Forever love
韓国ドラマ"ごめん、愛してる" 
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ディレクターズカットDVD(韓国版)

やっぱりオリジナル版!リージョンALL、英語字幕付

 
 

ごめん、愛してる 第2話
 



나... 죽냐?
ナ チュンニャ


俺...死ぬのか?
 



頭部に銃弾を受けたムヒョクが瀕死の状態で病院へ運び込まれる頃、ソウルに戻ったウンチェは、ユンが母オドゥリの手を取り、ステージの上で伸びやかに歌う姿を見つめていた。

ムヒョクの頭部に撃ち込まれた2発の銃弾のうちの1つは取り除くことができたが、もう1つは除去することで命が危険にさらされる可能性が高く、手術することができない状態だった。ムヒョクは一命を取り留めはしたが、いつ命の危険が迫るか分からず、左脳にダメージを受けたことで性格や人格が変わることもあるだろうとの医師
の言葉を聞いたチヨンだが、後戻りすることができずに、彼を一人残し、ジェイソンとともに新しい生活を始める。

回復し始めたムヒョクだったが、その表情は以前とは別人のようだった。気力を失い、呆然と街を歩くムヒョクの元へ、一台の車が近づき、ムヒョクは危うく車にひかれそうになってしまう。運転手に殴りかかるムヒョクをチヨンが止める。二人はベンチに腰掛け、チヨンは心配そうな面持ちでムヒョクの横顔を見つめる。

−ムヒョク、あなた無理しちゃだめなのに...正常な状態じゃないのに。あなたの頭部には銃弾がまだそのまま残っているの。医者から話を聞かなかったの...

チヨンの言葉を遮り突然彼女にキスをするムヒョクだったが、チヨンに振り払われてしまう。

−ムヒョク!

苦笑いを浮かべながら“戻るんだろう?”と切り出すムヒョクの言葉にチヨンは目を伏せる。

−そうだと思ったよ...そうだと思った

−韓国へ帰って

チヨンの言葉にムヒョクの口元から頬笑みが消えていくと、チヨンは手にしていたスーツケースをムヒョクに差し出す。

−飛行機の切符や服が何枚か、死ぬまで使っても使いきれないほどのドルも入れてあるわ。早く行って。今夜の飛行機よ。

黙ったまま無表情で立ち上がるムヒョクを引き止めるチヨン。

−家に戻れば死んでしまうわ!ジェイソンがあなたを殺すっていってるの!さっきのあの車もジェイソンの送った奴なのよ!今もあなたが住む部屋が全部荒らされているのよ、ジェイソンに!こんなふうにしかしてあげられなくて、本当にごめんね、ムヒョク...。あなたは私たちの命を救ってくれたのに、私はこんなことしかできなくて、本当にごめんね...

−死ぬなら、死んでやるよ

−死ぬにしても韓国に行って死ぬの!ここで犬死せずに、韓国に戻って、せめて戻って死ぬのよ、ムヒョク!

チヨンの方を見つめながら涙を浮かべるムヒョク。

−俺、死ぬのか?

チヨンが去り、失意に満ちた表情のムヒョクは、片手に飛行機のチケットを握りしめ、他に方法も見つからず、チヨンの言葉を受け止め、韓国へ向かう。

韓国に戻ったムヒョクは、海外へ養子縁組で出された青年が家族の手掛かりを探すためのテレビ番組に出演する。

司会者:お母さんや韓国に関する記憶はないんですか?
ムヒョク:ないな!何も覚えてない!
司会者:(ムヒョクの言葉づかいに苦笑いして)皆さまに少しだけご理解いただけたらと願います。チャ・ムヒョクさんは韓国語はお上手ですが、敬語表現までは習わなかったようです。理解いただけますね?広い心で受け止めていただけてありがとうございます。さぁ、こちらへどうぞ、チャ・ムヒョクさん。

大勢の前に出されるスーツ姿のムヒョク。

司会者:家族を探すための手掛かりになる身体的な特徴であるとか、入養されたときにお持ちになられた物はありますか?

