暗闇の中、無残に殺害された弟シニョクの亡骸を抱きしめたまま、どうしようもない苦痛と悲しみで嗚咽するハウン。時が過ぎ、夜が明けると、シニョクの服に着替えたハウンの瞳は怒りに満ちていた。自分自身の全てを捨て、弟シニョクとして復活することを決意したハウン。20年も待ち続けた兄弟の出会いを無残にも打ち砕いた非道な人物たちへの復讐も…。
一方、シニョクの無残な姿を見たスチョルは、ハウンが殺されたと知り衝撃と悲しみに包まれる。連絡を受けたウナとチェスは、ハウンの死を確認し、衝撃を受け、嗚咽する。スチョルはハウンの居場所を明かしてしまったことで、罪悪感に苛まれ、苦しみ続けることになる。ハウンの葬儀は汚職が疑われたまま不正をした警察官との烙印を押された状態で、静かに行われる。
ハウンの死の知らせを受けたサングクとテジュンはトンチャンに恐怖感すら抱くが、かつてそうだったように、また自己保身に徹するだけだった。
その頃、シニョクの母は不吉な予感に襲われて胸騒ぎが続いていた。シニョクに変貌したハウンは、短い休暇を言い訳に弟シニョクが持っていた全ての情報を収集し始める。
|