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韓国ドラマ ソウル1945

あらすじ 第1話〜第10話


第1話〜第10話はKBS「ソウル1945」公式サイトにて紹介されているあらすじを参考に、isの記憶に残る場面を加筆してご紹介させていただきますm(_ _)m

 



ソウル1945 OST

 
【第1話】

1950年4月。ラジオ放送を進行していたムン・ソッキョンは、陸軍通信司令部へ連絡を取り、開城から38度線までの全ての検問所に電報を打つように伝え、米軍のイ・ドンウ局長宛てに謎めいたメッセージを残す。

「天気も良くないのに、ピクニックはやめたらいかが?」

ちょうどその頃、婚約者であるキム・ヘギョンを乗せたトンウの車は38度線方面へと向かっていた。ソッキョンは指名手配中である南労党中央委員であるチェ・ウニョクをトンウの婚約者であるキム・ヘギョンが越北させようとしている事実を知らせようとしていたのだ。検問所でソッキョンからの電報を受けたトンウはソッキョンに連絡を取る。

「あなた...キム・ヘギョンをどれくらい信じているの?
どれほど愛しているの?婚約者のために死ねるほどだとでも言うの?」

この知らせを受け、車内のトランクに潜んでいた怪我を負ったウニョクを引きずり出すトンウ。トンウはかつて深い友情を分かち合ったウニョクに銃口を向けるがヘギョンは泣きながらトンウに許しを請う。ウニョクの命を自分の命よりも大切に想うヘギョンに二人の絆の深さを目の当たりにしてしまったトンウは諦めたように銃を降ろし、ウニョクとヘギョンに背を向ける。しかし、ウニョクとヘギョンを追ってきた韓国軍のパク・チャンジュの追撃によりウニョクだけが越北に成功し、ヘギョンは銃弾を受け倒れてしまい、南側に取り残されてしまう。


【第2話】

朝鮮戦争が勃発し、北朝鮮の人民軍はソウルへと早い速度で進撃する。砲撃と戦闘の中に多くの人々が命を落とし、血を流し、避難民たちは混乱の中、ソウルを離れはじめる。しかしソッキョンは事実とは違うにもかかわらずあたかも国軍が北へ力強く進撃していると偽りの放送をしていた。とうとうソウルの竜山駅付近に北朝鮮軍機の銃射撃と爆撃が鳴り響く。爆撃の犠牲者たちを目のあたりにした群衆たちは怒り、偽りの放送をしているソッキョンの放送局に乱入すると、ソッキョンを引きずり出す。パク・ソンジュの助けで危機を兔れたソッキョンはパク・チャンジュのいる西大門刑務所に身を隠す。そこでソッキョンは死刑台に縛られ処刑を待つヘギョンの姿を見て愕然とする。
 

【第3話】

ウニョクの姉であるクミやパク・チャンジュらが働くムン子爵の製錬工場である日大きな事故が起こり、多くの死傷者が出る。この時、ウニョクの姉クミが大怪我を負い、命に危険が迫る。たまたま姉の仕事場に手伝いに来ていたウニョクは自分を庇う形で怪我を負ってしまった姉の痛々しい姿になすすべも無く胸を痛め、涙を流し続ける。しかしムン子爵は事故の事実を隠すため労働者たちを中に閉じ込めたまま、怪我人の手当てもさせずに、そのまま人々の出入りを禁止する。そして弟であるムン・ドンギの反対に耳も貸さず、 娘ソッキョンの東京ピアノコンクールでの優勝を記念する宴会を強行しようとしていた。事故の知らせを聞き駆けつけて来た労働者たちと遺族たちは工場が閉鎖され入ることができずに、クミの父と母はちょうどその場に来ていたウニョクと工場で働いていたクミの生死が分からず心配でたまらず、苛立ちが募る一方だった。

一方ムン子爵が所有する徳山鉱山を取り戻す機会をうかがっていたイ・インピョンは工場の事故について知ると、事件を最大限に利用しようと考える。イ・インピョンは工場の中の労働者たちにムン子爵邸でこのような状況下で宴会が開かれているという事実を密かに知らせる。多くの死傷者が出ているのに宴会が開かれるという事実を知った工場の労働者たちは腹を立て、ムン子爵の宴会場に怒鳴り込む。ここにはクミを思い続けてきたキム・ギスと目の前で命を落とした姉クミをただただ見守るしかなかったウニョクの姿もあった。ムン子爵は労働者たちに帰りなさいと怒鳴りつけるが、姉クミを失ったウニョクはたまらずその場にあったフォークを手にムン子爵に向かっていく。