黙ったままポケットに手を入れガムを取り出して噛み始めるムヒョク。

司会者:ああ、これは生放送なんですよ、ちょっとチャ・ムヒョクさん。

もう一度ポケットに手を入れ、今度は指輪を取り出すムヒョク。

−ああ、何か手掛かりになるものがあるようですね!

ムヒョクが指輪を手にブラウン管に映る姿を、オドゥリの運転手でウンチェの父である一人の男性が、画面を食い入るように見つめていた。見覚えのある指輪に目を奪われていたウンチェの父の様子がおかしいことに全く気付かないオドゥリは、隣で信号待ちをする車の女性のネックレスにしか興味がない。この放送を熱心に見ていたのは、彼だけではなかった。ソギョンの息子カルチもまた、見覚えのあるネックレスを手にした男性に関心を持ち、放送局に連絡を取る。

収録を終えたムヒョクが突然激しい頭痛に襲われうずくまっていると、彼の横を足早にウンチェが通り過ぎるが、二人は互いの存在に気付くことはなかった。痛みが治まり、歩き出したムヒョクの目には、今まで気にとめることもなかった幸せな親子の姿が飛び込んでくる。屋台に行き、親子連れの隣に座ったムヒョクが、口の周りをわざと汚しながら食べ始めると、屋台の女性が“これで拭いてくださいね”とティッシュを差し出す。

−いらない!ママに会ったら拭いてもらうから!

ホテルに戻ったムヒョクの元へ、放送局のディレクターから連絡が入り、ムヒョクは早速約束場所のカフェへと向かう。ムヒョクの視線の先にはコーラを取り合う母親とその息子がいた。

−放送を見てあの子が電話をくれたんです。自分の母にもチャ・ムヒョクさんと同じネックレスがあると言うんですが...

指輪を並べて見るムヒョクは、二人と一緒にホテルに戻ると、指輪の内側に刻まれた二つの文字をじっと見つめる。

“永遠に” “共に”

子供のように振る舞う女性を観察するムヒョクに、ホテルで母親の服を洗うカルチが語りかける。

−昔交通事故に遭ってからなんです、うちのママ。7歳の時だそうです。孤児院の前でトラックにひかれて頭を怪我したんですって。

ソギョンに近づくムヒョクは、彼女の手を掴み、指輪の文字を見せる。

−これ...読んでみろ。お前の指輪の内側に刻んであるもの読んでみろって。

−...わからない...わかりません...

カルチの方へ向かうムヒョク。

−ママは文字が読めないのか?文字も読めないバカか?

−バカじゃありません。

−文字も読めないのがどうしてバカじゃないんだ、あの年で!

−まだ全て習っていないからです。カ、ナ、ダ、ラ、マ、パ、サまでは読めますよ、それでも。

カルチに指輪を差し出すムヒョク。

−何て書いてあるか読んでみろ。

−永遠に...

−永遠に?...永遠...

−おじさんも文字が読めないの?

−読めるのもあるし、読めないのもある...

ハッとした表情でカルチを睨むムヒョク。

−バカじゃないぞ、俺は!俺はお前のママよりは1,000倍は賢いぞ!

ムヒョクは怯えるソギョンを抑えるようにして顔を覗き込み、“俺を知ってるか?誰だお前は!”と詰め寄る。

−ソギョンです...ユン・ソギョンです...


