−ムヒョク...もしかしてあなたが死んでしまったんじゃないかと、いつも不安だったわ。

手を伸ばし、チヨンの頬を伝う涙をふくムヒョク。

−私、ジェイソンと別れたの。私、オーストラリアの土地ほどのドルを積まれても、かけがえのない愛があることに気付いたと言ったわ。私が間違っていた...。行こうムヒョク。ドイツにジェイソンの知る有名なドクターがいるの、私があなたのこと話したら、手術をしてみようって...何とか助ける方法を探してみると仰ったの!試してみよう、私たち。できることがある限り、やてみよう、ムヒョク。ね?

ムヒョクの家の門の前で待ち続けていたウンチェの前に、ムヒョクとチヨンが現れる。ムヒョクの腕に手をまわす女性をじっと見つめるウンチェ。

−誰?知ってる人なの?

チヨンに問いかけられたムヒョクは、チヨンには答えず、ウンチェに問いかける。

−いつから来てた?家に帰れ...寒いだろ...帰れ...

返事もできずに立ちつくすウンチェは、ムヒョクとチヨンが歩いていく後ろ姿を見送りながら涙を浮かべるが、その場を離れることもできずに またムヒョクの帰りを待ち続ける。その頃、ウンチェへの執着が振り払えないユンは、姿の見えないウンチェを心配して携帯電話を鳴らす。

−うん、ユンね...

−どこにいる?

−ムヒョクおじさんの家の前...

−そこに...何しに行った?

−話をしようと思って...ムヒョクおじさんと、話があるのよ...

−ムヒョク兄さんに会えたのか?

−うん、会った...

−ウンチェ...そうだ、それなら話をちゃんとしておいで。後で会おうな

−うん...

チヨンに連れられホテルの一室でドイツへの出発を待っていたムヒョクは、呆然としたままチヨンの膝枕で彼女の歌う子守唄の声に耳を傾けていると、突然ウンチェの声が 脳裏に浮かび、我に返ったように突然起き上がると、引き止めるチヨンの声も耳に届かない様子で部屋を飛び出す。家に戻ったムヒョクは、ウンチェがいるはずの場所にいないことに気が付き、肩を落として門を開く。重い足取りで家に入ろうと顔を上げたムヒョクの前に、ウンチェの姿があった。互いを見つめ合いながらも、言葉が出てこないウンチェとムヒョクは、日が落ち、夜が来ても、じっと隣に座ったまま時を過ごす。

静寂を破るよう、ウンチェの携帯電話が鳴る。

−うん、ユン...

−どこにいる?

−ムヒョクおじさんの家の前...

−話はまだ終わらないの?

−うん、まだ終わらないのよ、話が。話したいこともあるし、聞きたいこともあるし...そう、まだ終わってないわ。うん、そう...


別れを惜しみながら、並んで座る二人を包み込むように、真っ白な雪が空からしんしんと舞い降り始める。長い時間ムヒョクの隣に座っていたウンチェは、すっと立ち上がると、ムヒョクに何も言葉をかけ ず、門を出ていく。ぼんやりと歩き続けるウンチェの後をついてきていたムヒョクは、地下へ向かう階段の途中でウンチェの腕を掴み、引き止める。黙ってウンチェを見つめるムヒョクに、ウンチェが切りだす。

−私...明日も来るわ。明後日もくるし、その次の日も、その次の日も来るわ。おじさんに会うのが嫌になるまで...ああ、もう会わなくてもいいと、嫌になる日までずっとずっと来るわ。だから、おじさんの都合で私に帰れとかやめろとか遮ろうなんて考えないで。ユンが来いと言えば行き、おじさんが帰れと言えば帰り、あなたたちが望むとおりに振り回されたりしないわよ!私も...望むことがあって、手に入れたいものもあって、したいこともあって、耐えても耐えても、耐えられないものがあるの!知ってる?あなたたちと同じ感情を持つ人間なのよ、私も...。知らなかったでしょう?私が、あなたたちと同じ人間だってこと!

