トップへストーリトップへ


韓国ドラマ ソウル1945

ストーリー 第44話


김해경/キム・ヘギョンから최운혁/チェ・ウニョクへの言葉


トラオンダゴ ヤ ヘジョヨ
돌아온다고 약속 해죠요.

戻ってくると約束してください

キダリケヨ
기다릴게요.

待っています

オンジェッカジ コッ   オンジェッカジ  オラボニルル        キダリケヨ
언제까지 꼭...언제까지... 오라버니를 기다릴게요..

いつまでも、きっといつまでも オラボニを待っています

 


 
ソウル1945 OST


越北のため、38度線に向かうチェ・ウニョク(リュ・スヨン)をたまらず追ってきたヘギョン(ハン・ウンジョン)。険しい道のりの中必死にウニョクの後について歩くが、ウニョクはヘギョンへの想いを振り切ろうと決して手を貸そうとせず、ただ切なそうに振り返り時折彼女を見つめながら北への道を進んでいった。へギョンが坂道で足をくじいてしまった痛々しい姿に、思わずウニョクは彼女の名を呼び駆け寄るが、ちょうどその場にイ・ドンウ(キム・ホジン)が現れる。トンウはアメリカ軍政庁の補佐官でありながらも、親友であるウニョクと後を追っていった愛しい女性へギョンが心配でたまらずに駆けつけたのだった。へギョンとトンウを巻き込むことを恐れるウニョクは、厳しい表情でヘギョンにソウルへ帰るようにと伝える。トンウは“このままでは帰れない、オラボニ(※下記参照)の後姿だけでも見送りたい”というヘギョンを負ぶって歩き、ウニョクに彼女の願い通り38度線までは一緒に行くと話す。

一方パク・チャンジュ(パク・サンミョン)はチェ・ウニョクが越北する前に射殺してしまおうと後を追う。トンウが助けに向かった情報も掴んだパク・チャンジュは警察庁長官であるチャン・テクサンの命令を無視してトンウも一緒に射殺してしまうと考えるのだった。

へギョンのためにもソウルへ戻るべきだとウニョクを説得するトンウ。トンウはどんな手を使ってでもウニョクを助けると話すが、ウニョクは南朝鮮には未来はないと決心を変えようとはしない。「いくら努力しても機会が均等に保障されない世界は人民に絶望しか与えない」と、頑なな様子のウニョクに愕然とするトンウだった。

「そうだな。俺は俺の道を、お前はお前の道を行くべき時がきたようだ」

このウニョクの言葉に肩を落とすトンウ、そして眠ったふりをして話を聞いていたヘギョンもまた絶望の涙を流す。そして朝を迎え、3人はとうとう38度線に立つ。

 
泣きながらいつまでも待つことをウニョクへ伝えるヘギョン。彼女を振り切るようにウニョクは「まだ分からないのか?俺は戻らない。待つな、俺のような男に愛は贅沢だった...」と悲しみを抑えながら伝える。傍で様子を見守っていたトンウはたまらずウニョクに歩み寄るとウニョクに殴りかかる。「二度と戻ってくるな、もはやお前は俺の友人ではない」とウニョクを突き放す。「ヘギョンを頼む」と一言残してウニョクは二人に背を向けると北朝鮮に向かって一人歩き出す。

オラボニ!オラボニ!

泣き崩れるヘギョンの傍に立ち、祖国統一の信念に向かい、愛する女性を残し歩き去る友チェ・ウニョクの後姿を見つめるトンウもまた悲しみに包まれていた。

ウニョクらを追ってきたパク・チャンジュとパク・ソンジュはとうとうウニョクの後姿を発見し、ウニョクに銃口を向ける。既に38度線を越えたウニョクを追うことが自分達の身に危険を及ぼすことを恐れたパク・ソンジュはパク・チャンジュを制止するが、ここまできて引き下がることはできないとパク・チャンジュはウニョクを追うことを決意する。ムン・ドンギらの連絡により北に保護されたウニョクはパク・チャンジュらが追ってきたことを告げると彼らを待ち伏せる。ウニョクを再び発見すると同時に国境警備隊に包囲されたパク・チャンジュらはウニョクを引き渡すように伝えるが逆に自らの身を危険に晒すことになる。絶対絶命かと思われたが、パク・チャンジュは一瞬の隙を見て手榴弾を取り出しウニョクらに投げつけ逃亡する。激しい銃撃戦の後、とうとう一発の銃弾がパク・チャンジュの体を貫く。

銃声を聞きつけたヘギョンはトンウの制止も聞かずにウニョクの身を案じて北へ向かおうと駆け出す。後を追うトンウ。2人は撃たれて重症を追ったパク・チャンジュと彼を背負ったパク・ソンジュに出くわしてしまう。助けを懇願したソンジュの頼みを受け入れたトンウは打ちひしがれたヘギョンと共にパク・チャンジュらを車に乗せて病院へ連れて行く。

家に戻ったヘギョンは母の顔を見ると「ウニョクオラボニが行ってしまいました...私はどうすれば...どうやって生きていったらよいのですか...」と涙を流す。ヘギョンの母は心を痛めて苦しんでいる娘を見て共に涙を流し、きつく抱きしめる。

一方トンウはウニョクの逃亡を手助けしたことでスパイ容疑がかかり、アメリカの軍政庁から取り調べを受けることになる。負傷して意識が戻らないパク・チャンジュの証言を待つことで、トンウの疲労は募っていく。パク・チャンジュを助けたことでソンジュに対し、今回のことは黙っていて欲しいと条件を出すトンウだが、ソンジュは助けてもらったからではなく、トンウの権威が恐ろしいから言うとおりにするつもりだと伝える。

トンウを心配したムン・ソッキョン(ソ・ユジン)もまたトンウを助ける為に様々な手を尽くす。ソッキョンに心を寄せるパク・チャンジュは彼女の願い“トンウオラボニを傷つけないでほしい”を断ることはできなかった。

ウニョクと別れ、心を痛めていたヘギョンの元へソッキョンが現れる。“北に行ってしまえと言ったのに何故戻ったのか、あなたのせいでトンウオラボニがどんな目に逢っているのか分かるのか”と責め立てられ、へギョンはトンウにスパイ容疑がかかっていることを知る。

北朝鮮に入ったウニョクはようやく安全な場所に身をおくことになる。手帳を開き、ヘギョンが自分の隣で微笑む写真を見つめ、1人静かに呟いた。미안하다.. すまない...


※へギョン=ケヒがウニョクを呼ぶ際、また、ソッキョンがトンウを呼ぶときに使われる韓国語오라버니(読み:オラボニ/意味:お兄様)は字幕では「ウニョクさん」「トンウさん」とありますが、この言葉の響きが好きなので、そのまま「オラボニ」と 表記します。