その頃、ウンチェはミンジュのことで苛立つユンの気持ち癒すことにせいいっぱいの気を遣っていた。ミンジュの家で待ち伏せをしていたユンの前に、ミンジュが他の男性と共に帰宅する。ユンに殴りかかる相手に体をはって立ち向かうウンチェは、ユンをかばってまた顔に怪我を負う事になる。痛くない、大丈夫としか答えないウンチェに腹を立てて大きな声を出すユン。

翌日、ムヒョクは放送局のディレクターからユン・ソギョンと自分自身が過ごした孤児院についての情報を得る。ソギョンと自分とが二卵性双生児だったことも知るムヒョクは、出生後すぐの二人の写真を手渡され、複雑な思いで写真を見つめる。

ソギョンは抱えているハンディキャップのために定職につけず、路上で海苔巻を売り生計を立てていたが、そんな母親を常にカルチが支えていた。隣で餅を売る女性にカルチが立ち向かう姿を見ていたムヒョクは、二人に助け船を出す。カルチに大金を手渡したムヒョクは、居眠りするソギョンを胸を痛める。

−お前のママはいつも寝てるのか?

−夜に寝ずに海苔巻を作るからですよ。

ムヒョクはカルチの隣でしきりに商売の邪魔をする女性に目線を移し、彼女の店に並ぶ商品を全てぶちまけてしまう。

−もう一度この子に対して反則したら...我慢しないからなおばさん!

騒ぎを起こしたムヒョクは、カルチにたしなめられながら眠ったままのソギョンを背に、ゆっくりと坂道を上る。

−大人にあんなことしてはだめでしょう、おじさん。さっきのあのおばさんだって可哀想なおばさんなんですよ...後でちゃんとごめんなさいと言ってくださいね!悪かったと言ってください。

−嫌だ。

−おじさん、ヤクザ?

−そうだ!...お前、名前は?

−カルチです。タチウオ(カルチ)を煮る時はカルチ!

−それがお前の名前か?

−はい!

−何年生だ?

−学校行っていません。学校へ行かなくてもハングルも知ってるし、九九の計算も全部できるし、英語も少しわかるし、すごく賢いんです!

カルチが明るく答える様子に、徐々に表情が曇るムヒョク。

−お前のパパは?

−いません、そんなの!

カルチとソギョンの家にたどり着いたムヒョクは、カルチを待っていた老人の姿を目にする。

−こっちへおいで、カルチ!サムギョプサル食べよう。

カルチは早速ムヒョクを母ソギョンと同じネックレスをしていたオーストラリアから来たおじさんです、とムヒョクを老人に紹介する。

−目が母親によく似てるなぁ。子供はしっかり育つものだな。

老人の言葉に目を見張るムヒョク。

−サムギョプサル食べてみたか?焼酎は飲んでみたか?お前の姉さんを下ろしてここにこい。焼酎とサムギョプサルの食べ方教えてやるから。

向き合って座るムヒョクの口にサムギョプサルを運ぶ老人。

−ベーコンより美味しいだろう?

答えるかわりに頷くムヒョク。

−お前が韓国人だからだよ...ははは...

−母さんのこと知ってるのか?

−うん。

−この辺に住んでるのか?母さんは...

−いいや、お前の母さんのような女がこんなところに住むと思うか?

−母さんに...会わせてくれ。

−ああ、会わせなくちゃな。もう会ってもいい頃だろう、お前の家族に。万事正しい道に戻る、因果応報...ご先祖さまは賢いな。どうしてこんな驚くべきことが起こるんだ?ベーコンより美味しいだろう?ほら食べろ。

母親の住む場所を知ったムヒョクは、早速母オドゥリの姿を求めてその場所へと向かう。ムヒョクがオドゥリの家の前にたどり着くと、そこへユンに会いに来たミンジュがやってくる。ユンとミンジュが抱きしめあう様子を見てしまったウンチェは、二人が家に入る姿を沈んだ気持ちで見送ると、ふと玄関から門をたたく音がすることに気がつく。

−どなたですか?どなたです?

−トイレをかしてくれ

−どなたです?

−トイレだ!トイレを使わせてくれ!

−ここは公衆トイレじゃありませんよ

−このままだと漏らすぞマジで!トイレ使わせてくれ!

ウンチェが相手にしないでいると、門の前が静かになり、それを不審に思ったウンチェは扉を開けて外へ出る。そこにはオーストラリアで自分を救ってくれた男性の姿があった。

 

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