涙を浮かべてじっとウンチェを見つめるムヒョク。

−愛しています...愛しています...愛してる...愛してます、愛してる、おじさん!愛してる...愛してる、愛してる...愛してる!

ムヒョクは、ウンチェの悲痛な叫びにわが身を切り裂かれ るような痛みを感じながら、抱きしめもせず、突き放しもせず、ウンチェを哀しい眼差しで見つめ続ける。

−愛してる!愛してる!愛してるの...愛してる、おじさん...愛してます、愛してます...おじさん...

立ちすくむムヒョクの前で、ウンチェは全身の力が抜けたように座り込んでしまう。

−愛しています...愛しています...愛してる

愛する人を悲しませていることの罪の重さに苦しむあまり、なにひとつウンチェに言葉をかけられないまま、気を失うように眠ってしまったウンチェを負ぶい、雪の降る街を歩きだすムヒョク。

−戻るべきじゃなかった...どのみちゴミみたいに捨てられた奴は、ただゴミみたいに生きて行き、ゴミのように静かに消えるべきだった...

ウンチェの家の前にたどり着いたムヒョクは、後ろに立つウンチェの父に気付くと、深々と会釈をする。

−もう二度と現れません。死ぬまで絶対に二度とウンチェの前に現れることはありません。ウンチェをお願いします...

雪の中、一人で家に戻ったムヒョクの前に、うなだれるユンの姿があった。

−チェ・ユン...ウンチェ、帰ったぞ。家に帰ったぞ、ウンチェ。

−ウンチェのために来たんじゃなく、兄さんに会いに来た。考えてみたら二人で酒も飲んだことないよな...

ムヒョクはユンの持ってきた焼酎の瓶を空にすると、中に水を入れて部屋に持っていく。ソギョンとカルチに布団をかけているユンの姿を見て 戸惑うムヒョク。

−お前どうしてそんなに優しい?

−僕は元々優しい奴なんだ。兄さんが俺に構わないでいてくれたら、俺は優しい奴だったんだ。兄さんが構わないでさえいてくれたら、僕がウンチェをこんなにも愛してること、死ぬまでわからなかっただろうな...。ウンチェと兄さん、兄さんとウンチェ、こんなに想い合ってる二人を、仲を引き裂いて、つらくさせることもなかったし、兄さんがかけた罠に、兄さんが嵌ったんだ、分かるか?

−分かってる

焼酎の瓶に水を入れたものをユンに差し出すムヒョク。外から差しこむ明かりがユンの顔を照らし、隣に座るムヒョクは暗闇の中で水を飲む。

−焼酎だと思って飲め!...こんなふうに出かけたら、お前大変な事になるんじゃないのか?

−同じ台詞をお返しするよ...。僕に何か言いたいことはない?僕がウンチェを取り戻してこうして背を向けたのに、何か言う事はないの?

−言いたいことはない...ただ何度か殴ってやりたいな

−殴れよ、ほら

−お前俺に殴られたら...死ぬぞ。

−どっちにしろ兄さんは僕を殺したかったんだろう?それとも、一緒に死のうか?一緒に死のう!僕らが一緒に死んで、母さんがどうなるかを見て、一緒に死のう。兄さんが思っていた復讐より、ずっとカッコいい復讐になるぞ。

ふざけたように悲しい微笑みを浮かべながら、突然恐ろしいことを口にするユンを、じっと黙って見守るムヒョク。

−"母さん...ムヒョクとユンは死にます。あなたの宝石のようなユンと、ゴミのように捨てたムヒョクが一緒に死にます。あなたが仕方なしに捨てたムヒョクと、そのムヒョクを忘れられず、その息子の代わりに育てられたユンが一緒に死にます!"

ユンの言葉を黙って聞いていたムヒョクの表情が一変する。

−それは...どういうことだ...それはどういう事だ!

