チニはコムンゴを手にペンムの元へ向かうと、芸を習うのはやめ、妓女としては生きてはいけないと宣言する。真心を守りたいと話すチニは、説得を続けるペンムの前に弦を切ったコムンゴを差し出し決意の固さを見せる。チニの頑なな態度に、ペンムはある条件を提案する。ペンムは、近いうちに開催される両班が訪れる予定の宴の場で、ウノがなりふりかまわずチニに向かえば、チニの願いを聞き入れると話す。
ウノはチニと共に生きる未来のため、現実を見つめて着々と準備を始めていた。自分の妻子は自分で養いたいとトクパルに話しながら畑仕事をするウノの姿を見つけたチニは、ウノを慕う気持ちと、ウノを傷つけるのではないかという不安で心を痛めるが、二人の愛の力を信じ、勝負に挑むことを決意する。
一方チニの母のヒョングムは、胸を痛めるチニを救いたい一心でウノを訪ねると、ウノはチニの母に礼を尽くし、真心で接する。ヒョングムの安心したような表情を隣で見ていたオムスは、チニが近々髪上げを予定していることをあえてウノへと伝える。ウノは、チニを妻として迎えることを、命をかけてでも両親を説得し、世間にも挑んでみせると宣言する。
二人の愛を試すかのように、ペンムはチニに宴のその日まで会うことを禁ずる。厳しい修練が続く中、チニは芸に磨きをかけていく。
女楽の行首メヒャンは、妓女を松都教坊に送りペンムの様子を探らせる。松都教坊童妓たちが踊りの修練をしていた姿を見下したように伝える妓女を一喝したメヒャンは、ペンムが鶴の舞を準備していることを察する。権力者の後ろ盾が必要だと考えたメヒャンは、ピョク・ケスの元にプヨンを送るが...。