【第4話】

ウニョクと労働者たちはムン子爵の宴会を台無しにして兄を庇ったムン・ドンギ刺したことで警察署の留置場に閉じこめられる。村では工場の事故で亡くなった人々の葬式が開かれるがムン子爵は遺族に何の気遣いも見せようとはしなかった。一方イ・インピョンは人心を得るため弔問を行って葬礼費を出す。ウニョクの父母はイ・インピョンに娘クミを失った上に息子ウニョクまで失うことはできないとウニョクの釈放を求める。

ムン子爵は事故の責任を押し付けるため、労組及び共産党と関連のある人々が事故を起こしたと主張する。ケヒの父パンチョルはムン子爵に従って工場内で反発心を抱く共産党の人物を探し出す作業に入る。工場労務者であるパク・チャンジュはこれが大きな機会だと考え、積極的にパンチョルを助ける。一方ムン・ドンギは警察署を直接尋ね、ウニョクを釈放してくれと言って頼みこむ。父イ・インピョンとともに村人の葬式に行って来たトンウもまたムン子爵に咸興の秀才であり、将来のあるウニョクを釈放して欲しいと頼むのだった。


【第5話】

ある夏の日、海水浴場に水遊びに行ったソキョンが失踪する事件が発生し、生死さえも分からなくなる。ソッキョンの母アメカオリは衝撃で倒れ、ムン家に仕える人々と警察が動員され、徹夜の捜索をするが結局捜しだすことができない。ムン子爵はソッキョンを捜してくれる人にはどんなことでもすると訴えるが、製錬工場事故で背を向けた村の人々は容易く動きはしなかった。しかしパンチョルは人々に子を捜す親の心になってソッキョンを捜してくれと頼み込む。

一方アメカオリはソッキョンに仕えていながらソッキョンを守ることができなかったと侍女であるケヒをひどく叱咤する。ケヒの母ヒャングムは一度だけ許して欲しいと泣きながら訴える。アメカオリはもしソッキョンに何か起こればケヒも生かすことはできないと非情な警告をするのだった。日夜海の周辺を捜索した警察さえ結局ソッキョンを捜すことができずにあきらめるがムン子爵は製錬工場事件で恨みを晴らすことが犯人の目的であるはずだと考え労働者たちを調査してくれと言い出す。ソッキョンの失踪が自分の過ちのためだと思ったケヒはソッキョンを必死で探し続ける。海の遠くから泳いで渡って来るウニョクを見つけるケヒ。ケヒはウニョクにソッキョンの行方を聞いて見るが...。


【第6話】

ウニョクが意識を失ったソッキョンを隠していたことを知ったケヒはウニョクの心情も理解できたため、ウニョクの申し出の通りソッキョンの薬を取りに行くとまたウニョクの元へと戻っていった。ケヒはソッキョンを心から心配していたが、ウニョクのことも慕っていたため、どうすることもできなかった。ケヒの様子を見ていたトンウは、パクチャンジュとともにケヒの後をつける。トンウがソッキョンを見つけると、チャンジュとともに2人の前からソッキョンを連れていく。

ウニョクは家に戻った直後、父母の目の前で警察に連行されていく。ムン子爵はインピョンにソッキョンを探し出してくれたお礼をしたいと申し出るとインピョンは徳山鉱山のことをそれとなく切り出す。ムン子爵は徳山をトンウに捧げる代わりにソッキョンとの婚事を提案し、インピョンは快く受け入れる。ムン子爵はパク・チャンジュにも感謝の気持ちを表し、チャンジュは自分もムン子爵のようになりたいといい出し、ムン子爵に一笑されると満洲憲兵教習所の推薦書を書いて欲しいと頼み込む。

一方ウニョクを取り調べた警察は製錬工場の労働者とソッキョンの拉致事件がキム・ギス及び彼の身元保証をしたムンドンギと関連があるかも知れないとムン子爵に報告する。弟トンギが相変らず社会主義運動と関連があることを知ったムン子爵は家を台無しにする気なのかと怒りをあらわにする。しかしムンドンギはムン子爵に、一個人としてはよく暮して来たのかもしれないが、兄さんは民族に対しては罪人だと言い放つ。血のつながった弟であるトンギが抱く社会主義精神に危機感を抱いたムン子爵は、トンギにイ・インピョン家の学校で静かに教師として暮らすようにと説得する。悩んだ挙句トンギは、その代わりにチェ・ウニョクを解放してほしいとの条件を提示する。