−僕は母さんが連れて来た子だ。母さんが産んだ子じゃない...養子だよ、僕は。違いがあるとすれば、兄さんは外国に養子入りさせられ、僕はただこの国で養子入りしたことだろう。事情があったはずだ...血の1滴も流れていない僕のような奴のために...命まで差しだすのが僕たちの母親だ。そんな人が僕たちの母親だ。絶対に事情があったはずだ...。僕らの母さんのような人が、自分で産んだ子供を捨てたとしたら、避けられない事情があったはずだ。兄さんに僕の居場所を奪われるのが怖くて、言えなかったんだ、兄さんが戻ったと...。僕はすごくいい奴なのに、兄さんが僕をこんなふうにしたんだ...。兄さんをもっと叱ってやりたいけれど、心臓が震えてできないよ。このままだと僕が先に死にそうで、できそうにない。行って話すよ。兄さんがどんな人であれ、うちの母さんは兄さんを歓迎するよ...

ユンの告白を聞いてしまったムヒョクは、雷に打たれたように衝撃を受け、身動きすら取れない。これまで自分が抱いてきた恨みや煩悩は、一体なんだったのか...。頭を冷やそうと外に出たムヒョクの前に、倒れて意識を失っているユンの姿が飛び込んでくる。

−ユン!しっかりしろ!ユン!

 

集中治療室に運び込まれたユンの元へ、オ・ドゥリがふらふらとした足取りでやってくる。そんなオ・ドゥリの前に"今は入れません"と、行く手を遮るムヒョク。激しく憤るオ・ドゥリは、ムヒョクに行き場のない怒りをぶつける。

−何よ!どきなさい!どうして母親の私が入れないの!

力が抜けて倒れてしまったオ・ドゥリを咄嗟に支えたムヒョクは、愛しい母親をしっかりと抱きしめる。

−どうして捨てたんですか?どんな避けられない事情があって捨てたんですか?他人の子も、あんなに立派に育てられるそんな人が、自分の子供を何故捨てたんです?一人だけでなく、二人も...どうして捨てたんです?どんな事情があったんです?

オ・ドゥリを抱きしめるムヒョクの姿を見てしまったウンチェの父は、事情を全て話す決意を固め、ムヒョクと向き合う。

−お前の父さんは...家族のいる既婚者だった。私が捨てた...お前とお前の姉さん...生まれたばかりの双子を、私が捨てたんだ...未婚の母として世間から後ろ指をさされたら、お前の母さんの人生までダメになったら、不幸な人生を送るよりは...そうした方が、お前の母さんのためにも、お前たちのためにも、ずっとマシだと思ったんだ。

怒りに満ちた表情で席を立つムヒョク。

−双子だったことも知らないんだ!お前の母さんは何一つ知らない...生まれてすぐに死んでしまい、火葬までしたと、私が話した...何度も話さなければと思ったが、勇気がなかった。いっそのこと自分が一人で、オ・ドゥリが苦しむのは見ていられない...

ウンチェの父に背を向けていたムヒョクはこの言葉に振り返り、ウンチェの父に近づき胸倉を力強く掴む。

−もう一度言ってみろ...何だって、おじさん...

−お前の父親のせいで、お前の母さんの心がどれだけ傷ついたか...その傷口がまた開くのは、絶対に見たくなかった...死んでも見たくな かった...

−俺の人生は...俺の姉さんと!俺の人生に対して一度でも考えたことはあるか!俺はあんたのせいで...俺の母さんを憎悪し、恨み!俺の残された人生の全てをそうやって過ごしたんだ!分かるか!

怒りを爆発させるムヒョクに、ウンチェの父は顔を上げることすらできない。

−すまない...

−すまない?すまないだって?...すまないだって?

−一生...贖罪しなきゃな...受けなければならない罰があるなら、全て受けるよ...

−そうだ...罰を受けろ!必ず罰を受けろ、おじさん!
 

真実を知ったムヒョクは、冬空の下、病院の前に座り込んだまま、今まで抱えて来た憎悪や煩悩が消えていくのを感じていた。そんなムヒョクの携帯電話に、ウンチェからの着信が鳴り続ける。電話に出ないムヒョクに、ウンチェは"愛しています、愛しています"とメッセージを送る。実際には母親に愛されることがなかったムヒョクだったが、ユンを通して失った自分を愛し続けていたオ・ドゥリの 心情を知り、ムヒョクは母親にも、そして愛する女性ウンチェにも深く愛されていることを、死を前にして実感することになる。夜明けまで同じ場所に座り続けていたムヒョクは、これまでユンに対してしてしまったことを思い返し、 激しい自責の念で胸を痛めていた。そんなムヒョクのとなりに、オ・ドゥリが現れる。

−私を家まで送ってくれる?Mr.チャ。ウンチェの父さんは連絡も取れないし、ユンのものを取りにいかなくちゃならないの。送ってくれる?

今までとは全く違う気持ちで、オ・ドゥリの疲れ切った横顔を見つめるムヒョクは、オ・ドゥリを家まで送り届けると、リビングに飾られた母親とユンとの写真 を改めて見つめる。

−私が、Mr.チャにもしかして悪いことをしたとしても、全部許してちょうだい。もし、許せないことがあっても...可哀想なおばさんだと思って、Mr.チャが許してちょうだいね。私、罰を受けてるようね、どう考えても。罪は私にあるのに、私の子どもたちがその罰をすべて受けてるみたいよ。だめな母の元に生まれたせいで、私の子供たちがその罰をぜんぶ受けてるのよ...

オ・ドゥリの言葉にじっと耳を傾けていたムヒョクが、彼女に背を向けたままつぶやく。

−ご飯下さい...

−何?

−お腹が空きました...ご飯下さい、おばさん

−ご飯...ご飯はないわ!お腹が空いたなら出かけて何か買って食べてきなさい

−おばさんが作ってください...

−え?私が今ご飯を作ってあげられる余裕がどこにあるの?

−ください、ご飯...下さい...ご飯作ってください...

ムヒョクの言葉にしぶしぶキッチンに向かったオ・ドゥリは、ラーメンをゆで始める。

−卵は入れる?入れない?

−入れてもいいし、入れなくてもいい...

−私は今集中治療室に息子を置いて来てるのよ...

ラーメンをゆでた鍋をムヒョクの前に置くオ・ドゥリ。

−熱いわよ。私にこんなことさせたかったの?Mr.チャ?

初めて母親に作ってもらったラーメンを前に、胸がいっぱいになるムヒョクは、鍋から立ち上る湯気を見つめたまま身動きがとれない。

−何してるの?お腹空いたんでしょう?ふざけただけなの?

−...いただきます...

−ふっ...本当に到底可愛いと思わせてくれないのね、Mr.チャ。ああ、ユン、あなたを置いて、ママがここで何してるのかしら...

オ・ドゥリがキッチンを後にすると、ムヒョクは最初で最後になるであろう母親の手料理に手を伸ばし、こみ上げる感情を抑えながらラーメンを大切そうに口に運び始める。ムヒョクの心情に気がつくはずもないオ・ドゥリは、食べ始めたムヒョクに声をかける。

−冷たいご飯を混ぜて食べる?冷たいご飯あげましょうか?

溢れる涙を必死でこらえていたムヒョクは、泣き声が漏れてしまいそうになるのをこらえるので精一杯だった。これまで抱いてきた母親への誤解や憎悪を全て捨てたムヒョクの胸には、母を慕い、愛する気持ちが溢れて来ていた。

−母さん...来世でも必ず母さんの息子として生まれてきます...その時は...必ず母さんの自慢の優しい息子になります。愛しています、お母さん...

切なさに耐えきれなくなったムヒョクは、立ちあがり、キッチンから出ると、オ・ドゥリのいる居間へと向かう。

−もう食べ終わったの?

泣いている様子のムヒョクの表情に、オ・ドゥリが心を痛める。

−どうしたの?

−...ご馳走さまでした...