【第7話】

1940年11月。事件の後、東京で暮らしていたソッキョンとケヒはムン子爵の伝言を受けて京城に戻ってくる。京城帝大に在学中のトンウはソッキョンが帰って来るという知らせに喜び出迎えを行くが行き違ってしまう。 家に向かうソッキョンとケヒは突然の空襲待避訓練で地下防空壕で待避し、その場所で青年になったチェ・ウニョクとすれ違う。

トンウとソッキョンの婚事を論議したムン子爵はイ・インピョンに総督府に飛行機を献納しようと提案する。トンウは歴史に恥ずかしく名を残すと戦争物資献納を反対するが、 インピョンは家門のために仕方なく何かをしなければならない時があるとトンウを説得する。

一方ウニョクは高等文官試験司法科に合格したという知らせを受ける。この吉報を受けた咸興の家族たちは喜んで宴を準備するが、咸興警察署の警部補であるパク・チャンジュにウニョクに対する身元問い合わせ要請が入る。 チャンジュは悩んだあげくウニョクがソッキョンを拉致した事件とムン・ドンギ刺した事などを詳しく記録しておいた先任者の資料をそのまま京城に送るのだった。


【第8話】

ウニョクはムン子爵の身元保証を受けて来なさい、との法務局の要求に、合格者発表は間違いだったとの電報を家族に送ろうとする。しかし友人であるオ・チョルヒョンはそれでもムン子爵と会ってみるべきだと、電報を送ろうとするウニョクを止めて説得する。

ムン子爵はムン・ドンギと同席していた料亭で、自分を暗殺しようとする暗殺者の侵入を受ける。暗殺を企てたのが後輩たちによることだと気がついたトンギは兄弟の縁を切ることが兄さんとソッキョンのために一番だと、自分を捨ててくれと懇願する。ムン子爵は涙を流して、例えば弟の願う世の中が来たら、自分は死ぬかもしれないが、それでもその世の中が来ることを祈ると話す。

一方ソッキョンが京城に帰って来たことを知ったパク・チャンジュは急いで京城のムン子爵の家に向かう。このときウニョクも身元保証を受けるためにムン子爵の家に行き、その場でで自分を苦境に陥れたチャンジュと出くわす。ウニョクは自分の出世のためではなくムン子爵によって被害を受けた家族たちのために身元保証をしてくれと頼むがムン子爵はこのウニョクの言葉に激しく憤り、きっぱりと断る。そこへソッキョンが現れると、ウニョクをかばいムン子爵にウニョクの身元保証を求めるが...


【第9話】

総督府法務局はソッキョンがウニョクの身元保証をしようと申し出たことがムン子爵の意かとたずねる。このことでムン子爵はソッキョンがトンウとの婚姻を拒否してウニョクの身元保証をすると意地を張ることに対して普通ではない何かを感じ取る。トンウもまた、ムン子爵にウニョクは大切な友達だと言い、助けて欲しいと願う。ケヒからソッキョンが総督府を尋ねたという話を聞いたウニョクは感謝の気持ちを表して、ソッキョンに恩を返すつもりでソッキョンが願ったデートに応じる。今までにない魅力をウニョクに感じたソッキョンはウニョクが咸興に発ったという話にケヒとともに咸興別荘に向かう。

一方咸興の製錬工場では日本人労働者との賃金差別に反対するストライキが起こる。 総督府とパク・チャンジュはストライキの背後にムン・ドンギがいることを確信し、ムン子爵にトンギの安全を保障することはできないと伝えに行く。ムン・ドンギとはもう何の関係もないというムン子爵の言葉に、総督府は憲兵隊を動員してストライキを強制鎮圧しようと考えるが...。


【第10話】

ストライキが強制鎮圧されることでムン・ドンギが危ないというパク・チャンジュからの知らせに、ソッキョンはたまらずウニョクの元へ駆けつける。就職が決まっていたウニョクは、それを喜ぶ家族と祝いの席にいた。ソッキョンは叔父のムン・ドンギがいなければ今のウニョクはいなかったはずと言い、 叔父を助けてくれとウニョクに頼む。また労働者たちとの交渉のため咸興へ来たトンウは警察と憲兵が制圧する予定であり、ムンドンギに対する射殺命令まで出たと知らせる。トンウとウニョクはかつての師であるム・ドンギを工場から脱出させようと手助けするが、警察らに追われる身となってしまう。

ソッキョンはパンチョルにも叔父ムン・ドンギが咸興を脱出することができるように助けてくれと哀願するが、パンチョルは状況が良くないと困り果てる。一方工場でムン・ドンギを逃した憲兵大将はムンドンギの脱走に係わる全ての人々を捕らえるように命じ、これによってウニョクとトンウ、そしてソッキョンまでもが警察に連行される。