ムヒョクは口元を押さえたまま頭を下げると、最後まで母親の顔を見ることができずに家を出ていく。玄関を出たムヒョクは、リビングの大きな窓ガラス越しに愛しい母親の顔を見つめると、外にひざまずき、深々と礼をする。

−愛しています、お母さん。ただの一瞬も、あなたを愛さなかったことなどありませんでした。お母さん...産んでくださって...ありがとうございました...

ムヒョクは母親に別れの挨拶を終えると、穏やかな微笑みを浮かべ、明るい日差しの差す坂道を下り始める。ムヒョクが家を離れ、キッチンに後片付けに向かったオ・ドゥリは、ムヒョクがラーメンをほとんど食べていないことに気付く。

−何よ...お腹が空いたとかいいながら、ほとんど残してるじゃないの...ああ、ちっとも可愛いと思わせてくれないのね...可愛がらせてくれないのよ...

血の繋がった息子に初めて作った料理がラーメンだったことなど、オ・ドゥリには想像できるはずもなかった。鍋を洗いながら、何故かオ・ドゥリの胸が痛みだし、その目に涙が浮かぶ。

−ああ、どうしたのかしら...どうしたよの、本当に...

一方、オ・ドゥリの暴露本を出版予定のミン・ヒョンソクの元に、ムヒョクからの手紙が届く。「この金を全部受け取って本の出版はやめてくれ」と書かれたメモと共に同封されていたのは姉ソギョンの名前の預金通帳だった。ソギョンに通帳を手渡したミン老人は、この金があれば建物1つは帰るだろうと話し、本の出版をやめるつもりはないことをつぶやく。そんな二人の前にカルチがべそをかきながらやってくる。

−母さん....おじさん出て行っちゃったみたいだよ...おじさんの服や靴がひとつもないの。おじさんが僕たちを置いて出て行っちゃったみたいだよ...

カルチの悲しみが伝わり、ソギョンも一緒に泣きだしてしまう。

その頃、ユンが眠る集中治療室の前にいるウンチェの携帯電話に、ムヒョクからの着信が入る。

−トルティンア...

−おじさん...

−ごめん...愛してる...

ムヒョクからの初めての、そして最後の「愛してる」の言葉に、何かを予感するかのように悲しみがウンチェの胸を覆いはじめ、彼女の瞳から涙が次々と流れ落ちる。ウンチェの声を聞いたムヒョクは、覚悟を決めてバイクにまたがると、愛した女性ウンチェの声、そして笑顔を思い浮かべ、さらに愛しい母の声に包まれるように静かに目を閉じる。


ムヒョクがこの世を去り、1年の時が流れた頃、歌手として復帰したユンのコンサートが開かれる会場では、オ・ドゥリがソギョンとカルチとともにコンサートの開始を待っていた。ミン老人がムヒョクの願いを聞き入れ、暴露本を出版することをやめたことで、オ・ドゥリやユン、そしてソギョンとカルチの生活は穏やかに流れていた。

その頃、オ・ドゥリの隣に用意された椅子に座るはずだったウンチェは、オーストラリアの街に一人佇んでいた。ムヒョクの痕跡を探すよう、ウンチェはムヒョクと出会ったメルボルンの街の中を一人歩き続ける。ムヒョクがこの世を去った後も、1日1日をムヒョクの姿を探しながら過ごしてきたウンチェにとって、ムヒョクがいないこの世の中を一人生き続けることは苦痛でしかなかった。ムヒョクが眠る墓地に向かい、一歩一歩歩みを進めるウンチェ。ムヒョクのそばにたどり着いたウンチェは、ムヒョクをあたためるようにムヒョクの墓の前の土にそっと手を伸ばすと、寄り添うように横たわり、静かに目を閉じると一筋の涙を流す。


生きていても ひどく孤独だった彼を...一人にすることはできません
私の生涯 たった1度だけ 私のことだけ考えて 私のためにだけに生きます...
罰を受けます...ソン・ウンチェ

〜ごめん、愛してる fin 〜

Base template by WEB MAGIC.   Copyright(c)2009 "Forever love"ごめん、愛してるファンサイト  All rights reserved.